みなさんはBUMP OF CHICKENの所属している事務所にはどんな人がいるか知っていますか?
アーティストに関わってくる人や組織は事務所やマネージャー、レコード会社など多岐に渡ります。
この記事ではBUMP OF CHICKENがどんな人達と関わって仕事をしているのか、バンプの関係事務所や人物について組織図を使って解説していこうと思います。
BUMP OF CHICKENとヒップランドグループの関係
BUMP OF CHICKENの所属事務所はロングフェロー
BUMP OF CHICKENの所属事務所は「LONGFELLOW」(ロングフェロー)です。正式な名前は「有限会社ロングフェロー」です。
名前の意味は直訳すると“長い仲間”となりますが、これだと意味不明ですね。他にはアメリカに詩人でヘンリー・ワーズワース・ロングフェローという人物がいたので、そこから取った名前かもしれません。
しかし、ロングフェローは独立した事務所ではなく「ヒップランドグループ」の傘下でヒップランドグループの関連会社という位置付けになっています。
図にするとこんな感じです。
少しごちゃごちゃしてわかりにくいですが、ロングフェローという会社は野村達也氏が代表を務める会社の一部なんです。
ヒップランドグループには様々なアーティストが所属する事務所「ヒップランドミュージック」がありますが、ロングフェローは完全にBUMP OF CHICKENをマネジメントするためだけに作られた事務所というわけです。
ちなみにヒップランドミュージックには、サカナクションやKANA-BOON、そして米津玄師さんなども所属しています。米津さんは完全に所属しているわけではなく、ヒップランドからサポートを受けているみたいです。
BUMP OF CHICKENと同じ事務所のアーティスト
ちなみに僕はサカナクションも大好きです。あとThe fin.もけっこう好きです。
この組織図を見ると、バンプはヒップランドミュージックの所属アーティストと同じ事務所と呼べるか微妙なところなんですが、サカナクションの江島 啓一(Dr)さんはバンプのことを「事務所の先輩」と言っていました。
『プロドラマーは太鼓の達人が上手いのか?』という企画で、江島さんは「(BUMP OF CHICKEN)は事務所の先輩なんで」と言って「天体観測」を選曲していました。
バンプが「事務所の先輩」なんて言われてるのはすごくレアだと思います。それよりもサカナクションほどの大物がこんな企画やっていることがすごいですね(笑)
というわけで、BUMP OF CHICKENはサカナクションやKANA-BOON、The fin.等と同じ事務所に所属していると言えますね。
BUMPの才能を見出した野村達也氏
野村達也氏(画像:realsound.jpより引用)
野村達也さんはヒップランドグループの代表取締役社長にして先見の明を持つ敏腕プロデューサーとしても活躍しています。
新しいアーティストを採用する基準にしているのは、主観的にその音楽が好きか嫌いか?客観的にその音楽が良いか悪いか?という物差しを大事にしているそうです。
そして何よりこの人の凄い所は、アーティストに合ったプロモーション活動をするところです。
たとえばバンプが登場した時代はスペースシャワーTVなどの音楽専門チャンネルやラジオ、インターネットが力を持ち始めた時代で、それをうまく活用したプロモーション活動を行い成功しました。
そしてサカナクションが登場する2000年代後半になると、iPhoneの普及によってプロモーション方法をSNSやYouTubeなどにシフトしました。
かなり早い段階でSNSの影響力に目をつけていたことがわかりますね。
そしてKANA-BOONが出た頃の音楽シーンはフェスの時代になっていました。
そこで野村さんはKANA-BOONのフェスでの露出を増やしてファンを獲得し、そこからワンマンライブに来てもらうという戦略を取りました。
こういった感じで野村さんはかなりやり手のプロデューサーだということがわかります。アーティストの音楽が良いことはもちろんですが、こうやって影で支えてくれる人たちがいてアーティストは活動できているんですね。
野村達也とBUMP OF CHICKENの出会い
野村さんがバンプと出会ったのは1998年のことで、バンプのデモテープを聴いて藤原基央の声と歌詞の表現の仕方にすごい衝撃を受け、次の日には会いに行ったそうです。1998年といえばバンプがまだインディーズで19歳の頃ですね。
野村さんはテレビに極力出たくないというバンプの意思を尊重し、そのアーティスト毎に合う宣伝方法でファンを獲得することに成功しました。
バンプがテレビ出演を嫌がっていた理由
当時バンプがメディア出演を頑なに嫌がっていた理由は、そのメディアに触れる人が本当に自分たちの音楽を聴いてくれるかわからないからでした。
例えばテレビでバンプの曲が流れても、それを見ている人はなんとなくテレビをつけてるだけの人もいるので必ずしも音楽が好きな人とは限りません。
なので出演するメディアは音楽雑誌やスペースシャワーTVなどに絞り、宣伝活動をしました。
バンプは当時、アンチ地上波のようなスタンスをずっととっていて、音楽ファンがその先にいるのかどうかを判断したうえで、そのメディアに出るか出ないか決めていました。その先にいるリスナーの顔を思い浮かべながら出るか出ないかをアーティストと一緒に決めていました。そんな中でスペースシャワーとFM、音楽専門誌、ロック雑誌を選びました
野村達也
出典:spice
「ライブはブラウン管の前で煎餅かじりながら見るもんじゃない」と藤原さんが言ったことはあまりにも有名ですが、その発言の真意は「リスナーと向き合いたい」という想いがあったのだと思います。
「ブラウン管の前で~」発言をした時の藤原基央
BUMPがデビューした頃は、テレビ以外のメディアが影響力を持ってきていた時代だったので、うまくそれを利用しプロモーション活動を行ってきました。
サカナクションが登場したころはSNSやYouTubeなどの黎明期でしたが、野村さんはいち早くYouTubeでサカナクションの公式のチャンネルを作って宣伝していました。
こんな感じで野村さんは時代に合ったプロモーション方法を探して、アーティストの魅力を最大限に引き出そうしています。
LONGFELLLOW(ロングフェロー)の組織図
ヒップランドというグループ内でのロングフェローのポジションを見ていきましたが、ここからはロングフェローの事務所視点の組織図を見ていきましょう。
事務所内の相関図はこんな感じになっています。
ヒップランドの公式ページを見るとロングフェローの従業員数は役員を除いて1名になっています。
マネージャーの高橋氏がどのポジションかわからないのでメンバーと同列に位置しています。他にもYukihiro Asadaという方がいるのですが、この方もポジション不明です。
マネージャーの高橋浩明さんはメンバーから高ちゃんの愛称で呼ばれています。ポンツカでも時々話題に上がりますね。ヒデちゃんが高橋さんの車にパーツのケースをぶつけてへこませてキレられたことがあるとか(笑)
以前は公式サイトに「TAKAHASHI DIARY」というメンバーを紹介するブログみたいな記事がありました。
プロデューサーMORはメンバーの一員?
個人的な推測ですがプロデューサーのMOR氏はロングフェローの社員ではないと思います。
元々、トイズファクトリーの社員としてバンプのディレクターを担当しており、ユグドラシル期にフリーのプロデューサーになったと噂されています。
なのでMOR氏はロングフェローが雇ったプロデューサーか、もしくはBUMP OF CHICKENメンバーの一員というポジションなのかもしれません。実際に楽曲制作に関わっていますからね。
クレジットにも「BUMP OF CHICKEN&MOR」と表記されているので、バンド名はBUMP OF CHICKENだけど、制作者は「BUMP OF CHICKEN&MOR」という意味なのかもしれませんね。
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事務所とレコード会社の違い
これ僕が昔わからなかったことなんですが、レコード会社の中に事務所があるものだと思ってました(笑)
たぶん先ほどの組織図を見て貰うと少しはイメージがしやすいと思います。
まず事務所は簡単にいうと、アーティストの活動をサポートするところです。
そしてレコード会社は、アーティストが制作した曲をCDなどにして売るところです。
事務所がレコード会社に「CD作成お願いします」みたいな感じで業者と取引してる感じですね。
BUMP OF CHICKENで言うと、事務所はロングフェローでレコード会社はトイズファクトリーですね。余談ですが、バンプのインディーズ時代はハイラインレコードという会社でCDを出していて、メジャーデビューの話が出た時はレコード会社10社からオファーがあったそうです。
こんな感じで事務所もレコード会社も、アーティストが制作活動に集中できるようにサポートしているわけですね。
まとめ
こんな感じでBUMP OF CHICKENに係わる会社や人物を紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
少しでもバンプのことを知るきっかけになれたら幸いです。
CDを持ってる人は歌詞カードの後ろの方のページに、制作関係者が載っているのでぜひチェックしてみて下さい。