私は今までBUMP OF CHICKENはほとんど聴かなかったが新曲『ゼロ』は店で流れてるのを聴いて心にグッとくるものがあった。兄弟が好きでなんとなく聴いていたがほとんど耳を傾けることがなかったがこの曲に関しては心惹かれるものがあり、もっと知りたくなった。
いままで聴いたバンプの曲は数えるくらいしかないがバンプの印象を一言で表すと、『魂の旅人』って感じ。なぜそう思ったか私にもわかりません、直感でそう感じました。
※この曲には新しくまとめた記事があります
BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「ゼロ」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味、制作背景、MV情報などについてご紹介します。「ゼロ」を聴く際に参考にして下さい。[…]
この曲は自分と魂の対話
この曲はFF零式のタイアップとして作られた曲です。
なので一見、FFの世界観を表しているように思います。まあそれも合ってますが表面的に歌詞を受け取ればFFの世界ですが、裏向きには何か引っかかる感じがありました。
この曲は変なとこがあります。“その名前”ってとこ変じゃありません?
歌詞に出てくる人は全く相手の名前を呼ぼうとしません・・・それでピンと来ました!
この曲は自分と魂の対話もしくは想いなんだと。
ゼロのサビの
“終わりまであなたといたい”
と言うのは最初、大切な人や恋人を指しているのかと思った。
だが違った、もちろんその意味もあるが本当は魂が自分(宿った体)に向けて発している言葉だった。
やっと人間の体に魂が宿って、魂はこの体と死ぬまでいっしょにいたいと言っているのだと思います。
2番のサビだと逆に自分が魂に“怖かったら叫んで欲しい すぐ隣にいるんだと 知らせて欲しい”と言ってます。
2番の最初でこの歌詞が自分と魂の話だとわかると思います
“心に翼をあげて どこへでも逃げろと言った
心は涙を拭いて どこにも逃げないでと言った”
心=魂ですね。
また“その体で生きてきたんでしょう”のとこも分かりやすい。
サビ以外の歌詞
歌詞の他の箇所の説明をしようと思います。
“配られた地図がとても正しく どこかへ体を運んでいく”
ここで言う地図は宿主までの行き方が書いてある地図か、もしくは地図=魂。
でも1番は魂。2番は体のことを述べてる気がするので前者かな。
配られるので自分で決めた体に宿るわけじゃないです。何のためにこの体に宿るのかわからないけどとても正しい。そしてサビの部分のそれ以外確かな思いがない。
何か理由があるはずだが何のためにこの体に宿ったかわからないが魂にわかることは、この体といっしょにいたいということだけ。
恋人みたいですね、まさに運命の人。
ロストマンという曲は魂が体から離れてしまって体(ロストマン)がどこへ行ったらいいかわからなくなってしまったと言う曲です。
ロストマンの歌詞に
“正しさを 祈りながら 再会を 祈りながら”
と言うのがあります。
祈っているのは魂です。
そしてロストマン=迷子=魂です。そう、ゼロの歌詞の最初ですね。
迷子の足音が消えたのは魂が体を見つけたから。そして魂は立ち止まって再会を願い(祈り)ます。
そして命のろうそく的なものに炎が灯るのでしょう。
それはまだ迷子の魂たちにとっての灯火になる。
言葉の美しさ
“命まで届く正義の雨 飛べない生き物 泥濘の上 一本道の途中で 見つけた自由だ”
みんな自分の正義の為に生きていてそれが誰かの命を絶つこともある。
飛べないや泥濘の上は人間の不自由さを表してます。そんな不自由な自分を選んでくれた。
自由を与えてくれた魂と最後の死ぬ時までいっしょに行くと言うことでしょう。
不自由と自由を表していますがあえて直接「不自由」と表現せずに、飛べない生き物 泥濘の上と具体的な事を述べた上でそのあとに自由を持ってくることで“自由”という言葉が引き立ってますよね。
そして最後に
“架かる虹の麓にいこう”
虹の麓って行けないですよね。私は昔、虹のトンネルをくぐろうとしたことがあります。
でも虹って光の屈折云々でくぐれないんです・・・
つまりそこは行けない場所なんです。
おそらく終わりまでいっしょにいることの言い換えだと思います。
つまり死後の世界、麓だから死後の世界の入り口と言ったところか。
虹なんてキレイな言葉使ってるから天国ですね^^
しかもなぜ麓までなのか?と言ったら、魂は人間が死んだら体から離れて帰ってしまうからですね(ノД`)
そしてゼロへの帰還。
「ゼロ」を聴いてみて
同じこと言いますが、私はバンプはほとんど聴いたことありません。
でもこの曲は勇気と切なさと心強さを与えてくれる!
まちがいなく名曲です!この曲を聴いて何回泣いたか数え切れません。
人間はいつどこで生まれるか、どんな環境に生まれるか、誰に生まれるか選べません。
そんな中、たくさんの人の中で魂は“私”を選んでくれた。
それが何を意味するのかを、藤原さんは伝えたいんだと思います。
“自分”が生まれてきたことには必ず意味があります。
なんか映画「イントゥザワイルド」を思い出してきた。
この曲に何度も“名前”って言葉がでてきます。
かなり重要です。名前を持つことの大切さや意味があるのですが
口で言ってもうまく伝えられないのでよかったら見てください。
ある少年がアラスカを目指して旅をして人生の意味を探す物語ですが
結構静かなのでアクションが好きな方には退屈な映画かもしれません・・・
名前の大切さなんですが、一言だけいっておくと
“名前は自分自身であることを証明するもの”
とでも言っておきます。まあ当たり前のことなんですけど映画を見るとこの意味がわかると思います。
読んでくれた方、本当にありがとうございます!