UVERworld『AFTER LIFE』の意味‐TAKUYA∞が親友から言われた言葉から生まれた曲-

当ブログはBUMP OF CHICKENの書庫という名前なんですが、今回はちょっとUVERworld(ウーバーワールド)の話をさせていただきます。

今回、紹介するのは『AFTER LIFE』(アフターライフ)というUVERのニューアルバム『UNSER』に収録されている曲です。

フルバージョンMVはGYAO!で視聴できます→GYAO!

ちなみにGYAO!ではUNSERのドキュメンタリーも公開しておりますので観てない方はぜひチェックしてみて下さい。

『AFTER LIFE』はボーカルのTAKUYA∞が親友との会話の中で言われた一言がきっかけで生まれました。

そこでこの記事ではインタビューを元に曲の制作背景や歌詞の意味、そしてAFTER LIFE誕生のきっかけとなったTAKUYA∞の親友とは誰なのか?について考察したいと思います。


■この記事の主な参考資料
・ロッキングオンジャパン2020年1月号
・ロッキングオンジャパン2014年8月号
・MUSICA2018年5月号
・GYAO!「Documentary of UVERworld」

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AFTER LIFEの制作背景~誕生のきっかけ~

親友との会話の中で言われた一言がきっかけだった

UVERworldのボーカルTAKUYA∞はたくさんの友達がいるそうで、一人になるのが難しいくらい人に恵まれていると話しています。

ちなみに有名人の友達だと綾野剛、西川貴教(T.M.Revolution)、木下 隆行(TKO)、JOY、Taka(ONE OK ROCK)などいるようです。

そんな友人の多いTAKUYA∞ですが、ある日友達とご飯を食べてる時にこう言われました。

友達

いまお前の周りにはたくさん人がいるけど、いつかその人達が離れていく時がくるぞ。その時に、俺だけが隣にいる未来も楽しみにしてるぞ

 

TAKUYA∞はその言葉を受けて衝撃が走り、「この言葉で曲が作りてぇ」と思いAFTER LIFEという名曲が誕生しました。

ちなみに2019年12月19日の東京ドームのライブでAFTER LIFEを披露する前のMCでも似たようなことを話し、そこでその友人は30代になってできた初めての親友(メンバー除く)だと話しています。

『AFTER LIFE』誕生のきっかけとなった親友は誰?

ここからは個人的な推測になるのですが、AFTER LIFE誕生のきっかけとなったTAKUYA∞の親友について考察したいと思います。

いちおう当てずっぽうにならないように、雑誌のインタビューを元に考察しております。

考察①バスケットを一緒にやっていた先輩

TAKUYA∞は中学3年の時にバスケットボールにハマり、学校の体育館に泊まり込んで練習したというほどバスケが大好きだったそうです。

その時に一緒に練習に付き合っていた人がTAKUYA∞の一つ上の先輩で、その先輩は中学を卒業後も、TAKUYA∞と一緒に練習をしていたそうです。ちなみにTAKUYA∞は高校に行っていませんが、できるならその先輩と同じ高校に行きたかったそうです。

音楽雑誌ロッキングオンジャパン2014年8月号のインタビューによると、その先輩を「今では親友」だと話しています。

また面白いことにその先輩は、UVERworldの物販のデザインをしているとも話しており、もしかするとその先輩とはTAKUYA∞の愛用するファッションブランドでもあるAKINORI YOKOZAWAこと横澤嗣典(よこざわあきのり)さんなのかもしれません。

もしそうだとしたら、なにか運命的なものを感じちゃいますね。

考察②YAFUMI(LAID BACK OCEAN)

LAID BACK OCEAN/出典:musicvoice

TAKUYA∞の親友考察の二人目はLAID BACK OCEANというバンドのボーカルYAFUMI(やふみ)さんです。(上の画像真ん中)

UVERworldとLAID BACK OCEANはバンドして親交があり、特にTAKUYA∞とYAFUMIさんはお互いにリスペクトしており、一緒に食事したり出かけたりするほど仲がいいみたいです。

音楽雑誌MUSICA2018年5月号のインタビューによると、2018年1月にTAKUYA∞はYAFUMIさんと初詣に行き、「神様は本当に存在するのか?」という話になり、二人でYouTubeで宇宙の映像を見たそうです。

また同誌にてTAKUYA∞は「自分たちの才能に惹かれて集まってきた人達は、才能が失われると去っていってしまう気がする」と、AFTER LIFEの歌詞を彷彿させるコメントをしており、YAFUMIさんと初詣に行った日に、「俺だけが隣にいる未来も楽しみにしてるぞ」と言われたとも考えられます。



UVERworld『AFTER LIFE』の歌詞の意味

AFTER LIFEの意味は?名曲たる由縁

 

『AFTER LIFE』とは日本語で【死後】を意味します。

流星群が過ぎ去った後 誰しも夜空を見上げるのやめる
明け方になり はぐれて遅れた彗星に願いをかける Stand by me

AFTER LIFE/UVERworld

この冒頭の歌詞だけですべてが完結しているような、いろんなイメージが膨らむ非常に情報量が多い言葉です。

もうこれ後世に語り継がれる名曲ならぬ名歌詞ですよ。

簡単に説明すると、誰も見ていない所でも必死に輝こうとしている様子を流星群からはぐれた彗星に例えているんですけど、“明け方になり”というフレーズがこれまた憎いですね。

“明け方”ってことは、空が明るくなってきてるから流れ星が光っても、見えづらいんですよね。つまり、必死に頑張って輝こうとしてもほとんどの人には見えないっていう切なさも感じられる言葉で、僕はこの冒頭の歌詞だけで他にもいろんなイメージが湧きました。

みんながお前から離れても俺だけはそばにいる

この曲は全体を通して、お前が才能やスキル、人脈など人間社会における価値を全て失ったとしても俺だけはそばにいるってことを歌ってるんですけど、この“人間社会”を表すワードとして、この曲では“大都会”という言葉を使ってるんですけど、「流星群」という“自然現象”を表す言葉と「大都会」という“人工的なもの”との対比で表現しています。

この曲は「お前が社会的価値を失って周りの人がみんないなくなったとしても、俺だけはそばにいる」ってことを歌っているんですけど、歌詞中で何度も“Stand by me”(そばにいてよ)と歌ってるんですよね。

ずっとそばにいれるなら「そばにいてよ」なんて言いませんからね、これは彗星のように人もいつか死にゆき、消えてしまうことを知っているからこそ、できるだけずっとそばにいたいという願いを込めて“Stand by me”と歌っているのです。

そう考えると最後に歌われている“Oh,stand by me”の連呼は、死にゆく大切な人を想って、「どうか死なないで!」って言っているように感じませんか?

僕は曲のラストの方は何回聴いても涙を流さずにはいられません。

TAKUYA∞は「この曲にははっきりと届けたい人(親友)がいる」と話していますが、大切ゆえにいつか失ってしまうのが怖くて“そばにいてほしい”という切実な願いが込み上げたのではないでしょうか?

この『AFTER LIFE』はパーソナルな理由から生まれた曲ですが、多くの人に響く名曲としてこれからも語り継がれるに違いありません。

なぜAFTER LIFE(死後)なのか?

『AFTER LIFE』は死をイメージさせるようなフレーズは出てきますが、死後(AFTER LIFE)については触れられていません。

なぜこの曲のタイトルはAFTER LIFEなのでしょうか?

アルバム『THE ONE』に収録の『23ワード』という曲の歌詞でこんなことを言っています。

なぁ兄弟 この時代を生き抜いて
あの世で少し落ち着いたら
セントラルパーク ダコタハウス前
来世はそこから旅を始めようぜ

23ワード/UVERworld

この歌詞を見てわかるように、“死んだ後(AFTER LIFE)生まれ変わったら、来世また会おう”って言ってるので、これだと『AFTER LIFE』のテーマである「死んだ後も俺だけはそばにいる」という意味と繋がります。

それにこの曲聴いてもらうとわかるんですけど、言ってることが「AFTER LIFE」とめっちゃ重なります。しかも調べたところ、この歌詞は先ほど紹介したYAFUMIさんと死後の世界について話したことがきっかけで生まれたそうです。

なので『AFTER LIFE』は死んだ後に来世で生まれ変わってもYAFUMIさんのそばいるという、パーソナルなメッセージが込められているのではないでしょうか?

ちなみに「23ワード」ってタイトルはピカソの名前が由来と言われてますが、本当はヤフミさんの「ふみ」を二三(ふみ)にたとえて付けたんじゃないかなと個人的に思いました。

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