BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「smile」(スマイル)を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味、制作背景、MV情報などについてご紹介します。「smile」を聴く際に参考にして下さい。
参考資料・サイト
- ナタリー
- rockinon.com
- ROCKIN`ON JAPAN 2011.Oct.
- PONTSUKA!! 2011年4月24日放送
BUMP OF CHICKEN「smile」の公式情報
smileの基本情報
タイトル | smile |
カップリング | カップリング、隠しトラック未収録 |
発売日 | 2011年5月11日(オリジナルVer) ※同年9月末までの期間限定販売 |
作詞作曲 | 藤原基央 |
完成時期 | 2011年3月21日 |
収録作品 | RAY(7th Album) |
BUMP OF CHICKENの「smile」(スマイル)はバンプ通算20枚目のシングルです。
この曲のCDおよびダウンロードの売上は、全て東日本大震災の義援金として寄付されました。制作に関わったスタッフも無償で協力しており、義援金の総額は6962万7833円となりました。
前のシングル | 現在 | 次のシングル |
友達の唄 | smile | ゼロ |
BUMP OF CHICKENのアルバム『RAY』楽曲一覧へ
smileの制作背景
井上雄彦の「smile」という絵がきっかけ
2011年3月11日に東日本大震災が起こり、漫画家の井上雄彦氏は震災直後に、被災した人達が早く笑顔になれるようにと「smile」というタイトルの笑顔のイラストを次々とネット上で公開しました。
「smile」シリーズの1つ/出典:togetter
音楽はBUMP OF CHICKENに担当してほしい
ソフトバンクモバイルはこのイラストを「復興支援ポータルサイト」のCMに使用したいと依頼すると、井上は快諾し「音楽はBUMP OF CHICKENに担当してほしい」と要望を出しました。
被災者にミュージシャンとしてできること
BUMP OF CHICKENは震災で被災された人達のために「ミュージシャンとして自分たちに何かできることはないか?」という思いを抱き、4人で話し合いをしていました。
そんな時に井上雄彦からCM曲の依頼きて、できるだけ早くCMを届けるために藤原基央は電話で打ち合わせをし、コンセプトや想いを聞き、自分達の想いと重なるということでオファーを受けました。
このことで藤原基央は井上雄彦のイラストと同じタイトルの「smile」という楽曲を2日間で完成させました。
smileの曲の特徴
藤原基央による弾語り
「smile」は藤原基央単独の弾き語りの楽曲です。しかしベースの直井は「他のメンバー3人も同じ気持ちでそこにいる」と話し、藤原は「“smile”はBUMP OF CHICKENの意思」とコメントしています。
バンドのアレンジではなく、藤原の弾き語りになった理由は「smile」というCMをいち早く被災者に届ける為だと思われます。
「smile」バンドアレンジバージョン
21th Single「ゼロ」
「smile」は後にリリースされるシングル「ゼロ」のカップリングに、バンドでアレンジしたバージョンが収録されました。
収録時間が8分19秒とオリジナルの倍ほどの長さになり、アウトロで4人で向かい合ってセッションするような形で演奏しています。
smileのMV情報
「smile」Band ver.
smileのMVより
監督 | 番場秀一 |
撮影場所・ロケ地 | ‐ |
出演 | BUMP OF CHICKEN、他 |
収録作品 | アルバム『RAY』初回限定盤に付属のDVDに収録 |
BUMP OF CHICKEN×井上雄彦
出典:rockinon.com
井上雄彦が監督した映像はシングルの「smile」に付属のDVDのみで視聴可能です。
BUMP OF CHICKEN「smile」の歌詞の意味
smileで伝えたいこと
生きるということ
「smile」は生きることの生々しさを赤裸々に綴り、自分は生きているという現実を鏡を介して知るという内容になっています。
被災した人や大切な人を失った人にとって、現実と向き合うことは非常に辛く、受け入れがたいことです。
しかしそれでも自分はまだ生きているという事実、まだ見えること、聞こえること、涙がでること、お腹が減ること…
体は必至で生きようとしていること。
そんな自分に向かってほほ笑むこと。
藤原基央はこの曲がどこから、どうやって生まれてきたのかを説明できる言葉を持ち合わせていませんでした。
今後、「smile」についての公式情報があれば追記してきたいと思います。
BUMP OF CHICKEN「smile」のライブ情報
「smile」のライブでの演奏
初披露日時 | 2011/12/06 (火) |
初披露ライブ | GOOD GLIDER TOUR@SHIBUYA-AX (東京都) |
演奏頻度 | |
演奏されたライブ/ツアー |
ライブではアウトロの部分を4人が向かい合って演奏している姿が印象的です。
「smile」のライブ映像が収録されている作品
収録作品 | 備考 |
GOLD GLIDER TOUR | 本編6曲目に収録。 |
WILLPOLIS 2014 | 本編6曲目に収録。 ボーナス映像には蜷川実花の制作した映像だけを映した“「Smile」with 蜷川 実花”を収録。 |
蜷川実花とのコラボレーション
「WILLPOLIS 2014 FINAL」の東京ドーム公演では、写真家の蜷川実花の制作した映像がスクリーンに映し出されるという特別な演出がされました。
東京ドームで披露された「smile」/出典:rockinon.com
映像のテーマは「生と死」で、色鮮やかな植物や昆虫の映像がバックスクリーンに映し出されました。
ツアーのドキュメンタリー映像を収めた「WILLPOLIS 2014」の初回限定盤には蜷川実花の作った映像だけを映した「smile」が収録されています。