「Sleep Walking Orchestra」歌詞の意味や公式情報-BUMP OF CHICKEN-

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「Sleep Walking Orchestra」(スリープウォーキングオーケストラ)を公式情報やインタビューを元に解説していきます。

この記事ではBUMP OF CHICKENの楽曲の解説や歌詞の意味、制作背景、MV情報などについてご紹介します。「Sleep Walking Orchestra」を聴く際に参考にして下さい。

参考資料

  • MUSICA 2024.2
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BUMP OF CHICKEN「Sleep Walking Orchestra」の公式情報

Sleep Walking Orchestraの基本情報

タイトルSleep Walking Orchestra(Digital Single)
発売日2023年12月11日
作詞作曲藤原基央
完成時期
収録作品
タイアップTVアニメ「ダンジョン飯」のオープニング主題歌

BUMP OF CHICKENの「Sleep Walking Orchestra」(スリープウォーキングオーケストラ)は2023年12月11日リリースされたデジタルシングルです。

「車輪の唄」や「月虹」のようなアイリッシュなサウンドが感じられる曲ですが、作詞作曲をした藤原基央はいろんな国の民族楽器を取り入れたと話しています。

Sleep Walking Orchestraの制作背景

ダンジョン飯とのタイアップ

Sleep Walking Orchestraアニメ「ダンジョン飯」のオープニング曲として起用されています。

元々この作品のファンだった藤原さんですが、オファーを受けた際は戸惑いがあり、「自分達でいいのか?」という不安があったそうです。

その不安を払拭したのがドラムの升秀夫さんで、「藤くんはいつも生きることとかお腹が減ることとか歌ってるじゃん」という言葉を受け、ダンジョン飯のオープニング曲のオファーを受けたそうです。

さまざまな民族楽器を使った

この楽曲を制作する上で最初に浮かんだイメージはサウンドで、地球上のいろんな地域の音楽の要素を自分なりに過不足ない形で混ぜ合わせたフレーズだそうです。

アイリッシュやケルティックのような雰囲気を感じるというのは間違いじゃないですが、作り手からするとひとつの地域に括れるものではなく絶妙なバランスでさまざまな民族音楽を混ぜ合わせたと話しています。

Sleep Walking Orchestraの歌詞の意味

Sleep Walking Orchestraのタイトルの意味は?

「Sleep Walking Orchestra」(スリープウォーキングオーケストラ)のタイトルの意味ですが、こちらはインタビュー等の情報はなかった為、私の考察、解釈になります。

まず「Sleep Walking」という言葉ですが、辞書によると【夢遊、夢遊病、睡眠時歩行】という意味があります。つまり眠っている時に無意識で歩き出してしまうことです。

Orchestra」は【管弦楽団】という意味なので「Sleep Walking Orchestra」は【夢遊管弦楽団】という意味になります。

この夢遊管弦楽団とはBUMP OF CHICKENそのものを表しているのではないかと思います。

今回の曲の歌詞からも感じ取れることですが、夢中で音楽を続けてきた。“空っぽの手を容易く取られて 連れ出されてから夢の中”、Sleep Walking Orchestraの歌詞にもこう書かれているように、音楽という光が差し込んでそれで夢中で遊んでいたらいつ間にか音楽の世界で生きていた。そういう自分自身、ひいてはBUMP OF CHICKENを表しているように感じました。

自分としては気づいたらここまで来たっていう感覚のほうが全然大きくて。(中略)
今も昔もとにかく夢中だし必死だしっていう中で曲を作り続けてきた感覚。

藤原基央
MUSICA 2024.2

歌詞はダンジョン飯に寄せていない

これは藤原基央さんのタイアップ時の定石なのですが、敢えてタイアップ作品に歌詞を寄せるということはしません。

先にも書いた通りですが、タイアップのオファーを受けた時に升さんから言われた「ダンジョン飯は藤くんが書いてきたこととすごく重なる」という言葉で、いつも通り作れば自然とタイアップと重なって共鳴できると思ったそうです。

「ダンジョン飯という漫画の中の哲学は、フジくんがずっと書いてきたことと凄く重なるじゃないか。フジくんはずっと生きること死ぬこと、泣いたり笑ったりすること、お腹が減ったりご飯を食べたりすることをずっと書いてきたじゃないか」って言われて。

藤原基央
MUSICA 2024.2

またタイアップにおいて、特定のキャラ視点に立って作品を作るということもなく、というのも藤原さんはどのキャラの視点でも成立する歌でありたいと感じているからです。

特定のキャラ視点で作った唯一の楽曲

余談ですが、先ほど藤原さんは特定のキャラの視点に立って作詞することはないと言いましたが、2024年1月時点で1つだけキャラ視点で作った楽曲があります。

それは「友達の歌」です。

2011年に公開された「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」の主題歌になった曲で、「友達の歌」は劇中に登場する「リルル」というキャラの視点で書かれています。

参照 https://www.pixiv.net/artworks/114296387

なぜ普段やらないキャラ視点に立った曲になったかというと、小さい頃からのび太と一緒に育ってきたからこそ、のび太に対する気持ちを書けたと話しています。

あの曲はリルルというキャラクターから見たのび太に対する歌なんだよ。で、それは、俺の中でのび太という人物が完全なるスタンダードなところまで落とし込めたからこそ、可能だったことで。

藤原基央
MUSICA 2024.2

友達の唄の楽曲情報と歌詞の意味

藤原基央が美しいと感じた人間の食欲

今回のタイアップ作品の「ダンジョン飯」ですが、テーマは【食欲】とも言えます。

人間が生きる上で必要な食べるという欲望ですが、藤原さんは食欲に関してとても美しいと感じた瞬間があったそうです。

それは昔、とある交差点でタクシーを待っている時のことでした。

外国人の女性が電話で泣きながら別れ話をして揉めていたそうです。その女性は最終的にさよならを告げましたが、電話を切ると涙を拭いてスーパーへ入って行ったそうです。

藤原さんはその姿を見て、こういう日だってお腹は空くし、ご飯は食べるよなぁと、人間の食欲という事実を確認した気持ちになってすごく心に残っていたそうです。

大切な人と別れて涙を流しながらも背筋を伸ばしてスーパーへ入っていくその女性の姿が非常に美しく見えたそうです。

藤原さんはそういう心に残った感情や景色が、曲を作る時の絵の具や筆になっていると話しています。

私も今回のタイアップはBUMPがぴったりだと思います。

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