R.I.P.の楽曲情報と歌詞の意味-記憶を共有できない切なさ-

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「R.I.P.」(アール・アイ・ピー)を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の基本情報や歌詞の意味の考察、制作背景などについてご紹介します。「R.I.P.」を聴く際に参考にして下さい。


参考資料

  • ROCKIN`ON JAPAN 2009.12
  • MUSICA 2010.05、2011.01
  • bridge 2013 SPRING
  • B-PASS 2010.01
  • CUT 2012 FEB
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R.I.P.の楽曲情報

基本情報

バンプオブチキンのRIPのジャケット

タイトルR.I.P.(15th Single)
カップリングMerry Christmas(両A面)
new world サミット(隠し)
発売日2009年11月25日
作詞作曲藤原基央
完成時期2009年8月
収録アルバムCOSMONAUT(6th Album)
BUMP OF CHICKEN II <2005-2010>
タイアップなし

BUMP OF CHICKENの「R.I.P.」(アール・アイ・ピー)はバンプ通算15枚目のシングルです。前作「メーデー」からおよそ2年ぶりのシングルになりました。

藤原基央が認める公式ラブソングの一つです。B-PASS 2010年1月号のインタビューで藤原は「大きな意味でのラブソング」と答えています。

前のシングル現在次のシングル
バンプオブチキンのメーデーのジャケット
メーデー
バンプオブチキンのRIPのジャケット
R.I.P./Merry Christmas

HAPPY

アルバム『COSMONAUT』楽曲一覧へ

タイトルの意味

R.I.P.とは日本語で安らかに眠る

タイトルの「R.I.P.」とは「rest in peace」の略で、日本語で【安らかに眠る】を意味します。

お墓に彫られる文字で、藤原は少年時代に見た映画でこの言葉を知り、いつか書いてみたかったテーマだと話しています。

「R.I.P.」という文字は、アルバム『FLAME VEIN』や『ユグドラシル』の歌詞カードにも描かれています。

制作背景

「シングル曲書いてよ」と言われて生まれた曲

2009年6月から作曲の拠点を自宅からスタジオに移した藤原は、プロデューサーからリクエストを貰い作曲する、通称「お題シリーズ」がしばらく続きました。

「R.I.P」はお題シリーズの一つで、プロデューサーから「シングル曲書いてよ」と言われたことがきっかけで制作されました。

しかしいざ「R.I.P.」がシングルに決まると、歌詞が個人的な内容だったので戸惑ったようです。

“R.I.P.”を出すことになった時は「めちゃめちゃ個人的な内容なんだけどいいの?」って思ったから

藤原基央
出典:MUSICA 2010.05

シングル曲ってなんだよ?

「シングル曲」というお題を貰いましたが、藤原からすればシングルの基準がわからず「シングルってなんだよ?」といった感じでした。とりあえず曲を書いて最初にできたのが「分別奮闘記」でした。

「分別奮闘記」の楽曲情報と歌詞の意味へ

池袋のエヴァンゲリオンストアへ行ったメンバー

出典:みんなのエヴァファン

2009年の夏に藤原、増川、直井の3人は(升は別件で来れず)、「ヱヴァンゲリヲン破」の公開を記念して池袋にオープンした「エヴァンゲリオンストア」に遊びに行きました。

メンバー全員がエヴァの大ファンで、藤原はヒロインの綾波レイが好き過ぎて「アルエ」という曲まで作っています。

「アルエ」の楽曲情報と歌詞の意味へ

エヴァンゲリオンストアで3人はプリクラを撮ったり、アニメイトへ行ったり、ご飯を食べたり、プライベートの時間を楽しみました。

久しぶりにメンバーと楽しい時間を過ごした藤原は「全てがかけがえない」と感じ、その後に「R.I.P.」を完成させました。

藤原はそのかけがえない時間に升がいなかったことを残念がっており、曲のテーマである「記憶を共有できない切なさ」は、そこに升がいなかったことも関係していると考えられます

藤くんが、「秀ちゃん、なんでここにいないんだ!」とか言ってたんだけど(笑)

直井由文
出典:B-PASS 2010.01



R.I.P.のMV情報・ロケ地

監督番場秀一
撮影場所・ロケ地長野県諏訪市の廃屋(長野県)※Wikipediaより
出演BUMP OF CHICKEN、他
収録作品COSMONAUT[DVD]

「R.I.P.」のMV(PV)は長野県諏訪市にある廃屋で撮影されました。過去を回想するように、子供の頃に誰もがやったことのある遊びをするシーンが登場します。藤原はこのPVをとても気に入ってると話しています。

動画の4:56にはUFOが登場します。

R.I.P.の歌詞の意味

歌詞の内容

少年時代の藤原の体験を書いた歌詞

「R.I.P.」の歌詞は藤原基央の少年時代の体験を元に書かれています。アルバム『COSMONAUT』には過去を基軸にした楽曲が多く収録されています。

メンバーと違う小学校に通っていた藤原

この曲のテーマは「記憶を共有できない切なさ」で、これは藤原だけが他のメンバー3人と違う小学校に通うことになり、他の3人と共有できなかった過去があることから歌詞が生まれました。
メンバーから小学校の時の話を聞いても、その時の映像までは伝わってこないのが切なかったそうです。
その話は、マジで面白いんだけど、いくら聞いても、聞いた話でしか俺にはわかんないわけで。ホントにそこに一緒にいたかったと思っちゃうんですよね
藤原基央
出典:ROCKIN`ON JAPAN 2010.01

藤原しか知らない内緒の友達

歌詞には《ザリガニ釣り》《謎のサーチライト》《傘を重ねて作った秘密基地》など、私たちの知らない藤原基央の記憶が描かれていますが、言葉からなんとなくイメージでき、どこか懐かしさを感じたリスナーも多いと思います。

しかし《尻尾の生えた内緒の友達》は動物であること以外は詳しく書いてないので、リスナーはイメージすることが難しくなっています。

この《内緒の友達》が、藤原しか知らない映像で、記憶を共有していないと知ることができない切なさを感じさせる仕掛けになっています。

内緒の友達の正体は?

《内緒の友達》とは、歌詞に意味を持たせるために敢えて伏せてありますが、これは藤原が少年時代に飼っていた猫のことです。

中学2年生の母の日の朝、その猫は車に轢かれてしまい、父親と一緒に庭にお墓を作りました。また、この猫は「ガラスのブルース」のモデルとなった猫でもあります。



R.I.P.で伝えたいこと

そこに君が居なかった事 そこに僕が居なかった事
こんな当然を思うだけで 今がこれ程愛しいんだよ

「R.I.P.」/BUMP OF CHICKEN

僕は君と出会う前の記憶を知ることはできない。

当たり前の事実ですが、考えただけでどうしようもなく切ない気持ちになります。

「R.I.P.」では、どうやっても変えることができない過去を歌うことで、一緒にいれる“今”という時間がどれだけかけがえのない時間なのかを伝えています。

R.I.P.とは?

バンプオブチキンのRIPのジャケット

タイトルの「R.I.P」は、“安らかに眠る”という意味でなく、「R.I.P.」という文字を見たままでの意味で付けたと言っていました。

お墓に刻まれた“R.I.P.”という文字だけでは、その人の人生を知ることができないように、自分の記憶も言葉だけでは相手に伝えることができないという意味を込めて付けたタイトルだと思われます。

共有されなかった記憶を“死”に喩えて、それを墓石と結び付けた見事なタイトルです。



R.I.P.のライブ情報

ライブでの演奏

初披露日時2010年4月10日
初披露ライブBUMP OF CHICKEN SECRET @六本木ヒルズアリーナ(東京都)
演奏頻度
演奏されたライブ/ツアーBUMP OF CHICKEN SECRET
GOOD GLIDER TOUR 2011-2012
GOLD GLIDER TOUR 2012
WILLPOLIS 2013
WILLPOLIS 2014
結成20周年記念Special Live「20」

ライブ映像が収録されている作品

収録作品備考
結成20周年記念ライブ20のジャケット
結成20周年Live「20」
本編2曲目に収録。
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