BUMP OF CHICKEN「Iris」初めは違うタイトルだった?アルバムに込めた意味とは

2024年9月4日にBUMP OF CHICKENのニューアルバム「Iris」(アイリス)が発売されます。

今回は雑誌のインタビューなどを元にニューアルバムの意味や制作秘話などを解説していきたいと思います。

参照資料
ROCKIN`ON JAPAN 2024年10月号

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アルバム「Iris」について

収録曲

01. Sleep Walking Orchestra

02. なないろ

03. Gravity

04. SOUVENIR

05. Small world

06. クロノスタシス

07. Flare

08. 邂逅

09. 青の朔日

10. strawberry

11. 窓の中から

12. 木漏れ日と一緒に

13. アカシア

新曲となるのは「青の朔日」(あおのさくじつ)、「木漏れ日と一緒に」の2曲。木漏れ日と一緒にはシルバージュビリーにて初披露された。

曲順は藤原基央自身が決めた。

基本情報

タイトルIris(10th Album)
発売日2024年9月4日
収録曲数13曲(シークレット除く)
隠しトラック朝焼け
アルバムツアーBUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvous

BUMP OF CHICKENの「Iris」(アイリス)は通算10枚目のアルバムです。前回のアルバムから約5年2ヶ月ぶりのリリースとなります。アートワークはおなじみのVERDY氏によるもの。

ちなみにアルバムツアーの読み方はSphery Rendezvous(スフィアリーランデヴー)です。

前のアルバム現在次のアルバム

aurora arc

Iris
未定

アルバム「Iris」タイトルの意味

Irisとの出会い

10枚目のアルバムとなる「Iris」ですが、その意味は「虹彩」(こうさい)です。虹彩とは簡単に言えば日本人の目玉の茶色の部分に当たります。カメラで言うと光を調節する絞りのような役割を持ちます。

虹彩(こうさい、英: Iris)は、脊椎動物及び軟体動物頭足類の目において、角膜と水晶体の間にある薄い膜のことである。 瞳孔の大きさを調節して網膜に入る光の量を調節する役割を持つ。 瞳孔がカメラの絞りの開口部に相当する。

Wikipediaより

「Iris」というタイトルになった経緯ですが、タイトルを考えたのは藤原さんです。藤原さんはいつもアルバムのことを意識しながら曲作りをしていないので、2023年10月ころにスタッフに言われてからタイトルを考えることになります。

「窓の中から」がきっかけとなった

藤原さんはコロナ禍を経験し、聴いてくれる人の存在を直視すること、その人が声を上げてくれることの意味を改めて思い知らされました。

そんな時に「窓の中から」という曲が生まれ、藤原さんはどの楽曲も自分の窓の中から誰かに見つけてほしいという気持ちで歌っていることに気づきます。

誰もが心にある窓の中から世界を見ていて、人と人はお互いにその窓を通して見ていて、BUMPの曲を見つけた人がいたならそれは、リスナーとBUMPがお互いに見つけ合って、見つめ合ったようなものだと。

見つけて、そこに焦点を合わせて見つめるということをした。目が焦点を合わせていくイメージから「虹彩」という言葉に出会ったそうです。

それにBUMPの曲は虹の曲が多いので“虹“という言葉が入っているのも気に入ったそうです。

虹の女神イリス

藤原基央が付けるタイトルには偶然の奇跡みたいなことが度々起こります。

「話がしたいよ」の時はタイアップ先の億男の話に登場する落語。落語は「噺」(はなし)とも言ったりしますが、偶然にもタイトルとかぶっていました。

「アンサー」では歌詞のはじまりが「魔法の言葉覚えている」ですが、タイアップした3月ライオンの作者である羽海野チカさんの作品「ハチミツとクローバー」の実写映画の主題歌のタイトルがスピッツ「魔法のコトバ」です。

本人は全く自覚がないそうです(笑)

それで今回の「Iris」ですが、虹彩という言葉が気に入った藤原さんは英語で調べると「Iris」だと知り、この語源はギリシャ神話に登場する女神「イリス」でした。

そしてなんとこの女神イリスは虹の女神様で伝令の女神なんだそうです。ウィキによると天地を結ぶ虹として、疾速で知られ、遠くの土地や海底でも瞬く間に移動することが出来るそうです。

Irisの語源なので虹の女神というのは納得ですが、伝令っていうのがなんかもうBUMPとマッチしすぎて素敵ですね。

初めはIrisというタイトルじゃなかった

Irisというタイトルが見つかるまでの素敵なエピソードが詰まっていましたが、実は最初にタイトルで思いついたのはIrisではありませんでした。

藤原さんは特別な意味を込めたいという思いがあり、固有名詞ではなく、〇〇Iris、Iris〇〇とかIrisの前後になにか名前をつけたかったそうです。

誰もいない銀河に無数の虹彩が浮かんでいるというイメージに合う言葉を探して、

そこで出てきたのが「Sphery Iris」(スフィアリーアイリス)というタイトルでした。

お察しの通りアルバムのツアータイトルに使われた言葉である「sphery」は球体の/天体に似た/星のようなという意味があります。いろんな意味を内包したこの言葉はメンバーにも気に入ってもらえ、一度は「Sphery Iris」になる予定でしたが、藤原さんがアルバムのタイトルを唯一無二のものにしたいという気持ちは邪念だと思い、Irisというタイトルに決まりました。

spheryってつけたくなったのは、俺の邪念だなっていうことに気づきまして。そのspheryでさえも内包してしまっているのがIrisだなと。

藤原基央
ROCKIN`ON JAPAN 2024.10

ツアータイトルSphery Rendezvousの意味

今回のツアータイトルSphery Rendezvousの意味は直訳すると“球体の待ち合わせ”で、直訳だから変な感じになりましたが私は最初ドームツアーだから球体での待ち合わせなのかと思っておりました。

しかし追加公演が発表され会場はドームだけじゃなくなったのですが、ツアータイトルについて藤原さんはSpheryという言葉が空間を表しているような感じがして、そこに待ち合わせや宇宙船同士のドッキングの意味合いを持つRendezvous(ランデヴー)を組み合わせてSphery Rendezvousという名前に決まりました。

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