BUMP OF CHICKENが尖っていた若かりし頃のエピソード

若かりし頃のBUMP OF CHICKENをみなさんはご存知でしょうか?

あの頃のバンプは“尖っていた”という話はあまりにも有名で、公式サイトにも書かれたこともありました。近年ファンになった人にとっては信じられない話かもしれません。

今のバンプは優しさに溢れていて、まるで悟りを開いた仏様のようで昔のバンプからは想像できない姿です。

今回はそんな“尖っていた頃のバンプ”のお話をしたいと思います。

※今のバンプのイメージを崩したくないという方はこれより先を見る場合はご注意下さい。

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BUMP OF CHICKENの尖っていたエピソード

ライブで演奏中止「学芸会じゃねえんだよ!」

バンプの尖っていたエピソードと言えば、ライブでの藤原さんです。

ライブ中にキレたり、観客に罵声を浴びせたり、演奏中止するなどかなり荒れていました。

「BUMP OF CHICKEN HISTORY BOOK」よりその一部を紹介します。

直井「よく“くだらない唄”で、お客さんがタンポポ出したら……」

藤原「なんかタンポポ出す奴がいたんだよね」

直井「止めて『てめえそんなことしてんじゃねえ!』って。キャーっていう声とか、あと写真を撮る奴とかもいたんだけど、ふざけんなって言って。あと手拍子が始まったら止めた」

藤原「『学芸会じゃねえんだよ!』つって」

直井「いちいちブチ切れてた。でなんか、『チャマ頑張れ』って言われて、『お前なんだよ』『音楽頑張れってなんだよ!』って」

藤原「すっげー言ってたね(笑)。あと、『お前カッコいいとか結婚してとか言ってっけど、どうせ俺ら禿げたら終わりだべ!』とか(笑)」

升「ほんとに静かになっちゃってね(笑)」

藤原「ほんとに『禿げたら終わりだな』って思うんだろうな、お客さんも(笑)」

こんな感じでメンバー本人たちも自分たちが尖っていたことを認めています。

演奏を中止する基準

①お客さんのノリが悪い

②演奏中にお客さんが歌いだす

③メンバーの名前を呼ぶ黄色い歓声

④自分たちが求める反応と違う時

主にこんな感じの理由で演奏を中止していました。

①お客さんのノリが悪い

①の理由で演奏を中止っていうのは正直今の時代でこれやったらSNSで拡散されて後は干されるだけでしょうね・・・当時でも相当やばいと思いますが、彼らの人気がそれを許していたんですよね。

本人たちも自覚していた演奏力の低さでしたが、それ以上に彼らの作る音楽の素晴らしさ、存在感がファンを魅了していました。

②演奏中にお客さんが歌い出す、③ファンの黄色い歓声

②、③に関しては「音楽を聴きにきたんじゃないのか」、「俺の唄を歌うな」と怒り演奏を中止、今でもライブに行くと必ず一回は「藤くーん!」という黄色い歓声が聞こえてきますね。

ところが現在は「いっしょに歌おうぜ」と藤くんから積極的に求めてきたり、「ライブで後悔のないようにメンバーの名前呼んでいいからね」とチャマさんが言ってたりしました。

④自分たちが求めるものと違う反応の時

④は「そういうノリ方じゃない」と言ったりしていました。

以上のことから言えることは、どれも自分たちの音楽を大切にしていることです

おそらく当時のバンプは自分たちの曲をしっかり聴いて正しい反応を返してほしかったんだと思います

自分たちよりも曲のプライオリティ(優先順位)が高いと話す、今も昔も変わらない信念ですね。



天体観測ヒット時あえて演奏しなかった

バンプオブチキンの天体観測のジャケット

バンプの売れっ子スターである『天体観測』ですが、ヒット後のライブで尖っていた彼らはあえて『天体観測』をやらないという暴挙にでました。

きっと爆発的なヒットを生んだ天体観測ばかりが特別扱いされるのが面白くなかったんでしょうね。しかし天体観測を聴いてライブに来ようと思った人も多いわけで、そこであえてやらないということはあまりにも酷すぎます。

それを見たプロデューサーは

「お前ら自分たちの曲をどれも対等に扱っているんなら天体観測もやれよ」

と言い放ちました。ごもっともな意見です、さすが大人ですね。



自分たちの音楽に対する絶対的な自信

バンプのライブでの天狗のような振る舞いには自分たちの音楽に絶対的な自信があるからこそできたことでした。

藤原さんは当時は自ら「天才」と発言していて、雑誌のインタビューでも「自称天才」などと編集者の方から揶揄されたりしていました。

アルバム『THE LIVING DEAD』に封入された訂正とお詫びの紙

リビングデッドのジャケット

バンプ2枚目のアルバムである『THE LIVING DEAD』の初回盤には,、歌詞カードに誤字が多かった為に藤原さんからの「訂正とお詫びの紙」が封入されていました。

以下がその内容

『皆、元気にやってるか。俺が天才詩人藤原だよ。
いよいよ2ndアルバムが発売。聴いた?
かっこいいだろう。
さて、もう気付いている人もいるかもしれないが
歌詞カードに誤植が数箇所あるのだ。
天才詩人最初で最後の凡ミスである。

ごめん!

俺は詩を書く時、一文字、一単語、一文節に強烈な想いを込めているのだが
その想いが凡ミスのせいで皆に伝わらなくなってしまうのは
我慢できないので、申し訳ないが
この場を借りて訂正させてくれないか。

俺の子供達とも言える名曲の数々が、
皆の生活の中で、皆と一緒に呼吸できる事を祈ってる。

BUMP OF CHICKEN Vo&G 藤原基央』

【訂正箇所】

グングニル:真理→真偽
ベストピクチャー:キャンパス→キャンバス
ランプ: 泪をかわかす→泪を乾かす
 こごえる道を→凍える道を
 君自信だよ→君自身だよ
K:大道り→大通り
グロリアスレボリューションあるのか?って→あるのかって?
地雷原→地雷源

若いですねー(笑)ほんとうに藤原基央さんですか?って疑いたくなる文章です。

天狗になってるかは別として、こうやって訂正箇所だけでなく藤原さんのメッセージが入っている所は好感が持てますね。

俺ら以上に『音楽』という気持ちでやってるやつはいない

こちらはまた「BUMP OF CHICKEN HISTORY BOOK」からの引用です。

藤原「この頃、自分らの音楽活動への希望って、もう全然あったよね。自信だけはずっとあったしね、最初から(笑)」

直井「世界一だって思ってた」

藤原「いろんなバンドと対バンとかしてたけど、同じ畑に誰もいねえと思ってたし

直井「みんな上手いんだけど、鳥肌が立たない」

藤原「『歌』をやってんのは俺らだけだったの。俺ら以上に『音楽』っていう気持ちでやってる奴らはいないだろうって。大体が『ロック』だとか『パンク』だとか、先人が作った文化とかを上手に表現してるだけじゃんみたいな。でも俺ら下手だなっていうのはあったけど(笑)。そのジレンマっつーのはあったけど」

直井「なんかお客さんの反応も別格なの。俺らがステージに立つと、俺らを知らないお客さんでも総立ちに出来た。目が違うっていうのがわかった。明らかにわかった」

藤原「でも観察してる感じのひともいて、それに対して説教したりとか(笑)。ヤだなって思うんなら出てけばいいし、出ていかねえってことはいいと思って観察し続けてるんだろ。じゃあギブ・アンド・テイクじゃねえか!返してこいよエモーションをよお!みたいな」

バンプのこういう天狗になっているコメントを見て、ガッカリしたと言う人もいるようですが、でもそう思った人は冷静に考えてみて下さい。

「自分で良いと思えない作品を世に出せるでしょうか?」

「この曲イマイチだけどまあ出してみるか」とか「この曲完璧じゃないけど俺ら人気あるから出せば売れるっしょ」こんな中途半端な気持ちで作った曲なんてあまり聴きたくないですよね・・・

バンプの作る楽曲は全て、彼らの音楽を全てぶつけてできた最高傑作なのです。しかし自分たちでそうは思っていても、「この曲を聴いてお客さんはどう思うだろう」とリスナーの評価は気になっていたようです。


なぜバンプは荒れていたのか?

なぜバンプはそこまで尖っていたのか?それは当然ながら若さのせいでもあります。

ほとんどの人が経験あると思います、学生時代とか10代の時は強がって虚勢を張って「こんなの余裕だし」、「自分以外はクソだ」とかいわゆる中二病的やつです。

尖っていた真相を藤原自身が告白

藤原さんは若い時の自分の振る舞いに対し、自身のコラム「Fujiki」の第100回でこんなコメントをしていました。

B-PASS2012.06

“すごく不安です。小心者です。ずっと昔からです。若い頃はこんな自分をごまかすため虚勢を張って大口叩いたりしました。バンド名にもある通り、チキン野郎です”

藤原基央

『弱者の反撃』という意味を込めたBUMP OF CHICKENという名の通り、彼は小心者だったのです。強がっていないと不安でステージに立つことさえできなかったのでしょう。

《大言壮語も吐いてやろう》『バトルクライ』の歌詞でも言っているように、ずっと強がっていたんですね。

話すのが苦手だからという理由でテレビ出演を避けてきた彼らですが、ずっと音楽で自分の気持ちを伝えてきたのです。バンプの音楽には嘘はありません。



全部が当たり前じゃないことに気付いた藤原

歳を重ね尖っていた角が取れてバンプも丸くなりました。「Fujiki」で藤原さんが言ってたように過去の自分の振る舞いが酷かったことを自覚しています。

順風満帆な人生を送っているように見えて、藤原さんも若さゆえの過ちをしていたのです。でもそれがあったこそ人のおかげで生きていられる、人に感謝して生きていこうと思うようになったのではないかと思います。

全てが有難いと気付いた藤原

いまではどんな時も「ありがとう」という気持ちを伝えるのを忘れません、ライブで楽器を交換にきたスタッフにすら「ありがとう」と言ってるくらいです。

すべてのことが当たり前じゃない、すべてのことが「有難い」ことなんだと気づいたのでしょう。その想いは多くの楽曲に現れていて『リボン』がその集大成ともいえるでしょう。

“僕らを結ぶリボンは解けないわけじゃない 結んできたんだ”

「リボン」/BUMP OF CHICKEN

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