BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)のロゴマーク(エンブレム)はバンドがまだインディーズの頃から今もなお変わらず使われています。
この記事ではバンプのロゴマークに込めた意味や想いなど、制作背景を交えて紹介しています。
参考
- MUSICA 2011.01
- Fujiki第152回
- PONTSUKA‼2009年6月14日放送回
BUMP OF CHICKENのロゴ(エンブレム)の意味
部分ごとのデザインの意味
BUMP OF CHICKENのロゴ
こちらがインディーズ期からずっと使われているBUMP OF CHICKENのトレードマークであるロゴマークです。こちらのロゴをパーツ毎に解説していきます。
BUMP OF CHICKEN
「弱者の反撃」という意味を込めたバンド名。臆病者を意味する“チキン”と、ぶつかることを意味する“bump”を組み合わせた造語。
4つの赤い星
ロゴの上部中央にある4つの赤い星は、バンプオブチキンのメンバーである、藤原基央(Vo&Gt)、直井由文(Ba)、増川弘明(Gt)、升秀夫(Dr)の4人を意味します。
※この星にまつわる楽曲は後述します。
ニワトリだけど羽根がある
自分達はチキン(ニワトリ)だから飛べないけど、マークは羽根があって飛べそうなのがいいという想いを込めたもの。
自分達を守る盾
ロゴマークの輪郭となるアウトラインは、盾を表しています。これは「弱者の反撃」という意味を持つバンド名を付けるほど、自分達は臆病者だから、自分達を守る盾のデザインがいいということで取り入れました。
星の鳥
orbital periodのジャケットの「星の鳥」
ロゴの中央部分の羽根のあるモチーフは「星の鳥」という名前で、アルバム『orbital period』のジャケットおよび付属のブックレットの物語などにも登場します。
orbital periodに登場したロゴ(エンブレム)
ヨーロッパで使われる家の紋章がモチーフ
左:orbitalperiodのロゴ 右:ヨーロッパの紋章
アルバム『orbital period』には新しいデザインのロゴマークが使われています。これはアルバム専用のデザインで、ヨーロッパで使われている紋章がモチーフになっています。
ロゴの2匹のライオンはブックレットの物語に登場するライオンです。
BUMP OF CHICKENのロゴの歴史・制作背景
ロゴ(エンブレム)の歴史
初めて使用されたのはFLAMEVEINから
FLAMEVEINのジャケット裏と歌詞カード
ロゴが初めて登場したのは1stアルバム『FLAME VEIN』(1999年3月発売)です。バンプはこの前に500枚限定のCD『BUMP OF CHICKEN』(1998年10月)を出していますが、その時はまだロゴは使用されていません。
ロゴの制作は1998年
このバンプのロゴはメンバーが19歳になる年、1998年に制作されました。そのため500枚限定CDの時にはロゴがなかったようです。
あれは19歳の時にみんなで意見出し合ってTYCOONにお願いして作ってもらったマークなんだけどさ
藤原基央
出典:MUSICA
古いものは倉庫に飾ってある
バンプのロゴはライブでも使用されており、ライブ会場の規模によって大きさが異なるものが複数用意されているようです。
「ビデオポキール」に収録のライブ映像
バンプのマネージャーの高橋浩章氏の話によると、初期に使用されていたロゴのうち4枚くらい保管してあると話しています。そのうちの1枚は倉庫に掲げてあるようです。
ロゴ・エンブレムのデザイン
タイクーングラフィックスの宮師雄一氏がデザインを担当
宮師雄一氏/出典:Yuchi Miyashi
BUMP OF CHICKENのロゴはタイクーングラフィックスの宮師雄一氏によってデザイン、制作されました。インディーズの時に気に入ってもらって声を掛けてもらったようです。
タイクーングラフィックスはBUMP OF CHICKENの「プラネタリウム」以降の作品のジャケットデザインも手掛けています。
メンバーのイメージしたものを宮師氏がデザイン
ロゴの大まかなデザインの方向性はメンバーで話し合って決めて、それを元に宮師氏がデザインし制作しました。
宮師さんはそれを真剣に聞いてくれて、デザインに込めてくれました。以来、今でも僕らにとって、大切な大切なマークです
藤原基央
出典:Fujiki第152回
お蔵入りになったデザイン
ロゴの最初のデザイン案にあったものは、旗をイメージしたもので現在のロゴを90度横にしたデザインでした。スピードアップの矢印にも見えます。
しかし旗でもあり、盾にも見えた方が良いというメンバーのアイデアで、現在の形に決まりました。
BUMP OF CHICKENのロゴが関係する楽曲
三ツ星カルテット
「三ツ星カルテット」の三ツ星は、エンブレムに描かれた星を意味し、藤原から見たメンバー3人を表しています。
藤原は自分のことを星とは思えないけど、他の3人は間違いなく星であると話しています。だけど自分もその3つ星の中に居たいという想いを込めて「三ツ星(3人)カルテット(4人組)」というタイトルになりました。
魔法の料理~君から君へ~
藤原が少年時代の自分に語り掛ける形の歌詞で、彼の音楽に対する想いが込められた曲。歌詞中には他のメンバーのことを歌ったフレーズもあり、ジャケットの裏側には藤原以外のメンバー3人を表した三ツ星が描かれている。
「魔法の料理」のジャケット裏面
リボン
「リボン」のジャケット中央にある星
歌詞にある《赤い星並べて》はエンブレムの赤い星そのものを表しています。《並べて》と言ってることから、藤原自身も3つの中に入れたことを考えると感慨深いです。