BUMP OF CHICKENが初の表紙を飾ったROCKIN‘ON JAPANと歴史

ROCKIN‘ON JAPAN(ロッキング・オン・ジャパン)といえば日本を代表する音楽雑誌のひとつで、ロキノンやジャパンという略称で親しまれています。

BUMP OF CHICKENもこの雑誌にはインディーズ時代から登場していて古くからの付き合いになります。今回はバンプが雑誌の初表紙を飾ったころとその歴史についてお話をしたいと思います。

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ROCKIN‘ON JAPAN(ロッキングオンジャパン)とは

雑誌の特徴

「〇万字インタビュー」とかよく見かけると思うのですが、調べたところロッキングオンジャパンが初めて試みた雑誌です。

さらに音楽を始めたきっかけや、幼少期や学生時代について語る「アーティストの半生」特集が多いのもこの雑誌の特徴の一つです。

2006年1月号のROCKIN‘ON JAPANでは「バンプ・オブ・チキン藤原基央、その半生を語る20000字インタビュー」というタイトルで藤くんが表紙を飾りました。

「〇万字インタビュー」「アーティストの半生」という雑誌の特徴を重ね合わせたインタビュー記事が取り扱われました。この記事では藤くんの幼少期から学生時代の話やものの考え方、人生について書かれたバンプファンにとって貴重な回です。

藤原基央に学ぶ現代の学校教育の考え方

ロッキングオンジャパン歴代編集長

初代編集長:渋谷 陽一(創始者)

二代目:山崎洋一郎

三代目:鹿野淳(しかっぺ)

四代目:古河晋

2018年:山崎洋一郎(復帰)&古河晋

編集長は代わっていき、現在は山崎洋一郎さんが復帰して編集長が2名体制になりました。ここに挙げたみなさんはバンプのインタビューをしたことがあります。

現在はほとんどロックバンドしか取り上げられなくなりましたが、昔はヴィジュアル系バンドなども雑誌には載っていました。

実はROCKIN‘ON JAPANに取り上げられるアーティストは編集長が山崎洋一郎さんに代わった時から彼の好みによるところが強く、90年代のV系ブームなども無視して硬派なロックバンドに絞って取り上げられました。

UVERworldは取材拒否されていた

今や大人気のバンドUVERworldも最初は山崎さんから取材NGが出ていました。

音楽性が理解されずにずっと雑誌に登場することはありませんでしたが、山崎さんがUVERのライブに行き感動したことで2013年6月号で初の表紙を飾りました。

UVERworldは今では当たり前に雑誌に登場してますけど、この号の発売当時はみんなが衝撃を受けるほど話題になりました。。



バンプオブチキン初のJAPAN表紙

BUMP OF CHICKENがROCKIN‘ON JAPANで初表紙を飾ったのは2000年11月号です。メジャーデビューからまもない頃に雑誌の表紙を飾るってけっこうすごいことですよ・・・

実はこれよりも前のインディーズ時代からバンプは毎月のように雑誌に登場していて雑誌関係者もレコード会社のスタッフもバンプの音楽に新しい光を感じていたことがわかります。

驚愕のイラストによる表紙

それよりも皆さん違和感を感じていると思いますが「なんだよ、この表紙の絵は!?」

初表紙ってイラストかよ!しかも藤くんの(笑)

こんな表紙は後にも先にも私の知る限りバンプだけである。

あまりにも衝撃的で暗いイラスト

実はこの表紙の絵は鹿野淳さんが藤原さんに依頼したものですが、想像していたイラストと違うものが届いて依頼者本人も驚いたそうです。想像していたのはもっと爽やかなものでした。

この絵の感想は一言でいうなら「暗い」、藤くんは一番後ろに描かれていて心に傷を負っているような暗さを感じます。

バンプオブチキンとは升秀夫

藤原さんは升さんを「内にマグマを秘めた地蔵」と称していたことがあります。そう言われるとこの絵からもそんな感じが伝わってきます。

この絵に対し鹿野淳さんは「バンプの精神的支柱とは、すなわち升なのだ」とコメントしています。

升秀夫と言えばバンド結成へ導いたバンプの立役者です。作詞作曲をしているのはほとんどが藤原さんですが、彼らの心の支えになっているのは升秀夫だという想いがあの巨大な升秀夫を描いた理由なのかもしれません。

社会への息苦しさを表現した絵?

藤原さんはロッキングオンジャパンの初表紙となることをよく考えた上で、あっさりしたイラストは描けなかったと話しています。怒りさえ感じとても重い気持ちになったとも言っています。

それに当時の彼らに取ってバンプオブチキンとはシェルターであり、バンプがなければ死んでしまうというほど藤くんは社会に自分の居場所がなく息苦しさを感じていたのだと思います。

雑誌の表紙を飾るということは社会に自分たちの存在を示すことであり、社会に対する息苦しさを表したのがあの「暗い絵の表紙」を描いた理由ではないかと私は推測しました。


バンプが表紙として登場したロッキングオンジャパン一覧

2019年


2019年8月号

1年振りの登場にして表紙を飾った2019年8月号の内容はアルバム『aurora arc』の藤原基央単独インタビュー。2016年にリリースした「アリア」や「アンサー」などあまりインタビューなかった分、楽曲についてかなり濃い内容のインタビューになっています。

2018年

2018年8月号

ツアーPATHFINDERと「シリウス」、「Spica」についてのインタビュー。ツアーや楽曲の制作秘話やその時の想いなどについてメンバー全員でかなり饒舌に語っています。

2017年


2017年1月号

2015年を紅白歌合戦で締め括り、2016年はアルバムButterflies、結成20周年ライブ、スタジアムツアー「BFLY」と走り抜けてきたバンプの1年を振り返ります。

2016年

2016年3月号

ニューアルバム『Butterflies』のメンバーによる全曲解説。

2015年

2015年5月号

「寄生獣」の実写版映画の主題歌になった「コロニー」とアニメ血界戦線の主題歌「Hello,world!」について解説。

2014年

2014年10月号

WILLPOLIS2014のツアーファイナルを飾った東京ドーム公演の翌日にメンバーインタビュー&ライブレポート!

2014年4月号

ニューアルバム「RAY」の山崎洋一郎によるインタビューとメンバーによる全曲解説。

2014年2月号

ニューアルバム「RAY」の藤原基央単独インタビュー。

2013年

2013年8月号

バンプオブチキン初のベストを記念して歴史を振り返る。

2012年

2012年7月号

アリーナツアー「GOLD GLIDER TOUR」ライブレポート。

2011年

2011年10月号

ファイナルファンタジー零式の主題歌「ゼロ」を藤原基央が語る。

2011年2月号

アルバム「COSMONAUT」が発売し前回の全曲解説に続き、今回は藤原基央が単独でアルバムとバンプの今までとこれからを語る。

2011年1月号

ニューアルバム「COSMONAUT」メンバーによる全曲解説。

2009年

2009年11月号

約2年ぶりにリリースした「R.I.P./Merry Christmas」についてのメンバーロングインタビュー。

2008年

2008年2月号

ニューアルバム「orbital period」藤原基央による全曲解説。

2007年

2007年12月号

「orbital period」完成直前インタビュー。メンバーによるアルバム制作秘話など。

2006年

2006年1月号

藤原基央が幼少期から学生時代までを語る、ファン必見の1冊!

2005年

2005年8月号

「プラネタリウム」をメンバーが語る。

2004年

2004年8月号

アルバム「ユグドラシル」完成、最速インタビュー。「睡眠時間」の制作秘話も収録。次号では全曲解説が載っています。

2004年1月号

特別、新曲やライブがあるわけでもなかったが、そんなバンプを鹿野淳さんが独占取材!実はこの取材ではあの名曲「ギルド」が生まれる瞬間に立ち会うということが起きた、まさに奇跡のインタビューである。

2002年

2002年6月号

ツアーの一部始終に密着!

2002年3月号

大ヒット曲「天体観測」を収録したアルバム「jupiter」完成。鹿っぺによるメンバー個別ロングインタビュー!次号4月号では全曲解説も収録。

2000年

2000年11月号

記念すべきBUMP OF CHICKEN初のJAPAN表紙!「新しき光よ、今こそロックを照らし出せ!」


まとめ

とまあこんな感じでバンプのロッキングオンジャパンの歴史を紹介してきましたが、抜けているところがあったらすみません(-_-;)

バンプが初表紙を飾ったのは2000年11月号でしたが初登場はそれよりももっと前になります。おそらくですが出版されている全雑誌の中でも初表紙を飾ったのはJAPANが最速だと思います。

この話だけでもどれだけバンプの音楽が当時から凄かったか、どれだけ彼らの音楽にロックの新時代の幕開けを期待していたのかがわかると思います。

BUMP OF CHICKENのいる時代に私たちが生まれたことは歴史的な瞬間に立ち会っているのかもしれませんね。

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