BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「asgard/midgard」(アスガルド/ミッドガルド)を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説やタイトルの意味、制作秘話などについてご紹介します。「asgard/midgard」(アスガルド/ミッドガルド)を聴く際に参考にして下さい。
参考資料
・ROCKIN`ON JAPAN 2004年9月号
・トーキンロック! 2004年9月号
・B-PASS 2004年9月号
asgard(アスガルド)/midgard(ミッドガルド)の楽曲解説
asgardとmidgardの基本情報
タイトル | asgard/midgard |
収録アルバム | ユグドラシル(4th) |
発売日 | 2004年8月25日 |
完成時期 | 2004年7月頃 |
作詞作曲 | 藤原基央 |
BUMP OF CHICKENの「asgard/midgard」はアルバム『ユグドラシルに収録されている楽曲です。アルバムの案内役でありオープニングとエンディングの役割を担った曲になっています。
asgardとmidgardの制作背景
アルバムの最後に作られた楽曲
「asgard/midgard」は2004年7月頃のアルバムの一番最後に作られ、唯一アルバムを意識して作られています。演奏は藤原基央によるギターのみ(Gibson J-45を使用)で他のメンバーは演奏していません。
元々は歌詞付きの曲を作ろうとしていましたが、プロデューサーのアイデアで「藤原がいつも手癖で弾いてるようなギターがいい」と言われたのがきっかけで制作されました。
Gibson J-45を使用
「asgard/midgard」には藤原基央の愛器のひとつである「Gibson J-45」が使用されています。使用頻度が高いのでライブ映像などで見たことある人も多いと思います。
「スノースマイル」でも同じものを使用していますが、スノースマイルのPV撮影で雪山に持って行ったせいかギターの調子が悪くなっていました。
何フレットか音がビビッてしまうところがあって。そうっすよね、あんな雪山に持ってってPV撮影とかしてたしね
藤原基央
出典:B-PASS 2004.09
BUMP OF CHICKEN「スノースマイル」の楽曲情報と歌詞の意味へ
より深みの増したGibson J-45
調子の悪かったギブソンは後に直り「過酷な状況下に置かれて音に深みが出た」と藤原は話しています。プロデューサーが「藤原の手癖で弾いてるギターが良い」と言ったのは、もしかしたら深みの増したギブソンを使ってあげたいという気遣いがあったのかもしれません。
BUMP OF CHICKEN「asgard/midgard」のタイトルの意味
asgard(アスガルド)とは?
出典:Norse Mythology for Smart People
「asgard」(アスガルド)は「アルバム「ユグドラシル」の1曲目に収録されている。asgardとは北欧神話に登場するアース神族と呼ばれる神々の住む国。世界樹ユグドラシルが内包する9つの世界のひとつ。
midgard(ミッドガルド)とは?
出典:Norse Mythology for Smart People
「midgard」(ミッドガルド)はアルバム「ユグドラシル」の最後である14曲目に収録されている。midgardとは北欧神話に登場する人間が住む国のこと。世界樹ユグドラシルが内包する9つの世界のひとつ。
ちなみに藤原の好きなゲームのFF7にミッドガルという都市が登場します。もしかするとタイトルはFF7から着想を得たのかもしれません。
asgardとmidgardの2つの曲の違い
「asgard」は遠くで音が鳴っていて「midgard」は近くで音が鳴っています。これは物語としては神々の国から人間の国へやってきたと捉えることができ、リスナーに対してはアルバムを聴く前と聴いた後でバンプオブチキンとの距離が近いづいたという仕掛けが施されています。
「レム」をはじめとして、このアルバムにはリスナーとより深く繋がる為に行った作業がたくさんあります。
BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「レム」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事…
藤原はリスナーが自分たちの音楽を現実逃避の道具として使ってほしくないと考えており、そうならない為にリスナーとの距離が縮んだということを伝えようとした楽曲だと思います。
“ロマンチックな世界、非現実な世界を描くをための絵の具として使われるのは、不本意ですね”
藤原基央
出典:ROCKIN`ON JAPAN 2004.09
BUMP OF CHICKEN「asgard/midgard」のライブ情報
演奏記録なし