BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「66号線」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。
この記事では楽曲の基本情報や歌詞の意味の考察、制作背景などについてご紹介します。「66号線」を聴く際に参考にして下さい。
参考資料
- MUSICA 2010.04、2011.01
- H 2006.10
- bridge 2011 WINTER
- excite.ミュージック
BUMP OF CHICKEN「66号線」の公式情報
66号線の基本情報
タイトル | 66号線(アルバム収録曲) |
発売日 | 2010年12月15日 |
作詞作曲 | 藤原基央 |
完成時期 | 2008年11~12月頃 |
収録アルバム | COSMONAUT(6th Album) |
タイアップ | なし ※TBSドラマ「仰げば尊し」公開前の予告CMでは曲の一部が使われた |
BUMP OF CHICKENの「66号線」はアルバム『COSMONAUT』に収録されている楽曲です。この曲は藤原がバンプのプロデューサーであるMOR氏へ贈った曲と言われています。
BUMP OF CHICKENのアルバム『COSMONAUT』楽曲一覧へ
66号線の制作背景
HAPPY、セントエルモの火、66号線がほぼ同時期に完成
2008年の11~12月に藤原は「HAPPY」と「セントエルモの火」をほぼ同時進行で作っていました。曲が完成したのでマネージャーに明日のスタジオの予約を取るようにお願いしましたが、予約がいっぱいでした。
スタジオの予約が取れたのが1週間後で、藤原は「それまでにもう一曲書けそうだな」と思い、「66号線」を完成させました。こうして「HAPPY」「セントエルモの火」「66号線」はほぼ同時期に完成しました。
スタジオの予約は取れたんだけど、まだ1週間くらい時間があると。それでもう1曲書けるなと思って書いたのが「66号線」だったんです
藤原基央
出典:excite.ニュース
プロデューサーMOR(親友)に贈った曲
「66号線」は藤原が“ある親友に向けて歌った唄”と公言しており、プロデューサーのMOR氏に贈った曲と言われています。
というのも、「66という数字は、その親友と縁が深い」と話しており、同じ理由で映像作品「人形劇ギルド」には“66ギルド”というのが登場します。なのでこの“親友”はプロデューサーのMOR氏である可能性が非常に高いです。
藤原だけでなく、メンバー全員がプロデューサーと親しい関係を築いています。
これはある親友に向けて唄った唄なんですけど、その親友に縁の深い数字が66だから
藤原基央
出典:MUSICA 2011.01
BUMP OF CHICKENのCDやDVDで「MOR」という表記を見たことがある人も多いと思います。この「MOR」とはバンプのプロデューサーを務める人のことですが、その多くは謎に包まれています。この記事ではBUMP OF CHIC[…]
親友の2回目の大号泣に居ても立ってもいられなかった
この曲を書いたきっかけは、プロデューサーが大号泣していて、居ても立ってもいられなくなった藤原が書いた曲です。そして藤原はプロデューサーが大泣きしている所を見るのが、今回で2回目だったようです。
1回目に泣いている所を見たのは「人形劇ギルド」の制作中に起きた大事件の時でした。
その人のこと親友だと思ってるんですけど。始めて見ました、あの人が泣くところ。号泣して、俺よりデカい声で泣いてて、その人見てたら泣いちゃって
藤原基央
出典:H 2006.10その人が号泣した時があってさ。その人が泣くのを見たのはそれが2回目だったんですけど
藤原基央
出典:MUSICA 2011.01
藤原とプロデューサーが一緒にスタジオに入るようになる
出典:CHAMA on Twitter
「66号線」が完成して半年後の2009年6月頃にプロデューサーは、スランプに陥った藤原を心配して「スタジオに入ってみないか?」と声を掛けます。
プロデューサーが協力的になることは非常に珍しく、直井は驚いて電話で確認するほどでした。昔はライブにもあまり顔を出さなかったプロデューサーですが、もしかすると2回目の大号泣が関係しているのかもしれません。
66号線のレコーディング
テキーラを一気呑みした翌日に歌入れ
「66号線」のレコーディングで歌入れをする前日に、藤原は友人の誕生日会に参加しており、そこで某有名アーティストにテキーラを一気呑みさせられていました。
お酒の弱い藤原は当たり前のように吐き、新品のブーツをダメにしてしまいました…。
某カリスマミュージシャンにテキーラを勧められて、断ろうにも断れずに……
藤原基央
出典:MUSICA 2010.04
レコーディングでは、喉の調子が悪いにもかかわらず歌入れをし、OKテイクを貰っていますが、藤原本人が納得できなかったので、後日録り直しました。
結果的に、2回歌ったことで曲の解釈度が上がり、最初の“テキーラ焼けしたテイク”とは全く違うものになったと話しています。
BUMP OF CHICKEN「66号線」の歌詞の意味
66号線のタイトルの意味
ルート66がモチーフか?
「66号線」とは、プロデューサーに縁がある数字が“66”という理由で付いたタイトルですが、一般的には「66号線」はアメリカにある国道「ROUTE66」(66号線)をのことを指します。
ルート66はシカゴからロサンゼルスまで繋がる道路なので、曲名の「66号線」の意味は、同じ目的地へ向けて進んでいることを表したタイトルではないかと思われます。
また「6」と「6」という数字から、同じ性質のものが一緒にいると考えることもできます。
藤原基央のプロデューサーへの想い
曲が書けなかったら自分の存在意義がない
声をなくしたら僕じゃなくなる それでも好きだと言ってくれますか
たった一言だけ誉めてください それだけで全てを信じる「66号線」/BUMP OF CHICKEN
藤原は『COSMONAUT』の制作期間に2回ほどスランプで曲が書けなくなりました。
これまでも曲が書けなかったことは何度かありましたが、その度に「曲が書けなくなったらクビにされるかもしれない」という不安が付き纏いました。
また他のメンバーは藤原が曲を書くからこそバンドをやっていられるので、そういう意味でも藤原の精神的不安は大きいようです。
「ロストマン」で9ヶ月歌詞が書けなかった時は、生きた心地がしなかったと話しています。
曲が書けなくなっても好きでいてくれますか?
出典:NAVER まとめ
サビのフレーズはまさに藤原のプロデューサーへの気持ちを表しています。プロデューサーを親友だと思う藤原にとって、音楽を辞めることになっても関係が続いてほしいという純粋で切実な想いを感じます。
スランプに陥り、意地で「透明飛行船」を書き上げた時は、プロデューサーに褒められて泣きそうになったと話しています。
それだけ彼にとってプロデューサーは心の支えになっているようです。
プロデューサーに「お前、あんなに弱ってたのに曲書いて来たんだ⁉」「書けるじゃねえか!」って肩叩かれてさ。その時は涙腺がヤバかった、ほんとに(笑)
藤原基央
出典:MUSICA 2011.01
BUMP OF CHICKEN「66号線」のライブ情報
「66号線」のライブ演奏記録
初披露日時 | 2011年12月05日 |
初披露ライブ | GOOD GLIDER TOUR@SHIBUYA-AX (東京都) |
演奏頻度 | |
演奏されたライブ/ツアー | GOOD GLIDER TOUR 2011-2012 GOLD GLIDER TOUR 2012 結成20周年記念SpecialLive「20」 |
「66号線」のライブ映像が収録されている作品
収録作品 | 備考 |
![]() 結成20周年記念Live「20」 | 本編11曲目に収録。 |