RADWIMPS(ラッドウィンプス)の楽曲ははBUMP OF CHICKENに似ている、パクリバンドだとか騒がれていますが、なぜそういう風潮になったのか曲を通して考えたいと思います。
ラッドのこの曲はバンプのあの曲に似ていると言われている楽曲をまとめてみましたのでパクリなのかぜひご自身の耳で確かめてみて下さい。
RADWIMPSとBUMP OF CHICKENの曲を聴き比べてみる
「閉じた光」と「天体観測」
RADWIMPSの「閉じた光」は「RADWIMPS 3 〜無人島に持っていき忘れた一枚〜」に収録。
個人的にはどこが似ているのか全くわかりません。よく言われていることはイントロとサビが似ているそうです。
イントロについて全く賛同できませんが、サビの方は似ていると思いませんが強いて言えばテンポが似ていることでしょうか。
「閉じた光」の歌詞で
“あなたにナニカとどけたくて声だけ持って走りました”
「ナニカ」をカタカナ表記であることが天体観測の歌詞で「イマ」をカタカナで表記していることで表現方法が似ています。また曲のテーマも同じ星ですね。
「謎謎」と「彼女と星の椅子」
RADWIMPSのの「謎謎」は「アルトコロニーの定理」に収録。
BUMP OF CHICKENの「彼女と星の椅子」は「present from you」に収録。
イントロを聴いても全く似てない・・・と思いきやサビに入った瞬間にそっくりでした!!
ファンの私の耳でも両者とても似てます。
テンポと音程がほぼ同じなんでしょうね、しかしサウンドに関してはラッドらしい音です。
バンプのファンである野田洋次郎さんが無意識のうちに聴いたことがあるメロディを当てはめてしまったのかもしれません。
「携帯電話」と「車輪の唄」
RADWIMPSの「携帯電話」は「絶体絶命」に収録。
私が初めてラッドとバンプが似ていると聞いて知ったのがこの曲です。ネットでもパクリ疑惑で騒がれていました。
うーん、似てると言えば似てる気もしますが歌い方と曲の雰囲気ですかね・・・
ラッドがバンプに似ているという風潮から、似ている部分を探そうとしているとだけな感じがします。
「グラウンドゼロ」と「銀河鉄道」
RADWIMPSの「グラウンドゼロ」は「絶体絶命」に収録。
BUMP OF CHICKENの「銀河鉄道」は「present from you」に収録。
全く似てません。これでなぜパクリ疑惑が出るのか謎です。唯一歌詞で「時速〇〇㎞」という部分がかぶっているだけです。
「学芸会」と「乗車券」
RADWIMPSの「学芸会」は「絶体絶命」に収録。
BUMP OF CHICKENの「乗車券」は「ユグドラシル」収録。この曲は他にも「おしゃかさま」にも似ていると言われたりしています。
似てなくはないですが、なんというか緊迫した感じか焦りを感じる曲調が似ている気もします。
歌詞についても
「望んでなどいない」、「道あけな」、「違いなどないって?んなわけないって」と言い回しが似ていることと物語調であることも似ていると感じてしまう原因かもしれまん。
なぜRADはBUMPのパクリだと言われてしまうのか?
パクリと言われる理由は声の質や歌い方?
最大の理由は「声の質、歌い方」だと思う。ファンやよく聴き込んだ人ならそれほど似ていると思わないが、藤君の声と野田洋次郎さんの声は大きなくくりで言えば似ている。
なんていうか柔らかくて優しい声とでも言うのでしょうか?たしかに雰囲気は似ています。さらにRADのメンバーがBUMPファンであることも少なからず影響していると思います。
本人たちもファンだと公言しているようですし、バンプはラッドが中学の頃に天体観測でブレイクしているのでその頃に憧れてバンドを始めたのであればバンプはラッドにとってまさに音楽の先生ともいえる存在で、教え子のスタイルが似てくるのは当然のことでしょう。
例えば英語をアメリカ人から習ったら発音やアクセントがアメリカ英語になり、イギリス英語とは違ったものになるでしょう。
野田洋次郎の独特な世界観を持った歌詞や表現方法
BUMPもRADもスピリチュアルを彷彿させる言葉が多々ある。
「カルマ」と同じく「おしゃかさま(アルトコロニーの定理収録)」のように仏教をイメージさせるタイトルの曲を持っている、歌詞中でも輪廻転生らしい言い回しもあり藤原基央も野田洋次郎も世界観、死生観が似ているのかもしれない。
しかし野田洋次郎さんの綴る歌詞は藤くんのそれとは明らかに異なる部分がある、それはラブソングである。
ラブソングが少ないバンプとは異なり、ラッドはそれを全開で出している。
驚かされるのがその表現力だ。恋愛の感情とは普通、言葉で表現しようにもなかなか気持ちと同じ言葉を当てはめることができない。それをうまい例え方や言い回しで見事に表現しがたい人の気持ちを言い当てている。
また、好きな人に対するロマンチックな表現方法も魅力の一つです。
ラッドの曲を聴いて
「その気持ちわかる~」とか「そんな風に考えたことなかった」
と感じた人は少なくないはずだ、彼は例えるのがとても上手い。
さらに言えば小難しい言葉を使うことなく、それでいて誰も思いつかないようなロマンチックな言い回しは誰も真似できないだろう。
タイトルや言葉使いでいえばバンプは洗練されていて文学的な言葉の美しさを感じるのに対しラッドは一見すると幼稚でふざけた印象さえある。しかしこれは飾りやプライドなんて全部脱ぎ捨てたありのままの心を表しているように思える。
ラッドとバンプを聴き比べてみて
こんな感じでRADWIMPSとBUMP OF CHICKENについて紹介しました。
「謎謎」と「彼女と星の椅子」はほんとに似ていましたね・・・私もはじめて聴いたので驚きました。
野田洋次郎さんはBUMP OF CHICKENのファンであるので、無意識に歌詞や雰囲気が恩師に似てしまうのは当然と言えば当然のことです。
仮に似ていたとしてもたったの数曲です、他の曲を聴けばいかにラッドが独自性があり素晴らしいバンドであるかわかると思います。もしその独自性が評価されてなかったらバンプと同じ雑誌に掲載されるわけありませんからね。
どうしても同じに聴こえてしまうのは仕方ないですが、もし他の曲をあまり知らないのであれば一度聴いてみることをオススメします(^^)
ラッドはちょっと・・・とか、バンプのパクリだと思っている人はぜひラッドの曲をよく聴いてその深い魅力を味わってほしいです(^^