藤原さんはどんな意味を込めて魔法という言葉を歌詞に綴っているのでしょうか。
まずはどの曲にこの言葉が使われているか見てみます。
・魔法の料理~君から君へ~
叱られた後にある 晩御飯の不思議 あれは魔法だろうか目の前が滲む
・R.I.P
不思議が忘れるくらいあった そのいくつかの魔法はもう解けてしまった
・You were here
信じられないくらいにすぐ過ぎた 魔法の時間はすぐ過ぎた
・流星群
こんな魔法のような夜に 君と一緒で良かった
まずこのうち2曲が「不思議」という言葉とセットになっています。ここから魔法は不思議なものであることがわかります。
You were hereは信じられないくらいすぐ過ぎた時間を魔法と言っています。
流星群は“こんな”が指すところの前の文、
“気持ちばかり溢れて いつの間にか言葉忘れてしまった”
とあるように気持ちばかりで言葉を忘れてしまったことが魔法のようだと言っています。
こちらは気持ちとか感覚的なことが魔法であることがわかります。
魔法の料理をもう少し見てみます。
歌詞のストーリーは子供ゆえに言葉をまだ知らないが為に気持ちを表現できずにいる様子や言えない言葉だからそれを唄にするように成長した様子が描かれています。
そして𠮟られた後にある晩御飯の不思議の謎はわからなかったけど君が解くのかな?で終わります。
これを見ると魔法とはわからないことや言葉にできない気持ちや想いであると推測できます。
R.I.Pではそのいくつかの魔法はもう解けてしまった、言えないことが今よりもあったと言っています。
言えないことが今よりあったということは、いくつかは昔より言えるようになったけど言えないことが今もまだある。だからいくつかの魔法はもう解けてしまったのです。
これらを踏まえると藤原基央の言う魔法とは
『言葉では表現できない不思議な感覚』
という意味だと解釈できます。