この度インフルエンザA型に罹患(りかん)したBUMP OF CHICKENの藤原基央さんですが、それによりツアー中だった彼らの福岡公演を見合わせることになりました。
タイトルの「信用持ち」という言葉ですが、これはお笑いコンビのキングコング西野 亮廣(にしの あきひろ)さんの著書『革命のファンファーレ』からの引用です。
西野さんの本で言っていることと当てはまる部分があったのでその信用持ちについてお話します。
“人気タレント”と“認知タレント”の違い
バンプのライブ前日ということもありライブの予定を立てていた人達は、ホテルや飛行機、新幹線などのキャンセルなど大変な想いをした人も多いと思います。遠方から遠征予定だった人はすでに福岡入りしていたかもしれません。
病気だから仕方ないことですが、それでもライブを楽しみにしていた人達にとって予定が崩れキャンセル料など余計な出費が出てしまい嘆きたい気持ちもよくわかります。
しかしツイッターを見ると「藤くん、自分を責めないでね」、「福岡で待ってるよー」などファンからの暖かい言葉が多く挙がっていて正直心が温かくなりました。
ここで西野さんの著書『革命のファンファーレ』では“人気”と“認知”には大きな違いがあると書かれています。
お金を払ってくれる人をファンと呼ぶなら、人気タレントにはファンがいるけど、認知タレントにはファンがいない。
認知タレントとは簡単に言えばテレビなどメディアへの露出は多く世間に広く知れ渡っているがファンがいない人のこと。
認知タレントになぜファンがいないかというと信用がないから。
西野さんの本ではベッキーとゲスの極み乙女の不倫事件のことを例に挙げていました。
不倫をしても活動を続けることができたゲスの極み乙女。に対して、ベッキーの活動がたった一度の不倫で全て止まった理由は、彼女が「認知タレント」でファンを抱えていなかったからに他ならない。
引用:革命のファンファーレ
スポンサーが離れてしまったベッキーはファンがいなかったので稼ぐことができません。
テレビの広告ビジネスはタレントが広告料としてギャラを貰っている建前上、タレントは嘘もつかなくてはならなかったり嫌でもやらなきゃいけない仕事も沢山あり、結果として視聴者からは信用を失ってします。
インターネットが普及した昨今ではタレントが嘘の情報を言っているかなんてすぐにバレてしまいます。
信用とお金の密接な関係
藤くんの場合はどうでしょう?
今回の件はインフルエンザで、不倫とは状況が違いますが、ファンからの温かい声を見る限りでは、ファンからそうとうな信用を得ています。
誤解を恐れず言わせてもらうと、藤くんならたとえ不倫したとしても変わらず音楽活動を続けられると思います。
なぜ彼がそこまで信用を得ているのかと言うと、昔から変わらない一貫性を持ったメッセージ、ファン想いの言動、音楽制作にかける情熱など、嘘偽りない姿でコミュニケーションを取っているからに他ならない。
西野さんはお金に関してこう話していました。
“お金は信用を数値化したものです”
藤原基央、バンプのメンバーが今の地位にいるのもこの「信用」があったからだというのも頷けます。
これからの時代、ロボットが人間の仕事を奪っていく中で生き残る人は「信用持ち」で、嘘をつかなくてはならない環境に身を置かず、ありのままの自分で好きなことを仕事化することが重要になってきます。