みなさんはカラオケなどで喉の調子が悪くて思ったように声が出せない、もしくは歌いすぎて喉がガラガラになってしまった、そんな経験はありませんか?
それは声帯が炎症を起こしていたり、乾燥しているのが原因かもしれません。しっかりと適切な喉のケアをしていればキレイな声で気持ちよく歌える場面が多くなります。
では歌手の方々はどのような喉のケアをしているのでしょう?
この記事ではBUMP OF CHICKENのボーカル藤原基央さんのやっている喉のケア方法をメインに紹介していきます。
BUMP OF CHICKEN、藤原基央の喉ケア3つの方法
画像:NAVER まとめ
バンプオブチキンの藤原基央さんはボーカルゆえに喉のコンディションにとても気を使っています。
若い時はとても荒削りな歌い方で喉に負担をかけていたため、ライブ中に声がガラガラになってしまうことがありました。しかし彼の思いは「曲の望む形で音を鳴らすこと」でした。正しい音で楽器を演奏することはもちろんのこと、当然ながら歌声も同じです。
今では喉のケアをしっかりして、歌い方も声帯を傷付けない方法に変えています。
それでは藤原基央さんがどんな方法で喉のケアをしているのか紹介したいと思います。
藤くん特製はちみつドリンク
藤原さんは喉をケアする為にいつも「自家製はちみつドリンク」を愛飲しています。喉の調子が悪い時はそこに練りショウガも混ぜています。
藤原さんは作り方の説明などはしていませんでしたが、一般的なはちみつドリンクは紅茶やハーブティーにハチミツを入れて飲みます。では多くの歌手の方々が愛用しているハーブティーとはちみつを紹介します。
『スロートコートティー』とは直訳で喉のコーティングをしてくれるお茶です。
喉を保護保湿してくれる成分がたくさん含まれてますので、多くの歌手が愛用しているそうです。
飲み方はハーブ成分を引き出す為に熱湯を注いで蓋をしてしばらく蒸らしたほうがいいようです。
『マヌカハニー』とはニュージーランドに生えるマヌカの花蜜から採れるはちみつのことです。先住民マオリ族も古くから薬として使われてきました。
マヌカハニーは一般的なはちみつよりも高い効能があり、それゆえにお値段も高くなっています。
上の商品は「MGO400」と記載されていますが、「MGO100」など数値が違うものもあり、数値が高ければ高いほど効能も高くなっています。
日常的に喉のケアとしてはちみつを摂るなら経済的にも通常のはちみつで十分だと思います。マヌカハニーはライブ本番前とかで喉の調子がよくないって時だけで十分そうですね、なんせ薬として使われてるくらいですからね。
はちみつの効果
はちみつは殺菌効果や防腐作用があるので病原菌を退治してくれます。風邪を引いた時に咳止めとしても効くと聞いたことはないでしょうか?
そしてなによりも喉の粘膜を保護保湿する効果があります。喉の粘膜をコーティングすることで声の通りを良くし、乾燥も防いでくれるまさにボーカルにとって必須アイテムとも言えますね。
さらにはちみつには持久力アップなど運動パフォーマンスの向上、疲労回復などの効果もあり、ライブの前後に摂取することで体のコンディションも良くしてくれます。
はちみつの効果ってすごいですね、これは喉のケア以外でも積極的に取り入れても良さそうですね。
乳製品を摂らない
藤原さんの喉ケアの二つ目の方法は“乳製品を摂らない”ことです。
日常的に摂らないわけでなく、ライブやレコーディング前に摂らないようにしているそうです。PATHFAIDER仙台公演では楽屋に仙台のお菓子「萩の月」が置いてありましたが、乳製品が入ってるいためにライブが終わるまで我慢したとMCで話していました。
油分を含んでいるので喉をコーティングしてくれて喉に良いイメージ的がありそうですが、藤くんはなぜ乳製品を摂らないのでしょうか?
それは「痰が絡む、喉に膜が張る」からです。
この乳製品を摂ると痰が出来やすいというのは人によりますが、喉に膜が張るという経験をした人は多いと思います。
歌手にとって痰が絡んだり、膜が張るのは致命的です、ライブに行ってせっかく生の歌声が聴けるというに膜が張って声の通りが悪かったり、痰が絡んだ歌声じゃガッカリしちゃいますよね。
また痰が絡む原因として喫煙も挙げられます。
藤原さんは昔はタバコを喫煙していました。タバコを吸っていた方なら歌うときに痰が絡む経験があると思います。いつ頃辞めたのかはわかりませんが、おそらく喉のケアを意識し始めたのと同じくらいに辞めたのではないかと思います。
ライブ後はしゃべらない
藤原さんの喉ケア三つ目は“ライブ終了後しゃべらない”ことです。
これは2DAYSある時のライブで実践している方法ですが、1日で10曲以上も歌うライブでは声帯にかなりの負担をかけてしまいます。なので2日目のライブに備えて1日目のライブ終了後はなるべく声帯を使わずに回復に専念させているそうです。
ライブ終了後はメンバー全員でご飯を食べに行ってるそうですが、ご飯を食べている間、藤くんは一言も話さないそうです。ご飯を注文する時もジェスチャーで伝えて喉を使わないという徹底ぶり!
これをやるのとやらないのでは次の日の喉の調子が全然違うみたいです。
ただこの方法は本当に頑なにしゃべらないのでメンバーに嫌われないか心配になるそうです。藤原さん自身は他の人が実践することをあまりおすすめしないみたいです。
EXILEのメンバーはライブ後に水風呂に入って筋肉のケアをしているそうですが、本質的なことはいっしょですね。次のパフォーマンスに影響が出ないようにプロの方々は、それぞれ自分に合った方法でケアしているんですね。
喉のアイシング
スポーツマンと同じように、ライブやレコーディングで喉を沢山使った後は、喉をアイシングしています。アイシングによって血管が収縮し、エネルギー消費を抑え、披露の蓄積を防ぎます。
多くの歌手が取り入れている喉ケアの方法
藤原基央さんの喉ケアの方法を紹介しましたが、他にも多くのアーティストが取り入れてる方法も見てみましょう。
喉の加湿
喉の乾燥は声の通りを悪くし声帯にも負担をかけます。
なので多くの歌手のみなさんは外出時はもちろん、寝る時もマスクをつけて常に喉の保湿を心掛けています。
特に寒くて乾燥する冬の時期は加湿器も必須アイテムになります。こちらも寝ている間は常にスイッチを入れておきます。
のど飴を舐める
のど飴に限らず飴には喉を潤して保湿してくれる効果があります。バンプの楽曲にも『飴玉の唄』というのがあり、藤原さんも飴は好きだと言っています。
常温の水
ライブでボーカルの人は水を飲んでいるのを見たことあると思いますが、あれは冷えた水ではなく“常温の水”です。なぜ冷えた水が良くないのかと言うと喉の筋肉を冷やしてしまうからです。
そして硬水よりも軟水のほうが体に浸透しやすいので、歌うときは軟水をオススメします。
またウーロン茶を始めお茶は油分を取り除いてしまうので、喉が乾燥しやすくなるため歌うときには向いていません。
カフェインは避ける
カフェインには利尿作用があるので体の水分を外に出してしまい乾燥に繋がります。特にお茶やコーヒーは利尿作用が高いので歌うときは極力避けるようにしましょう。
油分を摂る
プロのアーティストがライブ前に“唐揚げを食べる”という話は聞いたことないでしょうか?
これは唐揚げに含まれる油分が喉を潤して声の通りを良くしてくれるんです。
油って滑りますよね?つまり喉の滑りをよくしてくれるということです。
歌手のMAY J.さんは歌う前によく豚骨ラーメンを食べるそうです。もちろん大切なのは麺ではなく油分のたっぷり入ったスープのほう。スーパーに売ってるとんこつスープをタンブラーに入れて持ち歩くほどの徹底ぶり。
油分はダイエットの天敵と言われてますが、歌手にとっては積極的に摂りたいものなのです。
以上でボーカル、歌手の喉ケアの方法を紹介しましたが、プロを目指している人はもちろん、そうでない方もカラオケとかでどうせ歌うなら気持ちよく声が出た方が楽しいですよね。
簡単に始められる方法もありますので、まずはどれか試してみて下さい.