【BUMP】友達の唄の公式情報と歌詞の意味-のび太のことを考えながら書いた曲-

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「友達の唄」(ともだちのうた)を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味、制作背景、MV情報などについてご紹介します。「友達の唄」を聴く際に参考にして下さい。


参考資料・サイト

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BUMP OF CHICKEN「友達の唄」の公式情報

友達の唄の基本情報

タイトル友達の唄(19th Single)
カップリング
発売日2011年2月23日
作詞作曲藤原基央
完成時期2010年夏
収録作品RAY(7th Album)
タイアップ映画『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』主題歌

BUMP OF CHICKENの「友達の唄」(ともだちのうた)はバンプ通算19枚目のシングルです。

映画『ドラえもんのび太と鉄人兵団』の主題歌として書き下ろされ、藤原基央がのび太のことを考えながら書いた曲です。

前のシングル現在次のシングル
バンプオブチキンの宇宙飛行士への手紙のジャケット
宇宙飛行士への手紙
バンプオブチキンの友達の唄のジャケット
友達の唄

smile

BUMP OF CHICKENのアルバム『RAY』楽曲一覧へ

ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 の主題歌を担当

「友達の唄」は映画『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』の主題歌に書き下ろされました。キャッチコピーは「ひとつになれば、大きな力が目を覚ます。」、「忘れないよ、君がいた場所。

この映画は1986年に公開された『ドラえもん のび太と鉄人兵団』のリメイク作品です。

メンバー全員がドラえもんのファン

バンプオブチキンとドラえもんの写真出典:doraeiga.com

BUMP OF CHICKENはメンバー全員がドラえもんのファンで、小学生の時に「鉄人兵団」を見たそうです。(公開当時、メンバーは小学1年生)

そして偶然にも、タイアップのオファーが来る少し前に藤原の自宅で『映画ドラえもん のび太と鉄人兵団』と『のび太の宇宙小戦争』を4人で鑑賞していました。

「鉄人兵団」は僕らのなかで3本指に入るくらい好きな作品だったんですね。4人でも一緒に観たし

藤原基央
出典:ナタリー

〈使ってみたいひみつ道具〉
藤原…スモールライト?
直井…メカ救急箱
増川…サイコントローラー
升…おはなしボックス
※劇中に登場する道具から選んだものです

友達の唄の制作背景

アルバムと並行して作曲

映画ドラえもんのタイアップのオファーが来たのは2010年初頭のことで、アルバム『COSMONAUT』のレコーディングの傍ら、藤原はスタジオの会議室で作曲しました。

のび太がずっと見守ってくれていた

藤原が作曲するに当たってまず思い浮かべたのが、原作のコミック版で描かれていた“駅の階段に座るリルルをのび太が見つけるシーン”でした。

駅の階段に座るリルルをのび太が見つけるシーン藤原基央の思い入れのあるシーン/出典:doraeiga.com

最初はこのシーンのリルルの気持ちを考えましたが、次第にそれは藤原自身にとっての、のび太に対する気持ちだと自覚しました。

思い返すと、自分が何かに悩んでるときも、うだつが上がらないときも、のび太はいつも友達のままで見守ってくれていたような……

藤原基央
出典:ナタリー

のび太がいつも一緒に居てくれたという感覚はどんどん外に広がっていき、大切な人達のことを想いながら曲を完成させました。

珍しい作曲方法

藤原にはタイアップの曲を書く時のルールがあり、“自分の描くフィールドとタイアップ作品の描くフィールドの重なる部分を描く”という共通点を探す手法でこれまでタイアップ曲を書いてきました。

今回の“のび太”というキャラクターを基軸に曲を書くというのは、藤原基央に取って初めてのことでした。

リルルから見たのび太に対する唄

2024.1.28追記

雑誌MUSICA2024年2月号にて藤原さんがインタビューで「友達の唄」はリルルから見たのび太に対する唄だという話がありました。

あの曲はリルルというキャラクターから見たのび太に対する歌なんだよ。で、それは、俺の中でのび太という人物が完全なるスタンダードなところまで落とし込めたからこそ、可能だったことで。

藤原基央
MUSICA 2024.2

というのも藤原さんから見たのび太対する気持ちとリルルから見たのび太のイメージが重なると思っていたようなので、解釈にあまり影響はなさそうです。

友達の唄のMV情報・ロケ地

監督番場秀一
撮影場所‣ロケ地

参照サイト:bocfan

出演BUMP OF CHICKEN
収録作品アルバム『RAY』初回限定盤

「友達の唄」のMV(PV)撮影は、主に横浜のポートサイド公園東京都世田谷区で行われました。

ポートサイド公園のシーンでは背景に、横浜を代表するホテル「ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテル」が見えます。

奥に見える半円の建物がコンチネンタルホテル/「友達の唄」MVより

メンバーがそれぞれ家からスタジオまで向かう様子から始まり、スタジオ(G-ROKS下高井戸スタジオ)で4人でセッションするという内容になっています。光と影を効果的に使った映像で、うまく曲の世界観を表現しているのが特徴的です。



BUMP OF CHICKEN「友達の唄」の歌詞の意味

友達の唄の曲のテーマ

記憶がテーマ

「友達の唄」はCOSMONAUT期からRAY期にかけて多くみられる“過去がくれる勇気”というテーマを持っています。さらに正確に言えば“記憶がくれる勇気”です。

この曲は藤原が辛い時や悩んでる時に、のび太の優しさや勇敢な姿を思い出して、のび太が側に居てくれたという感覚から作られた曲です。

《同じ笑顔で思い出してね》という歌詞からも、“記憶”がこの曲のキーワードになっていることがわかります。

ドラえもんとの共通点

この曲は、映画ドラえもんの「鉄人兵団」をイメージさせるフレーズが非常に多く、見たことがない方は映画を観てから楽曲を聴くと違う味わいを感じられると思います。

映画のドラえもんには必ずと言っていいほど、出会いと別れがあります。さらにタイムマシンで現代を軸に過去や未来へ行くというところも、BUMP OF CHICKENの楽曲と通ずるところがあります。

友達の唄の歌詞の内容

のび太が逆光を背負って立っている曲

あれもまさにのび太が逆光を背負って立ってる歌で、その逆光によってできる影の、ひとつの筋が生まれるじゃないですか、そういう歌なんです

藤原基央
出典:ROCKIN`ON JAPAN 2014.04

逆光によってできた影で前が見えなくなる。しかし同時に君との大切な思い出が、前に進む勇気を与えてくれるという内容になっています。

CDジャケットものび太をイメージしたもの


友達の唄のジャケット

「友達の唄」のジャケットのイラストも、のび太が逆光を背負って立っているものをイメージしたイラストになっています。

友達の唄で伝えたいこと

本当の友達とは

人はどうやったら友達になれるのでしょうか?

何を基準に友達になったと言えるのでしょうか?

それは、自分がその人のことを友達だと思った時です。

藤原は実在しないのび太というキャラクターが、いつも友達として見守ってくれているという感覚からこの曲を書きました。大事なのは相手がどう思うかじゃなくて、自分がその人を友達だと思えるかなのです。

《本当の存在は居なくなってもここに居る》と「supernova」で歌っているように、大切な人のことを覚えていられれば、その人は存在していると藤原は考えています。

自分が何かに悩んでるときも、うだつが上がらないときも、のび太はいつも友達のままで見守ってくれていたような……。そうやって、のび太がいつも自分と一緒にいてくれたという感覚があるんですよね

藤原基央
出典:ナタリー



BUMP OF CHICKEN「友達の唄」のライブ情報

「友達の唄」のライブでの演奏

初披露日時2011年12月5日
初披露ライブGOOD GLIDER TOUR@SHIBUYA-AX (東京都)
演奏頻度
演奏されたライブ/ツアー

「友達の唄」のライブ映像が収録されている作品

収録作品備考

GOLD GLIDER TOUR
本編5曲目に収録。
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