BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「リボン」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味の考察、制作背景、MV情報などについてご紹介します。「リボン」を聴く際に参考にして下さい。
参考
- ROCKIN`ON JAPAN 2017年7月号
- MUSICA 2017年6月号
BUMP OF CHICKEN「リボン」の公式情報
BUMP OF CHICKEN「リボン」の基本情報
タイトル | リボン |
発売日 | 2017年5月1日(8th digital) |
初公開 | 2017年2月10日(スタジオライブ生中継) |
作詞作曲 | 藤原基央 |
完成時期 | 2017年1月 |
収録アルバム | aurora arc(9th Album) |
タイアップ | Samsung「Galaxy S8」CMソング |
BUMP OF CHICKENの「リボン」は8作目の配信限定シングルです。
バンド結成20周年のアニバーサリーイヤー(2016年2月11日~2017年2月10日)の最後の日である2017年2月10日に、YouTube Live、AbemaTV、スペシャアプリで「リボン」のスタジオライブの模様が生中継されました。
前のシングル | 現在 | 次のシングル |
アンサー(7th digital) | リボン(8th digital) | 記念撮影(9th digital) |
BUMP OF CHICKEN「aurora arc」のアルバム楽曲情報と制作背景へ
「リボン」の制作背景
「リボン」は2015年頃から既にあったイントロのアルペジオと歌メロ、そしてその時から藤原の頭の中にあった嵐のイメージをもとに作られた曲です。
曲は2017年1月に完成し、バンプオブチキン結成20周年アニバーサリーイヤー(2016年2月11日~2017年2月10日)の最後の日にスタジオライブ生中継という形で初公開されましたが、藤原はもともと20周年の締め括りに曲を書く予定はありませんでした。
「藤くんが曲書いたらそれでいいんだけどさあ」みたいなことを言う人もいたけど、俺もパッと書ける保証もねえしなあみたいな
藤原基央
出典:ROCKIN`ON JAPAN 2017.07
しかしみんなに祝ってもらった20周年を何も言わずに終われないということで、2017年2月10日にメンバー4人で動画で挨拶する予定を立てていました。
その後、音楽雑誌「B-PASS」で連載していた藤原基央のコラム「Fujiki」(ふじき)が最終回を迎えることになり藤原は「流れ星の正体」の1番の歌詞を完成させ、後日、フルコーラスを完成させる為に2,3日スタジオを取ってもらっていました。
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藤原は予定より早く「流れ星の正体」が完成したので、スタジオの余った時間で前からあった曲のイメージ(アルペジオと歌メロ)を形にしようと思い、「リボン」を1日でフルコーラス完成させました。
リボンのMV・ロケ地
リボンのMV情報 | |
監督 | 東市篤憲(A4A) |
撮影場所 | Bunkamura Studio(東京都・渋谷) |
出演 | BUMP OF CHICKEN |
「リボン」のMVは2017年2月10日に行ったスタジオライブ生中継の模様を別アングルで捉えたものになっていて、演奏の前後のメンバーの会話なども収録されています。
撮影に使用されたスタジオは東京都渋谷にあるBunkamura Studioで、バンプが普段から使用しているスタジオです。
BUMP OF CHICKEN「リボン」の歌詞の意味
「リボン」の歌詞の内容
メンバー4人の絆を歌った歌詞
「リボン」の歌詞の内容は、バンプオブチキンの4人の今までとこれからを綴ったものになっています。
《僕らを結ぶリボンは 解けないわけじゃない 結んできたんだ》というフレーズが印象的ですが、メンバー4人とも仲良しとしても知られるバンプも、ただ幼馴染の仲良しバンドとしてこれまで音楽を続けて来たわけではありません。
4人は辛いことや泣くこと、勇気を出さなくてはいけない時が何度もありました。特にアルバム『ユグドラシル』の頃はプライベートでいろいろあった時期で、それを乗り越え4人は28年周期という意味を持つアルバム『orbital period』で、ここまで4人で一緒に来れたことの感動を再確認しています。
今回も20周年という節目で、“ここまで4人で来ることができた”ことを再確認する時期だったのです。
“リボン”は20周年の締めみたいな気持ちはなく書き始めたけど、それが終わるタイミングではあったので、本当に心から素っ裸で向き合って書いたら、結局はそういう曲になったんだなってことだと思います
藤原基央
出典:MUSICA 2017.06
赤い星の意味は?
画像:barks.jp
《赤い星並べてどこまでも行くんだ》という歌詞はBUMP OF CHICKENのロゴマークに記された4つの赤い星を意味しています。
このロゴマークはインディーズの頃からずっと使われていて、この赤い星は当然ながら藤原基央、直井由文、増川弘明、升秀夫のメンバー4人を表しています。
藤原の歌詞はリスナー1人1人が曲と向き合えるような普遍的なものになるようにいつもは書いていますが、今回のこの《赤い星》の部分だけは4人のマークだから外せなかったそうです。
ちなみに、「リボン」のジャケットのカラフルなグラデーションの真ん中に“★”が現れる仕掛けになっています。
どんな曲も聴いた人がその曲との関係を作れる普遍的なものであるべきだと思ってて。ただ、今回そうじゃない作業を1個したとすれば、《赤い星》っていう言葉で。これは僕達4人にとってのマークだから。それを書きたいと思ったんです
藤原基央
出典:MUSICA 2017.06
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「リボン」の歌詞に登場する過去の楽曲のモチーフ
「リボン」の歌詞にはバンプの過去の楽曲をイメージさせる言葉がいくつも散りばめられています。しかし作詞者の藤原自身は、今まで使われた言葉が入っていることは気づいていましたが、特に過去作との繋がりはありません。
リボンの歌詞にある過去作のモチーフ | |
リボンの歌詞 | イメージさせる過去のタイトル |
ポケットに勇気 | リトルブレイバー |
ガラス玉 | カルマ |
カンテラ | ランプ |
野良猫 | K、firesign |
手作りの地図 | ロストマン |
音符になって繋がって | 三ツ星カルテット |
イメージさせる過去作の一例を載せましたが、この他にもイメージさせる過去作はまだまだあると思います。
「リボン」の歌詞で伝えたいこと
自分の歩いた道の正しさを証明するもの
Photo by Nathan McBride on Unsplash
「リボン」の歌詞で印象的なのが《今側にいるから 迷子じゃないんだ》というフレーズです。1つ前の楽曲「記念撮影」では《迷子のままでも大丈夫》と歌われています。
迷子とは道に迷っている状態やどこに行けばいいのかわからない状況を指します。もっと別な言い方をすれば“何が正しいのかわからなくて不安な状況”だと思います。
人生において、何が正しくして未来に何が起こるのか知っている人は誰もいません。
そんな中で唯一の道しるべとも言えるのは、大切な人と出会い、大切な人と今も一緒にいるということです。自分を理解して寄り添ってくれる存在、それは自分の歩んできた道の正しさの証明と言えないでしょうか?
ぜひ、自分の歩んできた歴史と重ねて大切な人を思い浮かべながら聴いてほしい楽曲です。
ここはどこなんだろうね どこに行くんだろうね
誰一人 わかっていないけど
側にいる事を選んで 今側にいるから迷子じゃないんだ「リボン」/BUMP OF CHICKEN
BUMP OF CHICKEN「リボン」のライブ情報
「リボン」のライブでの演奏記録
初披露日時 | 初披露ライブ |
2017年9月16日 |
「リボン」はツアーPATHFINDERの2017年9月16日幕張メッセ公演でライブ初披露されました(スタジオライブ除く)。
「リボン」はPATHFINDERのツアーを通してメインセトリの最後に演奏されました。
「リボン」が収録されている映像作品
タイトル | 備考 |
PATHFINDER | |
PATHFINDER LIVE AT STUDIO COAST |