BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「モーターサイクル」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味、制作背景、MV情報などについてご紹介します。「モーターサイクル」を聴く際に参考にして下さい。
参考資料
- MUSICA 2010.11
- ROCKIN`ON JAPAN 2010.11
- bridge 2011.WINTER、2013.SPRING
BUMP OF CHICKEN「モーターサイクル」の楽曲情報
モーターサイクルの基本情報
タイトル | モーターサイクル(18th single) |
カップリング | 宇宙飛行士への手紙(両A面) good friends 油(隠し) |
発売日 | 2010年10月13日 |
作詞作曲 | 藤原基央 |
完成時期 | 2009年4月中旬 |
収録作品 | COSMONAUT(6th Album) BUMP OF CHICKEN II <2005-2010>(Best Album) |
タイアップ | なし |
BUMP OF CHICKENの「モーターサイクル」は通算18枚目のシングル「宇宙飛行士への手紙 / モーターサイクル」に収録されている楽曲です。
前のシングル | 現在 | 次のシングル |
魔法の料理~君から君へ~ | 宇宙飛行士への手紙/モーターサイクル | 友達の歌 |
モーターサイクルの制作背景
藤原基央の30代最初の曲
「モーターサイクル」は藤原がリズム遊びをしていて生まれた曲です。
20代最後の楽曲となった「魔法の料理~君から君へ~」は、藤原基央の30歳になる誕生日の直前に完成し、それから1週間もしないうちに「モーターサイクル」が完成しました。
当時、すごく嫌なことがあり、それをそのまま歌詞にしたと話しています。
藤原基央の肺気胸の前兆
《起きたら胸が痛かった》は実話
歌詞にある《起きたら胸が痛かった》というのは藤原基央の実体験です。死ぬほど強い痛みだったようです。
藤原は2014年に肺気胸を患い、ライブも延期なりましたが、この「モーターサイクル」の時の胸の痛みは肺気胸の前兆だったのです。すでにこの頃から肺に穴が空いて、自然治癒していたようです。
「モーターサイクル」のときから穴が開いてたんじゃないですか?ってツッコミがちらほらあって。それ、正解です(笑)
藤原基央
出典:m-on-music
手術後、藤原は「コロニー」(24th Single)でも肺気胸の痛みのことを書いています。
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モーターサイクルのMV情報
監督 | 番場秀一 |
撮影場所・ロケ地 | – |
出演 | BUMP OF CHICKEN |
収録作品 | COSMONAUT[DVD] |
「モーターサイクル」のMV(PV)はメンバーが何十人も登場し、画面が横にスクロールして流れていき、最後に冒頭のシーンに戻るというループ構造を持った映像です。
モーターサイクルのライブ情報
ライブでの演奏
現在、「モーターサイクル」のライブ演奏記録はありません。
BUMP OF CHICKEN「モーターサイクル」の歌詞の意味
モーターサイクルのタイトルの意味
「モーターサイクル/motorcycle」は日本語訳で【オートバイ】を意味しますが、この曲は日常をテーマをしているので【自動で繰り返す日常】という意味も含んだタイトルだと思われます。
モーターサイクルの歌詞の内容
思うようにいかなくても自動で続く日常
藤原曰く「冷静な交渉手段を歌った唄」で、超客観的な視点で見ていると話しています。
「こっちは生きてあげてるんだから、なにか見返りをよこせ」と言わんばかりの物言いが特徴的な歌詞です。
歌詞には衣食住を表す言葉がちりばめられており、日常で感じる様々なフラストレーションを抱え、思うようにいかなくても続く生活を描いています。
モーターサイクルで伝えたいこと
自分の人生は自動か手動か?
「モーターサイクル」は直訳で【オートバイ】を意味します。
しかし単語を分解すると「モーター」は【自動】を意味し、「サイクル」は【繰り返し】を意味します。
すなわち「モーターサイクル」とは【自動化された日常】を表しています。
この曲では、人生を自動化してしまい、ただこなすだけの日常を送る様子が描かれています。
「モーターサイクル」で伝えたいことは、自分の人生は自動化することもできるし、オートバイのように自分で運転することもできるということだと思います。どっちを選ぶかはあなた次第といった感じですね。
タイトルに「モーターサイクル」と付けたのは【自分で運転するオートバイ】の意味と【自動化された日常】の2つの意味を表すためです。
けっこう藤原さんの書く歌詞には【時間に流される】ことについて歌ったり、それを咎めたようなフレーズが多くありますね。
何の意思も持たずにただ日常が過ぎていくことへの危機感を持つべきだという警告なのかもしれませんね。
「ガラスのブルース」でも《一秒も無駄にしちゃいけない》って歌ってますからね。けっこう他にも流されるだけの日常について歌っている曲はあるので、曲を聴く時に注意して聴いてみて下さい。