BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「メロディーフラッグ」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味、制作背景などについてご紹介します。「メロディーフラッグ」を聴く際に参考にして下さい。
参考資料
- ROCKIN`ON JAPAN 2002 APRIL
- トーキンロック! 2002 March
BUMP OF CHICKEN「メロディーフラッグ」の公式情報
BUMP OF CHICKEN「メロディーフラッグ」の基本情報
タイトル | メロディーフラッグ |
発売日 | 2002年2月20日 |
作詞作曲 | 藤原基央 |
完成時期 | 200 |
収録作品 | jupiter(3th Album) |
タイアップ | ドラマ「天体観測」挿入歌 |
BUMP OF CHICKENの「メロディーフラッグ」はアルバム『jupiter』に収録されている楽曲です。
この曲は記憶障害起こした、メンバー共通の友人に向けて作られた曲です。
BUMP OF CHICKEN「jupiter」のアルバム楽曲情報と制作背景へ
「メロディーフラッグ」の制作背景
記憶障害を起こした友人へ向けた曲
「メロディーフラッグ」は、記憶障害を起こしたバンプのスタッフでもある友人に向けて作られた曲です。(現在は後遺症もなく元気にしてるそうです)
その友人は雪の日に階段で転び、頭を打って、一時的な記憶障害を引き起こしてしまいました。その友人はバンプの音楽が大好きで、記憶障害を起こしても、うわ言で「バンプ、バンプ」というほどバンプのことを気にかけている人でした。
藤原はエゴだとしても自分達の音楽だけは憶えていて欲しい、そういう思いを込めて曲を制作しました。
「メロディーフラッグ」のタイトルの意味
メロディーフラッグ=音の旗
「メロディーフラッグ」とは【音の旗】を意味します。
これは記憶障害を起こした友人に対して、自分達にできることは音の旗を振ることだと考えた藤原が、「何か忘れたものがあった時は、目印となる旗を振って待っている」という意味を込めて「メロディーフラッグ」というタイトルを付けました。
俺は医者じゃないから、手術もできないし、薬の調合もできないけど、音で旗を振ることはできると思ったので、“メロディーフラッグ”を。
藤原基央
出典:ROCKIN`ON JAPAN 2002 APRIL
メロディーフラッグのMV情報・ロケ地
出典:メロディーフラッグPV
監督 | 番場秀一 |
撮影場所・ロケ地 | 犬吠埼(千葉県) |
出演 | BUMP OF CHICKEN、他 |
収録作品 | jupiter[DVD、VHS] |
「メロディーフラッグ」のPV(MV)は、千葉県の犬吠埼(いぬぼうさき)で撮影され、CGで描かれた人工衛星と地球上に突き立てられた旗の対比構造が、楽曲の世界観を見事に表現しています。
不確かな情報ではありますがPVに出演している、旗を突き刺す人(上の画像)を演じているのは、藤原基央の姉の夫だそうです。(参照:lsecret-gardenl)
BUMP OF CHICKEN「メロディーフラッグ」の歌詞の意味
「メロディーフラッグ」の歌詞の解説
「メロディーフラッグ」はバンプの友人に向けて作られた曲ですが、とても普遍的で、誰にでも開かれた間口の広い楽曲です。
すごい普遍的な、空気のようなものになって響くんだなっていう自覚があります
藤原基央
出典:ROCKIN`ON JAPAN 2002 APRIL
ここからは、バンプの友人に向けてではなく、歌詞の普遍的なメッセージを考察していきます。
生きてきた分だけ増えた世界が作る迷路
人は生きているだけで様々な情報が目や耳から入り、どんどん情報が増えていきます。
情報が増えるほど選択肢は増えていき自分の世界は広がりますが、次第にどれを選べばいいのか、どこへ進めばいいのかがわからなくなってしまいます。
私たちは、そんな世界を歩くために目印となる旗を自分の中に持たなくてはならないのです。
メロディーフラッグで伝えたいこと
目まぐるしく変わる世界
現代は情報化社会で、さまざまな情報が行き交っています。情報は役に立ちますが、あまりに多くの情報は人を道に迷わせてしまいます。
そんな目まぐるしく変わる世界を歩いて行くには、自分の中に一つだけでもいいので、変わらない大切なものを持つ必要があります。迷った時に、それが目印となって行くべき道を教えてくれるからです。
それは「ハルジオン」でも歌われているように、“揺るぎない信念”ともいえるかもしれません。
BUMP OF CHICKEN「メロディーフラッグ」のライブ情報
「メロディーフラッグ」のライブ演奏記録
初披露日時 | 2001年7月21日 |
初披露ライブ | SURF PORKIN’@LIVE SPOT LOOK (千葉県) |
演奏頻度 |
アルバムリリース前に初披露
「メロディーフラッグ」はアルバム『jupiter』の収録曲ですが、それよりも前のライブで何度も披露されています。
《少しでもそばに来れるかい?》というフレーズは、まさにバンプがリスナーに対して思っていることです。この曲は友人に向けてだけでなく、多くの人に開かれた楽曲になっていると思います。