BUMP OF CHICKENの楽曲にはカッコいいロックナンバーやノリの良い曲、涙が出るほど感動的なバラードなどさまざまあります。
今回は、個人的に選ばせて貰った、おすすめのバンプのバラード曲についてランキング形式で10曲を紹介していきたいと思います。各曲には楽曲情報や歌詞の考察を書いた記事のリンクがありますので、気になった方はぜひご覧下さい。
バラードの定義については判断が難しいところがありますので、ここでは【ゆったりとした静かなテンポで、ドラマチックな盛り上がりを持つ感動的な曲】という基準で見て行きたいと思います。
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BUMP OF CHICKENのバラード曲ランキングTOP10
ランキング:第10位から第7位まで
第10位「beautiful glider」
「beautiful glider」(ビューティフルグライダー)はアルバム『COSMONAUT』に収録の楽曲です。
一歩踏み出す為にどれだけ頑張ったのか、どれだけ悩んだのか、どれだけ勇気を振り絞ったのか。
それを誰よりも知っているのは他でもないあなた自身であること。
自分の選んだ道で不安や恐怖を感じた時、そんな誰にも助けを求められない状況に陥った時は、頑張って勇気を絞って決断した過去の自分の気持ちを思い出してほしいというメッセージがこの曲には込められていると思います。
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第9位「魔法の料理~君から君へ~」
「魔法の料理~君から君へ~」は、作詞者の藤原基央の幼少期の実体験がそのまま綴られており、大人になった自分が子供の頃の自分に語り掛けるという歌詞になっています。
言葉や伝え方をあまり知らなかった為にもどかしい思いをした幼少期と、その言葉にできない思いを音楽にして届けるという生き方を選んだ今の自分が描かれており、それを《君の願いはちゃんと叶うよ》という言葉に集約させています。
願いを叶えていない人でも、過去を振り返った時に「君の願いはちゃんと叶うよ」と言えるように今をしっかり生きようと思わせてくれる楽曲です。
BUMP OF CHICKEN「魔法の料理~君から君へ~」の楽曲情報と歌詞の意味へ
第8位「メロディーフラッグ」
「メロディーフラッグ」はアルバム『jupiter』に収録の楽曲です。
記憶障害を起こしたバンプの友人に向けて書いた曲であり、医者でもない自分達でも「音の旗を振ることはできる」という思いから制作された曲です。バンプの音楽が好きだったその友人に、自分達の音楽を忘れてほしくなかったそうです。
イントロから流れるアルペジオは、大切な何かを思い出させるようなノスタルジックさがあり、大切なものを忘れた時、道に迷ってしまった時、目印となる旗があることを思い出してほしいというメッセージを感じる曲です。
BUMP OF CHICKEN「メロディーフラッグ」の楽曲情報と歌詞の意味へ
第7位「コロニー」
「コロニー」はボーカルの藤原基央さんが、肺気胸になったエピソードを歌詞に盛り込んだ曲です。
美しくどこか儚いピアノの旋律がセンチメンタルな感情を呼び、曲のテーマである“大切なものを喪失する”という哀しさや切なさをより引き立ててくれます。
この曲は映画「寄生獣 完結編」の主題歌にもなっており、作品を知っている人なら新一とミギーの姿に重ねて曲を聴くと、よりドラマを感じることができます。
BUMP OF CHICKEN「コロニー」の楽曲情報と歌詞の意味へ
ランキング:第6位から第4位まで
第6位「pinkie」
「pinkie」(ピンキー)は16枚のシングル「HAPPY」のカップリングとして収録された隠れた名曲のひとつです。
“桜の歌”をテーマに書かれたこの曲は、カップリングとは思えないほどの存在感があり、知らない人に聴かせたらほとんどの人がA面の曲だと思うでしょう。
静かな曲調で始まり、桜が散っているような粒のようなサウンドが続き、サビから劇的な盛り上がりをみせるという構成はバラードの王道とも言えるでしょう。
《未来の私が笑ってなくても あなたのとの今を覚えてて欲しい》という歌詞からは、枝分かれる人生で違う道を歩むことになり、せめて記憶の中では一緒にいさせて欲しいという切実な願いを感じます。
BUMP OF CHICKEN「pinkie」の楽曲情報と歌詞の意味へ
第5位「友達の唄」
「友達の唄」は映画『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』の主題歌になった曲です。
タイトルの通り、友達の本質について歌った曲になっていて“会えなくても、忘れなければ友達でいられる”ということを、きれいごとではなく、その本質を歌った感動的なバラードです。
友達と会えないまま大人になるのは本来なら悲しいことですが、そう感じさせない歌詞と、ホーンやストリングスを使ったサウンドが、鼓舞してくれるような力強さを与えています。
BUMP OF CHICKEN「友達の唄」の楽曲情報と歌詞の意味へ
第4位「Spica」
「Spica」(スピカ)は讃美歌のような響きを感じる、壮大な広がりを持つゴスペルバラードです。
手を取った時 その繋ぎ目が 僕の世界の真ん中になった
あぁだから 生きてきたのかって 思えるほどのことだった
「Spica」/BUMP OF CHICKEN
君が居る場所が世界の中心なのではなく、僕と君が出会う場所が世界の中心になる。
家ではなく、自分を受け入れてくれる人がいる場所こそが、自分にとっての世界の中心で、どんなに遠くに行っても帰る場所はそこなんだと考えさせてくれた曲です。
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ランキングTOP3:第1位に選んだ曲は?
第3位「リボン」
《僕らを結ぶリボンは 解けないわけじゃない 結んできたんだ》、バンプは決して「リボンは絶対に解けない」なんて無責任なことは歌わない。その結び目が解けてしまう可能性があるからこそ、そうならないように繋がりを大切にできる。
ここはどこなんだろうね どこに行くんだろうね 誰一人わかってないけど
側にいる事を選んで 今側にいるから 迷子じゃないんだ
「リボン」/BUMP OF CHICKEN
私たちは誰一人、未来を知ることはできません、誰もが迷子です。しかし、そんな自分と寄り添ってくれる人が今隣にいる、そのことが“迷子じゃなかった”と選んだ道の正しさを証明してくれていると感じさせてくれる曲です。
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第2位「R.I.P.」
そこに君が居なかった事 そこに僕が居なかった事 こんな当然を思うだけで今がこれ程愛しいんだよ 怖いんだよ
「R.I.P.」/BUMP OF CHICKEN
「R.I.P.」はアルバム『COSMONAUT』に収録されているロック調のバラードです。タイトルに“安らかに眠る”という意味を持っています。
歳を重ねれば重ねるほど、この曲の言葉は鋭さを増し、胸に深く突き刺さる。そして当たり前が当たり前じゃないことに気付かされます。
大切な人と共有できていない記憶があること、それを言葉では全てを伝えきることはできないことのもどかしさ。そのことが、今は君のそばにいれることのかけがえなさをより引き立たせています。
この曲は、時の経過で再評価されそうなポテンシャルを持っていると思います。
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第1位「花の名」
バンプのバラード曲、第1位に選ばせて頂いたのは「花の名」です。やさしいアルペジオから始まり、ボーカルの声を引き立てるような荘厳なサウンドが印象的な曲です。
あなたが花なら 沢山のそれらと 変わりないのかも知れない
そこからひとつを 選んだ 僕だけに歌える唄がある
「花の名」/BUMP OF CHICKEN
沢山の中からたったひとつを選んだ、運命の出会いや巡り合わせではなく、自分の意思でその手を掴んだということが何よりも尊いということを歌った珠玉のラブソングでありバラードです。
人生において正解というものはありませんが、自分の意思で選んだ、それをあなたが受け入れてくれたという事実だけは唯一、正しいことだと言えるのではないでしょうか。
BUMP OF CHICKEN「花の名」の楽曲情報と歌詞の意味へ
番外編
ゼロ
ランキングやオススメ曲を紹介すると必ず「ゼロ」が入ってしまうので、番外編に入れさせて頂きました。
《終わりまであなたといたい それ以外確かな思いがない》この曲はこのフレーズで全てを物語っているような、人間の根源的なものとの繋がりを感じます。
この曲に何百回泣かされたかわからないくらい、感動的で勇気を貰えます。
「ゼロの」初回限定盤には、アコースティックのようなアレンジ版が収録されており、荘厳でギターの弦を弾く音のひとつひとつが切なさを引き立たせるような曲になっています。