【BUMP】ゼロの公式情報と歌詞の意味-自分に寄り添う魂の唄-

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「ゼロ」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味、制作背景、MV情報などについてご紹介します。「ゼロ」を聴く際に参考にして下さい。


参考資料

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BUMP OF CHICKEN「ゼロ」の公式情報

BUMP OF CHICKEN「ゼロ」の基本情報

タイトルゼロ(21st Single)
カップリング
発売日2011年10月19日
作詞作曲藤原基央
完成時期2011年1月20日前後
収録作品RAY(7th Album)
タイアップゲームソフト『ファイナルファンタジー零式』主題歌

BUMP OF CHICKENの「ゼロ」はバンプ通算21枚目のシングルです。

この曲は、ゲームソフト「ファイナルファンタジー零式」の主題歌として書き下ろされ、バンプとスクウェア・エニックスのお互いの理解と尊敬によって実現したタイアップです。

前のシングル現在次のシングル
バンプオブチキンのスマイルのジャケット
smile
バンプオブチキンのゼロのジャケット
ゼロ
バンプオブチキンのグッドラックのジャケット
グッドラック

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ファイナルファンタジー零式とのタイアップ

タイトルファイナルファンタジー零式(れいしき)
発売日2011年10月27日
開発スクウェア・エニックス
ディレクター田畑端
キャラクターデザイナー野村哲也
イメージイラスト天野喜孝
主題歌BUMP OF CHICKEN「ゼロ」
※各国共通の主題歌

「ゼロ」はゲームソフト『ファイナルファンタジー零式』(略称:FF零式)の主題歌として書き下ろされました。ディレクターの田畑端は、「FF零式は、この「ゼロ」無くして完成はしません」とコメントをしています。

〈FF零式とは〉
FF零式は、戦争をテーマに人間の生と死を描いた作品です。主人公である14人の少年少女たちがアギトと呼ばれる救世主になるために厳しい訓練をこなしながら、戦争に身を投じていくという物語になっています。

メンバー全員がFFの大ファン

バンプのメンバー4人ともファイナルファンタジー(略称:FF)のファンで、藤原と直井は19歳の頃に一緒に住んでおり「いつか俺たちがFFの主題歌できないかな」とFFの話を熱く語り合っていました。

間奏部分の仕掛け

藤原がタイアップ曲を書く時は、先方の作品に寄せて書くことはありませんが、「ゼロ」の場合は間奏部分に「FFのメインテーマ」を挿入できるコード進行や展開にアレンジがされています。

こういった仕掛けからも藤原基央がどれほどFFを愛しているかが伝わってきます。

バンプとFFについて以下の記事にまとめてあります。

BUMP OF CHICKENとFFの関係

BUMP OF CHICKEN「ゼロ」の制作背景

1枚の絵から生まれた曲のイメージ

FF零式の主題歌のオファーを受け、藤原基央はゲームの資料にあった1枚の絵を見ました。

出典:doragonbaby.com

そこに描かれていたのは登場するキャラクターが武器を持ち、戦火の中で一堂に会しているイラストでした。

藤原はこのイラストを見て、自分の中の死生観と絡み合い、曲のイメージが浮かびました。また同時に、いつ頃に曲が完成するのかも何となくわかっていたそうです。

設定イラストみたいなのを見て、あとは自分の中にもともとある死生観とかが絡み合って、ポンと出た感じなんじゃないかと思います

藤原基央
出典:ROCKIN`ON JAPAN 2011 Oct.

スクエニ野村哲也のバンプに対する理解

バンプとスクエニの野村哲也は以前から面識があり、2005年に開かれた「ファイナルファンタジー7アドベントチルドレン」の試写会にバンプが招待されたことで初対面しました。


FF7 アドベントチルドレン

野村はその時に「機会があれば仕事を一緒にしたい」とバンプに伝えましたが、2010年のタイアップのオファーまで5年程空いています。これはバンプのことを忘れていたわけではなく、バンプの描く世界観とマッチするゲームができるまで待っていたのです。

このタイアップは、互いの作品に対する理解と尊敬があって生まれたのです。

藤原さんの世界観と融合してもいいものにはなりそうにないからやめようみたいな感じで。この機会がくるまで待ってた感じですかね

野村哲也
出典:CUT 2011 OCTOBER



BUMP OF CHICKEN「ゼロ」のレコーディング

民族楽器「ウドゥ」を使用

「ウドゥ」/出典:民族楽器コイズミ

「ウドゥ」とは壺型の民族打楽器で、「ポコポコ」した音が1番のA、B、サビで使用されています。これは藤原が20代の頃に姉から誕生日にプレゼントされたもので、今回初めてレコーディングで使用されました。

ウドゥの音は以下の動画を参照下さい。

イントロの音のイメージはプロデューサーの意見が大きかったようです。

レッドツェッペリンの「天国への階段」

「ゼロ」のサウンドはレッドツェッペリンの「天国への階段」の雰囲気に似ています。意図的ではないにせよ、この曲の影響も受けていると思われます。

ゼロのMV情報

影絵とバレエが織りなす世界観

バンプオブチキンのゼロのミュージックビデオ影絵風のアニメーション/出典:「ゼロ」MV

監督番場秀一
撮影場所‣ロケ地
出演
  • 西林 素子(BROADWAY DANCE CENTER)
  • 鈴木陽平(BROADWAY DANCE CENTER)」
  • 他(BROADWAY DANCE CENTER所属の方々等)
  • BUMP OF CHICKEN
収録作品アルバム『RAY』初回限定盤

「ゼロ」のMV(PV)は、影絵風のアニメーションとバレエの様なダンスのシーンが交互に入れ替わる映像となっています。

影絵のほうが現実世界、バレエの方が精神世界で、肉体と魂の結び付きを表現していると思われます。



BUMP OF CHICKEN「ゼロ」の歌詞の意味

BUMP OF CHICKEN「ゼロ」の歌詞の内容

魂を描いた生と死の物語

「ゼロ」は藤原基央の死生観を元に書かれた曲で、魂が人の肉体に宿り、再び離れていくまでを描いています。

魂の視点で描かれており、生きることの厳しさや切なさ、宿主への切実な想いを叫んでいます。魂は実態がないので、一人称(僕、私など)が使われていません。

ゼロの歌詞の解説

1番の歌詞は魂がどういうものかが描かれており、2番からは魂が肉体に宿り、ドラムの音は鼓動の音を表しています。そして最後に肉体は死を迎え、魂は再び宇宙へ還り輪廻(ゼロ)するという物語になっています。

配られた地図

BUMP OF CHICKENの楽曲にはこれまでも《○○地図》という言葉が登場してきましたが、それぞれ意味が違います。

タイトル歌詞
ロストマン手造りの地図
arrow落書き地図
ゼロ配られた地図

①と②は自分の意思が介在してますが、

③の《配られた地図》は自分の意思が介在しておらず、誰かに与えられたものだとわかります。

これは宿主までの道を描かれた地図で、目的地には宿主の名前が書かれていると思われます。また、魂(人間)は生まれる体や場所を選べないことを表しています。



瞳の色は夜の色

《瞳の色は夜の色 透明な空と同じ黒》というフレーズから、瞳は宇宙と同じ色をしていることがわかります。

魂のイメージ

これは、宇宙という真空空間において光は、光らない粒の状態になる性質のことを歌っており、同時に魂とは光であるという藤原の考えが反映されています。つまり瞳とは魂のことを表しています。

虹の麓

虹は光の屈折によって見えるもので、虹に触れることはできません。つまり虹とは人間行けない場所であり、“死”を意味するもので、虹の麓は肉体と魂が別れる場所を表しています。

人間の不自由さと自由

命まで届く正義の雨 飛べない生き物 泥濘の上
一本道の途中で見つけた自由だ 

「ゼロ」/BUMP OF CHICKEN

《飛べない生き物》《泥濘の上》は人間の不自由さを表しています。敢えて《不自由》という言葉を使わないことで、その後の《自由》という言葉を売り彫りにして、とても力強く感じることができます。

ゼロで伝えたいこと

終わりまであなたといたい

バンプオブチキンのゼロ限定版ジャケット

終わりまであなたといたい それ以外確かな思いがない

「ゼロ」/BUMP OF CHICKEN

「ゼロ」という曲のメッセージは《終わりまであなたといたい》、これだけで十分ではないでしょうか。

人は生まれる体、場所、時代などを選ぶことはできません。

しかし、自分と一緒に寄り添ってくれる存在がいる、それだけで生きる力になります。

もし未来に絶対的な成功や、死なないということが約束されていたら人は歩みを止めてしまいます。それは死んでいないだけで生きているとは言えません

約束とは終わりがあるからこそ、果たせるのです。

約束はしないままでいたいよ その瞬間に最後が訪れるようで

「ゼロ」/BUMP OF CHICKEN



BUMP OF CHICKEN「ゼロ」のライブ情報

「ゼロ」のライブでの演奏

初披露日時2011年12月5日
初披露ライブGOOD GLIDER TOUR@SHIBUYA-AX (東京都)
演奏頻度
演奏されたライブ/ツアー

「ゼロ」のライブ映像が収録されている作品

収録作品備考

GOLD GLIDER TOUR
本編4曲目に収録。

WILLPOLIS 2014
[DVD]

Disc2に収録されている「ゼロ」Live at TOKYO DOME

[BD]

Disc1に収録されている「ゼロ」Live at TOKYO DOME

東京ドーム公演での特別な演出

東京ドームで演奏された「ゼロ」/出典:WILLPOLIS 2014

「WILLPOLIS 2014」のツアーで「ゼロ」が演奏されたのは、ファイナルとなる東京ドーム公演のみでした。ベースの直井が「次にやる曲はまだツアーでやってない」と話し、「ゼロ」のイントロが鳴ると会場内には大きな歓声が湧きました。

そしてスクリーンにはスクウェア・エニックスが制作したFF零式の映像が映し出されるという、東京ドームだけの特別な演出がされました。

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