【BUMP】ウェザーリポートの公式情報と歌詞の意味-嫌なことから目を背けても心は晴れない-

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「ウェザーリポート」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。

この記事では楽曲の基本情報や歌詞の意味の考察、制作背景などについてご紹介します。「ウェザーリポート」を聴く際に参考にして下さい。


参考資料

  • MUSICA 2011.01
  • bridge 2011.WINTER
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BUMP OF CHICKEN「ウェザーリポート」の公式情報

ウェザーリポートの基本情報

バンプオブチキンのウェザーリポートの画像

タイトルウェザーリポート
発売日2010年12月15日
作詞作曲藤原基央
完成時期2009年7月以降
収録アルバムCOSMONAUT(6th Album)
タイアップなし

BUMP OF CHICKENの「ウェザーリポート」はアルバム『COSMONAUT』に収録されている楽曲です。タイトルは天気予報という意味で、藤原が“天気”をモチーフに書き上げました。

雨が止んでお日様が顔を出して、ウキウキしている様子が浮かぶような軽快なリズムの楽曲です。

ベースを弾くスピードは楽曲中(2010年当時)で1番早い。

BUMP OF CHICKENのアルバム『COSMONAUT』楽曲一覧へ

ウェザーリポートの制作背景

藤原と升の共同作業で作ったデモ

藤原基央と升秀夫

「ウェザーリポート」は、升がスタジオで「R.I.P.」のプロプロをしている間に、別な部屋にいた藤原が完成させた曲です。

升は藤原にドラムの確認をしてもらう為に一緒にスタジオに入り、升はミキシングルームで「R.I.P.」の打ち込み作業、藤原はレコーディングブースで曲作りをしていました。

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升が打ち込み中に藤原は2番を作詞

升がちょうど「R.I.P.」のドラムの打ち込みが終わったころに、藤原が「ウェザーリポート」の1番を完成させて升の所にやってきました。

藤原は残りの2番を書いている間に、升に「ウェザーリポート」のデモの打ち込みを任せ、共同作業で曲を作っていきました。

俺が2番を書いている間に升くんに好きなように打ち込んでおいてもらってできた曲です

藤原基央
出典:MUSICA 2011.01

ケータイに保存してあった歌詞を元に作曲

「ウェザーリポート」の歌詞は昔からあったもので、歌詞は藤原のケータイに保存されていました。ちなみに「花の名」の歌詞も、ケータイ保存してあった歌詞を組み合わせて作詞されています。

升と一緒にスタジオに入った日に、レコーディングブースでギターを弾いている時にその歌詞を思い出し、内容を微調整して完成させました。

ギター弾いてる時に……「傘の歌、なんか俺、歌ってたなあ」みたいな

藤原基央
bridge 2011 WINTER

藤原がケータイに歌詞を保存する理由

藤原がケータイに歌詞を保存する理由は、忘れないようにする為ではありません

歌詞をメモする理由は、キレイな文字で確認する為です。自分の字が汚いことは十分わかっているので、キレイな字で歌詞を見ると客観的に見れるそうです。



BUMP OF CHICKEN「ウェザーリポート」の歌詞の意味

ウェザーリポートの歌詞の内容

物語の簡単な説明

過去基軸の歌詞で藤原の少年時代の経験が元になっており、タイトルの「ウェザーリポート/weather report」は日本語訳で“天気予報”を意味します。

子どもがよくやる遊びの“決まった色しか踏んじゃいけないゲーム”をしながら学校から帰る主人公が、雨が止んでいるにもかかわらずずっと傘を差し続ける様子を描いた物語になっています。

友達と二人で下校していたと思いきや、物語の最後で一人だったことがわかります。

歌ってることはもう……終わんない、すげえ重苦しい、袋小路ん中にいるみたいな恐怖感というか。うだつの上がらない、そういう感じなんですけど

藤原基央
出典:bridge.WINTER

キーワードは「傘」「マンホール」「ショーウィンドウ」

《傘》は雨(嫌なこと)が止んでも自分の心が晴れない様子

《マンホール》安全地帯

そして《ショーウィンドウ》自分を映し出す鏡、

の役割をそれぞれ果たしています。

登場人物は1人

歌詞には主人公が誰かと二人で下校しているような雰囲気で書かれていますが、主人公は一人で下校しています

 

《傘の中 笑顔がふたつ》は濡れたマンホールか水溜りに映る自分の姿、《見慣れた横顔》はショーウィンドウに映る自分の姿を意味します。



ウェザーリポートで伝えたいこと

嫌なことからを目を背けても心は晴れない

《あんなこと》があって気分が晴れない主人公は、無理にでも笑おうとしています。

自分の心と向き合わずに、笑って誤魔化してきたを精算するかのように、主人公は最後に過去を振り返り、誤魔化してきた心と向き合い物語は幕を閉じます。

「ウェザーリポート」で伝えようとしていることは、嫌なことから目を背けても、心は晴れないということです。

辛いことでもちゃんとそれと向き合わなければ、その嫌なことは後ろ髪を引くようにあなたの足を止めてしまうということを《信号は赤》という一言で言い表しています。

過去を過去として通り過ぎて、目を背けたかったものから救われたわけではないし。それがなかったことになったわけじゃないし

藤原基央
出典:bridge 2011. WINTER

曲の着想は「バタフライ効果」?

一匹の蝶の羽ばたきが、地球の裏側で台風を起こすという「バタフライ効果」という理論があります。

これはほんの些細な事が、長い時間を掛けて大きな現象に発展するという考え方ですが、「ウェザーリポート」は過去に目を背けていたことが未来にまで影響することを歌っているので、この「バタフライ効果」の考えが元になっているようにも感じます。



ウェザーリポートのライブ情報

ウェザーリポートのライブ演奏記録

初披露日時2011年12月05日
初披露ライブGOOD GLIDER TOUR@SHIBUYA-AX (東京都)
演奏頻度
演奏されたライブ/ツアーGOOD GLIDER TOUR 2011-2012

ライブ映像が収録されている作品

現在、「ウェザーリポート」が収録されている作品はありません。

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