【歌詞考察と公式情報】「なないろ」BUMP OF CHICKEN

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「なないろ」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味の考察、制作背景などについてご紹介します。「なないろ」を聴く際に参考にして下さい。


参考

  • CUT 2021年7月号
  • MUSICA 2021年7月号
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BUMP OF CHICKEN「なないろ」の楽曲情報

BUMP OF CHICKEN「なないろ」の基本情報

 

タイトルなないろ
発売日2021年5月18日
作詞作曲藤原基央
収録アルバム
タイアップNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」

BUMP OF CHICKENの「なないろ」はNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の主題歌に起用された楽曲です。

軽快なテンポで歌詞中には天気に関するワードが多様されいるのが特徴です。

【闇雲】【時々】【雨】【虹】など他にも空や天気に関するワードが登場します。タイアップ作品「おかえりモネ」は主人公が気象予報士を目指すという物語になっているので、天気関連ワードが元から多いBUMPのテーマとも相性がいいですね。

BUMP OF CHICKEN「aurora arc」のアルバム楽曲情報と制作背景へ

「なないろ」の制作背景

「Flare」と同時期に作った楽曲


BUMP OF CHICKEN「Flare」

2020年春に日本で緊急事態宣言が発令されました。藤原基央は緊急事態宣言中にいろんな想いが渦巻き、その想いを形にしようとスタジオに入り「Flare」の制作がスタートしました。

ちょうど「Flare」制作が2番まで書けたタイミングで、NHKドラマ「おかえりモネ」の主題歌のオファーが来ました。そして藤原は製作チームと顔合わせをし、製作チームの作品に対する熱量を感じ取り、この人たちとなら同じ方向を向いて、歌いたいことが歌えると思い、オファーを受けたそうです。

この人達と一緒だったら絶対に同じ方向を向けるし、俺はいつも通り全力で俺の歌いたいことを歌えるなと思ったんです

藤原基央
引用 MUSICA2021年7月号

 

「おかえりモネ」の主題歌のオファーを受け「Flare」はまだ完成前でしたが2番まで書き上げ、キリのいいタイミングだったので「なないろ」の制作に取り掛かりました。

「なないろ」は最初から最後まで一気に書き上げ、その後に「Flare」を完成させました。

この2曲は同じ時期に制作したので似たような内容だけど、違うテンション、違う角度で書けた曲だと話しています。

「Flare」は起き上がるまでの内容

「なないろ」は起き上がってからの内容

レコーディングでは藤原基央がベースを演奏

みなさんご存知のことだと思いますが、2020年にベースのチャマこと直井由文が不倫報道を受け活動休止となりました。
そのためレコーディングは藤原がベースを担当することになりました。「なないろ」が藤原基央の初のベースレコーディングとなりました。
慣れないことをしたせいか体調を崩したそうです。

「なないろ」のMV

BUMP OF CHICKEN「なないろ」
監督林響太朗
公開日2021年5月17日(YouTubeにて公開)
出演吉村栞乙・吉村眞乙

 



BUMP OF CHICKEN「なないろ」の歌詞の意味

思い出すと寂しいけど 思い出せないと寂しい事

どうしたら悲しいことを受け入れたことになるのか?

思い出すと寂しいけど 思い出せないと寂しい事

忘れない事しか出来ない 夜を越えて 続く僕の旅

BUMP OF CHICKEN「なないろ」

いきなり2番の歌詞からのご紹介ですが、こちらにはインタビューにて公式に藤原基央本人が答えていたので参考にしながら説明していきます。

このフレーズを書いている時、藤原はすごく悲しくてしんどかったそうです。

生き物は必ずなんらかの形で死を迎えます。自分の大切な人が亡くなったらその人には心の中でしか会うことはできません。

そういった大切な人を失ったという事実をどうなったら受け入れることができたと言えるのか?

そういった考えから書かれた歌詞です。

例えば大切な人が亡くなって5年経って、今は笑えるようになった。でもだからと言ってそれは受け入れたことになるのだろうか?

大切な人を失って毎晩泣いていたけど、今は泣かなくなった。だけどそれは受け入れたことになるのか?

結論として藤原は【忘れないことしかできない】と思ったそうです。

「悲しいことを受け入れて前に進まなきゃ」みたいなことを言うじゃないですか。
でも、受け入れるってどういうことなのかなって思って。

藤原基央
出典:MUSICA2021年7月号

どうやったら受け入れたことになるのか?私は今までそんなことを考えたこともありませんでしたが、言われてみると目から鱗でした。

受け入れたつもりでいたけど、思い出すと寂しいということは受け入れてるとは言えないと素直にそう思いました。

【忘れないことしかできない】シンプルでありふれた言葉かもしれませんが、藤原基央が書くと鋭く胸に刺さる言葉になるのは彼の作詞力ならではですね。

ヤジロベエみたいな正しさとは?

ヤジロベエとは

ヤジロベエとは左右に伸びた手の先についている重りでバランスを取っており、釣合人形とも呼ばれています。

歌詞中では唐突にヤジロベエというワードが登場したように見えますが、このワードは歌詞全体を通して機能しています。

ヤジロベエは揺れても左右の重りでバランスを取っているので重心の位置が支点より上にこなければ倒れることなくバランスを取り続けます。

まあ難しい話は置いといて、簡単に言えば左右の重りで倒れずにバランスを取っているのですが「なないろ」におけるヤジロベエの左右の重りは「過去」と「未来」を象徴するモチーフだと思います。

歌詞中には「未来」というワードは登場しましせんが、主人公は自分の進む道が正しいのか?という不安を抱えていることがわかります。

不安の中でも未来へ進む勇気を与えてくれてるのが過去の自分です。

つまり未来へ進む為に倒れずに進めるようにバランスを取ってくれているのは過去の思い出だったり過去の自分の気持ちだったりするわけです。

不安や迷いから未来を思う気持ちが弱くなった時、過去の気持ちの熱量とバランスが取れなくなり転んでしまうのでしょう。

 



乾いて消えてもなくならない水溜り

乾いて消える水たまりが それでも キラキラ キラキラ

青く揺れる

BUMP OF CHICKEN「なないろ」

この曲のテーマを象徴するのがこの「水たまり」だと思います。

この歌詞における「水たまり」の役割は

水たまりができたという事実と

水たまりがあったという事実

僕たちが住む地球では過去にいろんな人たちの夢や希望、悲しみがあった上で今のこの世界があります。

でもほとんどの人は今自分の住んでいる場所で1000年前とかにどんな人がいて、どんな思いがあったかなんて知ることはないでしょう。

当たり前ですけど僕たちは自分の見たことしか記憶できません。

水たまりができたこと

水たまりが消えたこと

水たまりがあったことを覚えていること

それ以上でも以下でもない

僕は事実だけを書いているんです

晴れてる日に水たまりがキラキラするのは当たり前の事実なんです

それを嬉しいとか、嬉しくないとかは

その時に生きてる人が勝手に決めるんです

藤原基央
引用 CUT2021年7月号

大切な人がいたこと

大切な人がいなくなってしまったこと

大切な人をまだ覚えていること

僕たちはそういった記憶をカバンにいれて

明日を迎え、今日を生きています。

景色を見てきれいだなとか、もの悲しいなとか思うのは全部記憶からきている

僕はそういうことをすごく伝えたい

藤原基央
引用 CUT2021年7月号

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