BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「GO」(ゴー)を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味、制作背景、MV情報などについてご紹介します。「GO」を聴く際に参考にして下さい。
参考資料
- ROCKIN`ON JAPAN 2016 MARCH
- MUSICA 2016.02、2016.03
BUMP OF CHICKEN「GO」の公式情報
BUMP OF CHICKEN「GO」の基本情報
タイトル | GO |
発売日 | 2016年2月10日 |
作詞作曲 | 藤原基央 |
完成時期 | 2015年3~4月頃 |
収録作品 | Butterflies(8th Album) |
タイアップ | 「グランブルーファンタジー」CMソング アニメ「グランブルーファンタジー」OP |
BUMP OF CHICKENの「GO」はアルバム『Butterflies』に収録されている楽曲です。
アルバム曲という立ち位置ながら、ソーシャルアプリ「グランブルーファンタジー」のCMソングに起用され、後に同作のアニメの主題歌にもなりました。
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「GO」の制作背景
チャマの見た夢から生まれたタイトル
直井由文(Ba)
「GO」の当初のタイトル候補は、「GO〇〇」や「〇〇GO」といった具合に、前後に単語を入れる予定でした。いろんなタイトルが出ましたが、どれも可もなく不可もなくといった感じでした。
メンバーが悩んでいるところにプロデューサーは、直井由文(チャマ)が前に見た夢の話を思い出しました。その夢の中で流れた新曲が「GO」だったいうことを話すと、満場一致でそのタイトルに決まりました。
その夢で、チャマの知らない曲として突然始まったのが“GO”っていうタイトルだったっていうのを、あいつが俺たちに話してくれたよね。その時に藤原、“GO”っていいタイトルだよって言ってたよ
出典:ROCKIN‘ON JAPAN 2016.03
夢の中で新曲が流れて焦るチャマ
チャマの見た夢は、本人がライブのステージ上に立っていて、突然、チャマの知らない新曲が流れて慌てふためくという内容でした。
今のバンプオブチキンの歌
とても明るく、キラキラとしたサウンドはアルバムの1曲目に相応しい楽曲で、曲順はスタッフに決めてもらったそうですが、この曲が1番目に来たことをメンバー全員が納得したそうです。
チャマはこの曲を聴いた時「これが今回のアルバムのリード曲だ!」と思い、そして歌詞を自分なりに解釈して「今のバンプオブチキンの歌」だと思ったそうです。
寂しい気持ちで書いた歌詞
歌詞に《サーカスが来たってはしゃいでる》とありますが、これは藤原基央の実体験ではありません。
佐倉市にサーカスが来て、喜んだ俺っていうのは、過去にはないんだけど(笑)。でもその気持ちを知ってるから書ける、っていうか。どこで知ったのかとかはもうわかんないんだ
藤原基央
出典:MUSICA 2016.02
『GO』は今までの楽曲の中で一番明るい歌詞だと思います。「別れ」や「終わり」とかネガティブなワードがないので結婚式でも心置きなく使える内容ですね。
でもそんな明るい歌詞とは裏腹に藤原さんは寂しい気持ちで書いたと話しています。だからこそ会いたいという気持ちと登場人物に幸せになってほしいという想いが、明るい歌詞を生んだのかもしれません。
グラブルCMソングに起用
「GO」はゲームアプリ「グランブルーファンタジー」(略称:グラブル)の「Go into the blue」篇CMソングに起用されました。後にグラブルはアニメ化し、その主題歌にも「GO」が使われています。
CMには菅田将暉と早見あかりが出演し、映像も楽曲と非常に合ったものになっています。
GOのMV
監督 | 東市篤憲(A4A) |
撮影場所‣ロケ地 | – |
出演 | BUMP OF CHICKEN、他 |
収録作品 | YouTubeで視聴可能 |
「GO」のMVは、バンドの演奏シーンに加え、さまざまな年代、職業の人達を映し出しています。無数に舞う羽根は、人々の想いや希望を可視化したものにも感じる映像になっています。
また羽根はBUMP OF CHICKENというバンドを象徴するモチーフでもあります。
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BUMP OF CHICKEN「GO」の歌詞の意味
「GO」の歌詞の解説
宝石という言葉が初めて使われた
『GO』の歌詞の特徴として《宝石》という言葉がバンプの歌詞で初めて使われました。宝石と言えば『ダイヤモンド』ですが、歌詞の《傷だらけ》や《擦りむく程度》などからもダイヤモンドの歌詞を思い出します。
《宝石》は夢や希望、光などを象徴し、自分の中の「思い」を表しています。
君と僕は同一人物
この曲の歌詞に登場する人物は《僕》と《君》の二人です。この2人は同一人物であると作詞者の藤原基央自身が明言しています。
登場人物がふたりいるわけじゃなくて、どっちも同じで
藤原基央
出典:MUSICA 2016.02
心が体を動かしている
“体は必死で支えている どこであろうとただついていく”
“体は必死で応えている 擦りむく程度はもう慣れっこ”
「GO」/BUMP OF CHICKEN
人間が意識的に取る行動の全てが、体よりも心が先に動いています。
ごはんを食べること、出掛けること、遊ぶこと、何かを見ることでさえ全てが、体や五感よりも先に心が動いています。
《どうしたくてこうしたのか 理由を探すくせがある》というのも、頭で考えるよりも先に心のままに行動したから、行動理由がわからないのです。
GOで伝えたいこと
未来に保証はない、それでも走る
「夢を追いかければ将来安泰」なんてことはありません。
むしろ夢を追いかけたら失敗や挫折、人生のどん底に墜ちる可能性さえあります。夢を叶えたからといって生活が安定するわけでもありません。
ゴールに自分が座る椅子は用意されていない、そういったリスクを知っていても追いかけずにはいられないものが“夢”であると藤原は言い続けています。
人間は本質的に幸せを求める生き物であると『HAPPY』でも歌われていますが、人の幸せは心なくしてありえないのです。
人の幸せはそれぞれ違います、その為に心のコンパスが必要なのです。
人は自分の心と思いを重ねた時が一番幸せを感じる時なのです。
ゴールに僕の椅子はない それでも急いで走った
思いをひとりにしないように
BUMP OF CHICKEN/「GO」
BUMP OF CHICKEN「GO」のライブ情報
「GO」のライブでの演奏記録
初披露日時 | 2016年4月9日 |
初披露ライブ | STADIUM TOUR 2016 “BFLY”@京セラドーム大阪 (大阪府) |
演奏頻度 | – |
演奏されたライブ/ツアー |
「GO」のライブ映像が収録されている作品
収録作品 | 備考 |
BFLY | 本編12曲目に収録。 |
PATHFINDER | 本編2曲目に収録。 |
ライブを盛り上げる曲
STADIUM TOUR 2016 “BFLY”ではメンバーがアコースティックステージである“恥ずかし島”からメインステージに戻るタイミングで曲のイントロが流れ、ライブのハイライトとして非常に盛り上がりました。
またPATHFINDERでは全公演のオープニングを飾り、今後も「GO」はライブを盛り上げる楽曲として機能してくれそうです。