fireflyの楽曲情報と歌詞の意味-諦めた後に残ったもの-

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「firefly」(ファイアフライ)を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味、制作背景、MV情報などについてご紹介します。「firefly」を聴く際に参考にして下さい。

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fireflyの楽曲情報

基本情報

バンプオブチキンのファイアフライのジャケット

タイトルfirefly(23rd Single)
カップリング
発売日2012年9月12日
作詞作曲藤原基央
完成時期2012年5月16日頃
収録作品RAY(7th Album)
タイアップドラマ「息もできない夏」主題歌

BUMP OF CHICKENの「firefly」(ファイアフライ)はバンプ通算23枚目のシングルです。

藤原基央が初めてツアー中に書いた曲で、フジテレビ系ドラマ「息もできない夏」の主題歌として使用されました。ドラマに曲が使用されたのは「天体観測」以来で、主題歌担当は初となります。

前のシングル現在次のシングル
バンプオブチキンのゼロのジャケット
ゼロ
バンプオブチキンのファイアフライのジャケット
firefly
バンプオブチキンの虹を待つ人のジャケット
虹を待つ人

制作背景

初めてツアー中に書いた曲

「firefly」は藤原基央が初めてツアー中に書いた曲です。そのためライブのテンションを閉じ込めたようなアッパーな曲になっています。

ライブで感じたことが自然と形になったんだと思います。彼らと一緒にライブという空間を共有して、作り上げた経験がこの曲につながっていったんだと思いますね

藤原基央
出典:ナタリー

ツアー中に書いた理由

BUMP OF CHICKENは2008年に「ホームシック衛星」と「ホームシップ衛星」というツアーをやっていて、藤原はその時ライブのことで頭がいっぱいで曲が書いていませんでした。

ツアーが終わりいざ曲を書こうとすると曲作りの感覚を忘れてしまっていました。

ツアーが終わったら終わったで、抜け殻みたいになっちゃって。いざ曲を書くぞって思っても「曲ってどうやって書くんだっけ?」みたいな感じで

藤原基央
出典:ナタリー

その時の教訓を生かし「GOLD GLIDER TOUR」ではツアー中に曲を書くという目標を立ててスタジオに入り、5月に「firefly」を完成させました。

藤原は「僕はあなたたち(お客さん)のおかげでこの曲を書けたんだよ」と話しています。

タイトルの意味

「firefly」は日本語で「蛍」を意味する

「firefly」とは夏の風物詩でもある【蛍】(ほたる)を意味します。

当初のタイトル候補は『○○蛍』や『蛍○○』という、前後に言葉を入れるというイメージを持っていました。

そして蛍を英語でなんていうのかを調べたら『firefly』が見つかり、「fire」(火が)「fly」(飛ぶ)という単語の並びが持つイメージが精神的な意味を持っているような気がしてタイトルに決まりました。

fireflyのMV情報

「teamLabBall」/fireflyのMVより

監督
番場秀一
演出チームラボ
撮影場所‣ロケ地
出演BUMP OF CHICKEN
収録作品アルバム『RAY』初回限定盤

「firefly」のMV(PV)は番場秀一監督が手掛け、メンバーが演奏する背景はパネル型LEDで彩られています。

さらに演出にはテクノロジスト集団「チームラボ」が参加しており、「teamLabBall」(チームラボボール)と呼ばれる発光バルーンが映像内で効果的に使われています。このチームラボボールはライブの演出でも使用されています。

BUMP OF CHICKENのスタジアムライブに、チームラボボールを使用8/9(金)に開催されたBUMP OF…



歌詞解釈と意味

曲のテーマ

夢を諦めなければならなくなった歌

藤原は『firefly』を“「蛍みたいな欲望」の歌、それ以上でもそれ以下でもない”とコメントしています。

「夢は必ず叶う」という言葉がありますが、実際には叶わなかった人や、環境や制限時間のために途中で諦めなければならない人も沢山います。

よく『夢は必ずかないます!』みたいな言葉を耳にするけど、その言葉はきっと、現実はそう都合よくできてないし、それでもそう願いたいという切実な想いから生まれてきた言葉なんじゃないかなって思うんです

藤原基央
出典:MUSICA 2012.10

歌詞の内容

黄金の覚悟とは?

蛍の色は「金色」であり、自分のハートから出てきたものです。

なので「黄金」とはその金色の光の根源であり、自分の内側にあるもの、つまり「心」です

『GO』では「心が宝石を生んだ」というフレーズがあるので、『firefly』のハートから抜け出した金色は宝石に相当するものであることがわかります。

情熱を注いだものを諦めること

情熱を注いできたことを諦めるのはとても覚悟がいることです。

夢は人に生きる力を与えてくれます。でも夢を諦めたとしても頑張ったという事実は消えません。

切実な思いがあるほどその事実を受け入れるにはすごく時間がかかる。ただ、それでも勇気を出して諦めることは、歌詞には「黄金の覚悟」と書いていますけど、それはすごく輝きのある行為で

藤原基央
出典:ナタリー



命の仕掛けとは?

この言葉が『firefly』のキーワードだと思います。

人間の生きる理由は自分の心を満たすことです。その心を満たす役割を果たしているのが《蛍みたいな欲望》です。

心が生み出した光を追いかけていく、人生はただこれだけを繰り返しているんです。非常にシンプルでまさに《わずかで全部》です。

「蛍みたいな欲望」の歌、それ以上でもそれ以下でもないと僕は思っている

藤原基央
出典:ナタリー

夢を叶えても諦めても、どちらにせよその夢はそこで終わりを迎えます。そしたらまた新しい欲望が生まれてそれを追いかける、人間は欲深い生き物です。

《いろんな場面を忘れていく》のは人生には別れ道がいっぱいあって、その選ばれなかった方の道は忘れしまうということです。

fireflyで伝えたいこと

同じ色に傷は輝く

「夢を諦めてしまった人」、「夢を追いかけて失敗してしまった人」は、もし過去に戻れるとしたら最初から夢を追いかけない選択をしたでしょうか?

おそらく、叶わないと知りながらも追いかけていたと思います。それくらい夢とは尊く、輝かしいものです。

人間を形成するものが記憶や思い出だとしたら、夢を追いかけていた時の経験は記憶となり、自分を形作る糧となります。《同じ色に傷は輝く》とはこのことで、夢を諦めたとしても、それと同価値のものを手にしているのです。

「諦める」の本当の意味

あとがきになりますが、みなさんは「諦める」の本当の意味をご存知でしょうか?

【諦める】の語源は【明らかになる】であり、仏教用語では【真実、真理】などの意味があります。気になった方は漢和辞典で「諦」を調べてみて下さい。

夢を追いかけたり、何かに熱中したことがある人は、それを諦めたり、熱が冷めた時に、ふと体が軽くなったり、全体を見渡せるようになった、またはある種の真実に気付いたと経験をした人は多いのではないでしょうか?

これって一つのことに執着して周りが見えてなかったから気付けなかったんですよね。だから諦めたことで、周囲の様子が明らかになった。

「firefly」の《同じ色に傷は輝く》と歌っているのも、諦めたことで今まで見落としていた身近な大切なものに気付いたという意味なんだと思います。夢を追いかけて頑張ったことで、いつの間にか輝いていたのは自分自身だったのです。

藤原さんは曲のタイトルやキーワードの意味はちゃんと調べているようなので、この曲の「諦める」という言葉にも「明らかになる」という意味を込めているのではないでしょうか?



fireflyのライブ情報

ライブでの演奏

初披露日時2013年08月03日 (土)
初披露ライブROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013@国営ひたち海浜公園 (茨城県)
演奏頻度
演奏されたライブ/ツアー

ライブ映像が収録されている作品

収録作品備考
バンプオブチキンのレイのジャケット
RAY
初回限定盤に付属のDVD〈2013.8.9 Live at QVC Marine Field〉2曲目に収録。

※通常盤には未収録。


WILLPOLIS 2014
本編2曲目に収録。

「GOLD GLIDER TOUR」ファイナルで披露しようとした

画像:blog.livedoor.jp

メンバーは5月に完成したばかりの「firefly」を2012年7月の「GOLD GLIDER TOUR」ファイナル宮城公演で初披露しようとしました。

しかし、アレンジの時間がなかったために“演奏できる水準に達していない”という理由で初披露は見送られました。

衝動でやってもいいと思える曲とちゃんと構築しなきゃいけない曲、っていう暗黙の線引きが僕らの中にあって。「firefly」は、まだ「衝動でやってもいいと思える曲」に当てはまらなかったんですよね

直井由文
出典:ナタリー

ライフではチームラボボールが使用された

初めて「teamLabBall」が導入されたQVCマリンフィールド

「firefly」のMV同様、ライブでもteamLabBallが使用され、様々な色に変化する発光バルーンがライブ会場を彩りました。

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