【BUMP】望遠のマーチの公式情報と歌詞の意味‐ブルーノートを多用した曲‐

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「望遠のマーチ」(ぼうえんのまーち)を公式情報やインタビューを元に解説していきます。

この記事では楽曲の解説や歌詞の意味の考察、制作背景などについてご紹介します。「望遠のマーチ」を聴く際に参考にして下さい。


参考

  • MUSICA 2018年8月号
  • CUT 2018年11月号
  • ZIP 2018年9月24日放送
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BUMP OF CHICKEN「望遠のマーチ」の公式情報

BUMP OF CHICKEN「望遠のマーチ」の基本情報

タイトル望遠のマーチ(10th digital)
発売日2018年7月23日(配信限定)
作詞作曲藤原基央
完成時期2016年6月
収録アルバムaurora arc(9th Album)
タイアップスマホゲーム「妖怪ウォッチワールド」CMソング

BUMP OF CHICKENの「望遠のマーチ」は10作目の配信限定シングルです。

前のシングル現在次のシングル
バンプオブチキンの記念撮影
記念撮影
バンプオブチキンの望遠のマーチ
望遠のマーチ
バンプオブチキンのシリウス
シリウス

BUMP OF CHICKEN「aurora arc」のアルバム楽曲情報と制作背景へ

「望遠のマーチ」の制作背景

制作時期は藤原基央自身があまり覚えていませんが、着手はかなり昔でライブモードで作ったかもしれないと話しているので、2016年のツアー「BFLY」の日産スタジアム公演で話していた「メンバーにまだ聴かせていない曲」のことかもしれません。

※追記:完成は2016年6月(MUSICA2019年8月号より)

スマホゲーム「妖怪ウォッチワールド」のCM曲に起用されましたが、タイアップの為の書き下ろしではなく、曲自体はかなり前からあったものでCMソングのオファーが来たことがきっかけで本格的に制作が始まりました。

画像:GungHo

もともと妖怪ウォッチが好きだった藤原は快くオファーを受けたそうです。

僕は「妖怪ウォッチ」好きだったんで、嬉しかったんですよ。で、「先方が“望遠のマーチ”がいいと言ってくださってるんですけどどうですか?」ってスタッフから打診を受けまして、是非!って感じで

藤原基央
出典:MUSICA 2018.08

元々はミドルテンポだった

スピード感がある曲でBPM200くらいありますが、元々はBPM100くらいのミドルテンポで撮っていて、音楽のジャンル的にはブルーアイドソウルの解釈で作っていました。

しかしサビのギターとベースがユニゾンするフレーズを作った時に、バイテン(倍のテンポ)BPMの方がいいということで完成形になりました。



藤原基央の原点であるブルーノートが多様された曲

「望遠のマーチ」は曲の随所に“ブルーノート”という音階が使われていて、ここまで多用した曲は珍しいそうです。ブルーノートを使う曲は藤原基央の音楽体験の原風景にあるものだと話しています。

ブルーノートを使う音楽は自分の音楽体験の原風景にあるものなんですよ。そういう、俺の古くは幼稚園の時からの音楽体験の根底にある部分のいくつかの要素が強めに表れている曲だな、と

藤原基央
出典:MUSICA 2018.08

ブルーノート”はジャズやブルース(ソウル)などの黒人音楽のジャンルで主に使われます。「ガラスのブルース」という曲のタイトルからもわかるように、藤原の音楽の根底にはそういった土臭いブルースやカントリー音楽があることを自身で認めています

結果的に「望遠のマーチ」は原点回帰のアレンジになっていますが、藤原自身は自覚しておらず、アレンジに関しては行儀良くセオリー通りやりたくなかったと話しています。

Spica」もゴスペル(黒人音楽)を意識した曲で、音楽が楽しいという気持ちで作られた曲です。

藤原が何の制限もない状態で曲を作ると、自身の音楽原点であるジャズやブルースが出やすいのかもしれません。

曲が初オンエアされたSOL(スクールオブロック)で遠山校長は「バンプに18年前に初めて出会った時の気持ちになった。懐かしくて新しい」とコメントしています。

望遠のマーチのMV(ミュージックビデオ)

望遠のマーチのMV情報
監督
撮影場所・ロケ地
出演BUMP OF CHICKEN

「望遠のマーチ」のMVはバンプのメンバーがアニメになる“ロトスコープアニメーション”という手法で作成されました。これはモデルを動画撮影したものをなぞってイラストにする方法で、水彩画風の手描きイラストは5000枚にもなり、制作に3か月掛かりました。

曲の原点回帰に合わせているのか、MV内では凧揚げや模型飛行機など昔懐かしの遊びが登場します。


BUMP OF CHICKEN「望遠のマーチ」の歌詞の意味

「望遠のマーチ」のタイトルの由来

藤原は歌詞に出てくる《希望 絶望》の『望』は『望遠鏡』の『望』だと気付き、『望遠鏡』という言葉が出てきました。そして『望遠鏡』という言葉は『遠くを望む』と書いて、そこに鏡をつけたものだと気付き、連想ゲームのように言葉が繋がっていきました。

そして歌詞にある《いこうよ》は大人数に対して声をかけているイメージだったので、そこから『マーチ』(行進)という言葉が出てきて『望遠のマーチ』というタイトルがつけられました。

最後に付け加えられた歌詞

レコーディング中に閃いたフレーズ

《与えられた居場所が 苦しかったら~》の部分はレコーディングの終盤の歌入れの時に閃いて滑り込みで書き足されました。

HEYの解釈

曲の締めくくりに入っている《HEY》と《手拍子》は曲の完成間近に“なにか物足りない”と感じて最後に付け加えられました。

メンバーは最後は手拍子が繰り返しで入ると思っていたのに、2小節だけだったので驚いたみたいです。

俺的にはここにこの長さだけで手拍子が入るっていうのがポイントだったんですよね

藤原基央
出典:MUSICA 2018.08

これは曲を聴いた人が余韻に浸っている所を、HEYという言葉で肩を叩くような、現実に戻させるように機能していると感じました。

「この曲は君のことを歌ってるんだぞ」と言ってるような、ちゃんと君に会いにきた曲だということを再確認させるような意味が込められていると思います。



「望遠のマーチ」の歌詞の特徴

『希望と絶望』『全員でひとりぼっち』『太陽と夜』『羽根はあるけどついていない』といったように、歌詞の至る所に矛盾や対義語が散りばめられています。

これは藤原基央お得意の作詞手法で“あえて反対のことを書くことで本質を浮き彫りにする”という昔から使っている方法です。

どれだけ絶望的な状況でも人は希望を見出します。人は必ず死ぬと知っていても生きようとします。こういった対比は人が本質的に望んでいるものを浮き彫りにさせる効果があります

人はどれだけ絶望や暗闇に囲まれても、遠い未来に希望を見出しているのです。まさに「望遠」、みんな遠くを望んで歩く「望遠のマーチ」なのです。


BUMP OF CHICKEN「望遠のマーチ」のライブ情報

「望遠のマーチ」のライブでの演奏記録

初披露日時2018年12月28日
初披露ライブCOUNTDOWN JAPAN18/19@幕張メッセ国際展示場 (千葉県)
演奏頻度
演奏されたライブ/ツアー

「望遠のマーチ」は2018年12月28日のCOUNTDOWN JAPAN18/19で初披露されました。

シングアロングの曲で、サビの部分はみんなで歌います。

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