【BUMP】大我慢大会の公式情報と歌詞の意味-最小限の音で最大限の効果を発揮した曲-

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「大我慢大会」(だいがまんたいかい)を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味、制作背景などについてご紹介します。「大我慢大会」を聴く際に参考にして下さい。


参考資料

  • ROCKIN`ON JAPAN 2016 MARCH
  • MUSICA 2016.03
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BUMP OF CHICKEN「大我慢大会」の公式情報

BUMP OF CHICKEN「大我慢大会」の基本情報

タイトル大我慢大会
発売日2016年2月10日
作詞作曲藤原基央
完成時期2015年3~7月の間
収録作品Butterflies(8th Album)
タイアップなし

BUMP OF CHICKENの「大我慢大会」(だいがまんたいかい)はアルバム『Butterflies』に収録されている楽曲です。

BUMP OF CHICKENアルバム『Butterflies』楽曲一覧へ

「大我慢大会」の制作背景

90年代の西海岸の曲をイメージしたチャマ

ベースのチャマ(直井由文)は「大我慢大会」を聴いて、90年代のアメリカ西海岸の曲を感じたそうです。というのも、90年代の西海岸の曲は最小限の音で最大限の効果を発揮していた曲が多かったからです。

チャマはそのイメージの曲をパソコンのiTunesから探し出し、サザンロックや、80、90年代の西海岸の曲を聴きまくりました。

最小限の音で鳴らす曲

こちらはGreen Day(グリーンデイ)『Longview』(ロングビュー)という楽曲です。聴けばわかると思いますが、使われている音の数が少ないです。

当時のアメリカ西海岸の曲はこういった最小限の音で鳴らす曲が多く、チャマが『大我慢大会』から感じたイメージはこういう音楽だと思います。

グリーンデイの他にもオアシスやレディオヘッド、ニルヴァーナ、レッチリなど90年代の西海岸を代表する多くのアーティストの楽曲はこういった最小限の音のものが多いのが特徴です。



“間”が作り出すグルーブ

『大我慢大会』には独特の“間”(ま)があります。聴いてもらうとわかるのですが、サビのギターのリフになにも鳴らない“間”があることがわかると思います。

チャマはその間に何もしていないのが癪であれこれベースで埋めようとしましたが、結局はその間が絶妙なリズムを作っていたので、むしろデモの時よりもよりシンプルなアレンジに変わっていきました。

この曲は音が鳴らない“間”によって、キレイなグルーブを生み出しています。

コーラスは入れるつもりじゃなかった

曲の後半で《まともな奴ってどこだ(どこだ)》《普通の人って誰だ(誰だ)》といったコーラスが入っていますが、これは藤原一人で行っていて、この曲に他のメンバーのコーラスは入っていません。

作曲の段階で藤原の頭の中では流れてたコーラスですが、恥ずかしい感じになりそうでデモを作る時には無くしました。

しかしその後にプロデューサーと話し合い、「あらゆる思いついたことやる」という方向になり、コーラスを取り入れました。

(コーラスは)自然に鳴っていたものだし、再現しないとバチが当たると思って再現したら、そういうものとしてすんなり馴染んでしまって

藤原基央
出典:MUSICA 2016.03



BUMP OF CHICKEN「大我慢大会」の歌詞の意味

「大我慢大会」の歌詞の解説

『透明飛行船』をイメージする平気な顔

歌詞に出てくる《平気な顔》はこの曲において重要なキーワードだと思います。

そして《平気な顔》といえば透明飛行船をイメージさせます。

多分平気なふりは人生でわりと重要なスキルだと思う

「透明飛行船」/BUMP OF CHICKEN

平気な顔をしたのに「皆に実はばればれのような気がした」という理由も『透明飛行船』の歌詞から引用すれば、多く人が“平気なふりの熟練者”なので、みんな平気なふりをしている時の様子で気づかれてしまうのです。

そして平気なふりを自分でしていたくせに、周りから普通に扱われるなぜか納得いかない、こういうわがままってみんな経験あると思います。

でもそれって本当は痛みに気付いてほしかったんですよね、心の中では「誰か助けて!」といつも叫んでいることにみんなに知ってほしかった。しかし自分の弱い部分をさらけ出すのが怖かったから、強がって平気なふりをして我慢してしまう。

大我慢大会で伝えたいこと

ライブで大声を出してほしい

なぜ本当の自分をさらけ出すことを我慢してしまうのか?

それは意地や恥ずかしさだったり、周りとは違うという恐怖だったりします。本当は誰だって大声出したり、笑ったり、元気でいたいはずです。

しかしライブでは大声出したり笑ったり叫んだりして、本当の自分をさらけ出すことができると思います。

《隣にいるのは僕だ 隣にいるのも君だ》このフレーズからはライブではみんな同じバンプファンだって意味だと解釈できます。

この曲は恥ずかしかったり怖かったりして普段は心をさらけ出せない人も、大声出して叫んで、笑っている自分がいるってことに気付いて欲しいという意味が込められているのではないかと思います。



BUMP OF CHICKEN「大我慢大会」のライブ情報

「大我慢大会」のライブでの演奏記録

初披露日時2016年4月9 日(土)
初披露ライブSTADIUM TOUR 2016 “BFLY”@京セラドーム大阪 (大阪府)
演奏頻度
演奏されたライブ/ツアー
  • STADIUM TOUR 2016 “BFLY”

「大我慢大会」のライブ映像が収録されている作品

収録作品備考

BFLY
本編9曲目に収録。

「大我慢大会」のライブでの演出

大我慢大会のライブの模様手拍子をする藤原基央/出典:BFLY

「大我慢大会」がライブで披露された時には、藤原が手拍子を誘ったりバックスクリーンにも手拍子のアニメーションが映し出され、会場を盛り上げました。

スクリーンを作った音ゲー的な演出は、WILLPOLIS2014のwhite noteでも似たような演出がされました。

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