【BUMP】プラネタリウムの公式情報と歌詞の意味-憧れていたものに触れてしまった絶望-

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「プラネタリウム」を公式情報やインタビューなどを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味の考察、制作背景などについてご紹介します。「プラネタリウム」を聴く際に参考にして下さい。

BUMP OF CHICKENのアルバム『orbital period』楽曲一覧へ


参考資料

  • bridge 2005年 SUMMER、2013年 SPRING
  • ROCKIN`ON JAPAN 2005年8月号、2008年2月号
  • MUSICA 2008年1月号
スポンサーリンク

BUMP OF CHICKEN「プラネタリウム」の公式情報

プラネタリウムの基本情報

タイトルプラネタリウム(10th Single)
発売日2005年7月21日
作詞作曲藤原基央
完成時期2005年
収録アルバムorbital period(4th Album)
BUMP OF CHICKEN Ⅱ<2005-2010>(Best Album)
タイアップなし

BUMP OF CHICKENの「プラネタリウム」は通算10枚目のシングルです。2005年7月21日にリリースし、歌詞カードにはプラネタリウムの作り方が書かれています。

前のシングル現在次のシングル
車輪の唄のジャケット
車輪の唄(9th Single)
バンプオブチキンのプラネタリウムのジャケット
プラネタリウム(10th Single)
バンプオブチキンのカルマのジャケット
カルマ/supernova(11th Single)

プラネタリウムの制作背景

少年時代に工作で作ったプラネタリウム

手作りのプラネタリウム

歌詞に出てくる《手作りプラネタリウム》は実際に、藤原が少年時代に工作でピンホール式プラネタリウムを作った経験が元になっており、それを思い出しながら作詞しました。

曲を書いた段階でも作り方を覚えていて、歌詞カードには作り方が載っています、

ユグドラシル期からあったメロディ

「プラネタリウム」はユグドラシル期から鼻歌で歌っていたサビメロを元に制作されました。

藤原はそのメロディを録音することなくずっと覚えていましたが、忘れないメロディというのはそれだけ自分の中で大事だと思ってるということで、そういう理由で単純に“良い曲”だと思えるそうです

プロデューサーのピアノで何度も熱唱する

曲が完成すると藤原はプロデューサーに連絡をし、歌詞を書いた紙をポケットに忍ばせプロデューサーの自宅に向かいました。

プロデューサーに聴かせるとコードに興味を持ってくれて、自宅にあったピアノでそのコードを演奏し、それに合わせて藤原は何度も歌いました。

何度も歌ってしまった理由としては、自分の喉が楽器としてよく振動するような作りになっていて、「歌っていてとても気持ちのいいメロディー」だったと話しています。

プロデューサーからは「カラオケで歌いたくなる曲」という評価を頂いたそうです。



プラネタリウムの曲の特徴

バンド初となるシンセサイザー導入

ユグドラシルまでのバンプの楽曲はなるべくギター、ベース、ドラムの構成で作られてきましたが、この曲では初めてパットが使用されました。パットとは簡単に言えばシンセサイザーの音のひとつです。

プラネタリウム以前にもパットのような音は入っていますが、それはE.Bow(エレクトリック・ボウ)というギターの音を持続させる道具を使っていました。

E-BOW

ギターの弦は弾くと当然ながら徐々に音が小さくなります。しかしE.Bowを使うと音の持続時間が長くなり、ヴァイオリンのような音を出すことができます。

最古のシンセサイザー「モーグ」を導入

これまであくまでもギターにこだわってきましたが、プラネタリウムで初めてモーグという最古のシンセサイザーを導入しました。

 MOOG(モーグ)/出典:【MARUKA】

プロデューサーからの提案で藤原がモーグを弾くことになりました。チャマはシンセ導入に前向きでしたが、藤原はバンドがシンセを導入するとリスナーが戸惑ったり、抵抗があるんじゃないかと不安に思いました。

どう聴いたってシンセの音じゃないかっていう音が入っていてね。バンドがそういうものを導入すると、やっぱそれに抵抗がある人も多いみたいで

藤原基央
出典:MUSICA 2008.01

シンセ導入に対する藤原の苦悩

出典:excite

今までできるだけギターにこだわり、バグパイプの音が欲しい時はE.Bowを使ってましたが、結局はE.Bowでは本当のバグパイプの音は鳴らせないことに気付いてしまったのです。

バグパイプはバグパイプの音を鳴らす為に存在する、シンセサイザーはシンセの音を鳴らす為に存在する、ギターはギターの音を鳴らす為に存在する。そうやって少しずつ偏見を取り除いていき、シンセの音はギターでは出せないという当たり前のことを確認し、シンセサイザーを使うことを受け入れました。

プラネタリウム以降のバンプ

プラネタリウム以降はシンセは当たり前のように使われていますね、現在のバンプのサウンドはこういった苦悩を乗り越えた上に成り立っていると考えると長い歴史を感じます。

プラネタリウムのMV情報

出典:Live Love Music

プラネタリウムのMV情報
監督番場秀一
撮影場所・ロケ地厚木市子ども科学館内プラネタリウム(神奈川県) Wikipediaより
出演BUMP OF CHICKEN
収録作品orbital period[DVD]

「プラネタリウム」のMV(PV)は神奈川県の厚木市子ども科学館のプラネタリウム内で撮影されました。色彩、光、画面構成などすべての要素が、曲の持つ神秘性や儚さを表現した作品になっています。



BUMP OF CHICKEN「プラネタリウム」の歌詞の意味

プラネタリウムの曲のテーマ

憧れていたものに触れてしまった絶望感

『プラネタリウム』のテーマは“憧れていたものに触れてしまった絶望感”だと藤原は公言しています。

憧れていたものにさわれてしまうっていう絶望感を書いてみたいというのがありました。ある程度のところでゴールしてしまうっていうね

藤原基央
出典:bridge 2005 SUMMER

ユグドラシル期からの流れを汲んだテーマ

ユグドラシル期で最後に作られた曲が「乗車権」で、その後にできたのが「夢の飼い主」です。

どちらも夢がテーマになっており、「乗車権」では“覚悟を持たずに夢の先に行こうとした人”の様子が描かれています。

「プラネタリウム」でも容易く夢に触れようとする様子が描かれており、ユグドラシル期の流れを汲むテーマだということがわかります。

BUMP OF CHICKEN「乗車権」の楽曲情報と歌詞の意味へ

「プラネタリウム」の歌詞の内容

藤原基央の住んでいた4畳半のアパートがモチーフ

藤原はアルバム『jupiter』を制作していた頃まで世田谷区にある四畳半のアパートに住んでいました。ほぼ寝るだけの為に帰っていた家で、部屋にはテレビ、ベッド、マンガ、CD、プレステだけというシンプルなインテリアでした。

藤原基央の原点ともいえる家であり、そこから世界を広げようとするストーリーがプラネタリウムだと思います。

『stage of the ground』の歌詞を《那由多に広がる宇宙 その中心は俺だ》みたいな感覚で書いていたそうで、四畳半を拡げることができたと話しています。

本当に四畳半のアパートに住んでいたんで、四畳半コンプレックスだったんだと思います(笑)

藤原基央
出典:bridge 2005 summer

《君》《夢》《光》《星》の意味の違い

《君》《夢》《光》《星》というキーワードはこれまでもバンプの楽曲に何度も登場していますが、雑誌のインタビューにて藤原がプラネタリウムの楽曲内での使われ方の違いについて話していました。

《光》は《君》《夢》《星》の3つを含んだもので、「《君》は現実のもの」、「《夢》は心に思い描くもの」、「《星》は見えるけど触れられないもの」を表しています。

このことを歌詞に当てはめて聴くと、わかりやすくストーリーを理解することができると思います。



容易く叶う夢に意味はない

この曲における「プラネタリウム」とはいわば仮想現実(VR)のようなものです。実在しない星を自分で作り出してそれに触れてしまう話。

容易く夢を叶えられてしまったらそれは夢とは呼べないですし、偽物の夢を手に入れても、本当の夢との間にはとてつもない距離があることに気付いて絶望を感じるでしょう。

夢だ理想だ、追いかけるなんだの話に置き換えてみれば、疑似的に投影してみる人は多いです。なんか手に入れた気になってる人も多いです。それで幸せな人もいるでしょうけど、触っちゃってびっくりしちゃう人もいるんです

藤原基央
出典:ROCK‘IN ON JAPAN 2005.08

プラネタリウムで伝えたいこと

四畳半の窓を開けて 見上げれば現実が巡る

実在しない星を 探す心が プラネタリウム

「プラネタリウム」/BUMP OF CHICKEN

夢とは自分の心の中で思い描くもので、実際に触れることはできないもの。人は夢という、言葉で言い表すことのできない気持ちによって突き動かされています。

私たちは夢という星を心に描き、自分にしか見えない星を現実世界に映し出しているのです

「プラネタリウム」を介して僕は今も昔も変わらず、ずっと四畳半を広げたがってます

藤原基央
出典:ROCK‘IN ON JAPAN 2005.08



BUMP OF CHICKEN「プラネタリウム」のライブ情報

「プラネタリウム」のライブ演奏記録

初披露日時初披露ライブ演奏頻度
2005年7月24日SETSTOCK’05@国営備北丘陵公園 (広島県)

「プラネタリウム」のライブ映像が収録されている作品

収録作品備考

Album「RAY」
初回限定盤に付属のDVD「 Live at QVC Marine Field」に収録。

※通常盤には未収録

本物のプラネタリウムで演奏した “LIVE AT PLANETARIUM”

2005年8月10日に開かれた「愛・地球博」のプラネタリウムの会場で、バンプが「プラネタリウム」などを披露しました。

プラネタリウムの中で演奏するBUMP OF CHICKEN

流れ星などの映像が映し出されるプラネタリウムの中で、BUMP OF CHICKENが演奏するという夢のような空間を作り出しました。

関連記事

タイトルLIVE AT PLANETARIUMライブ形式プラネタリウム内ライブ日時2005年8月10日 (水)場所COSMO ZONE THEATER@愛・地球博[…]

スポンサーリンク