【BUMP】ハルジオンの公式情報と歌詞の意味‐揺るぎない信念とは‐

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「ハルジオン」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味、制作背景、MV情報などについてご紹介します。「ハルジオン」を聴く際に参考にして下さい。


参考資料

  • トーキンロック!no.23
  • B-PASS 2001 ALLRIGHT
  • ROCKIN`ON JAPAN 2002年2月号
  • bridge 2013 SPRING
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BUMP OF CHICKEN「ハルジオン」の公式情報

BUMP OF CHICKEN「ハルジオン」の基本情報

タイトルハルジオン(4th Single)
カップリング
発売日2001年10月17日
作詞作曲藤原基央
完成時期
収録アルバムjupiter(3rd Album)
タイアップ

BUMP OF CHICKENの「ハルジオン」はバンプ通算4枚目のシングルです。

藤原はこの曲で重要なことは「あんたは土だ」ということであると強調していました。

前のシングル現在次のシングル
バンプオブチキンの天体観測のジャケット
天体観測
バンプオブチキンのハルジオンのジャケット
ハルジオン
スノースマイルのジャケット
スノースマイル

BUMP OF CHICKEN「jupiter」のアルバム楽曲情報と制作背景へ

「ハルジオン」のタイトルの意味

「ハルジオン」とは漢字で「春紫苑」と書き、春に咲くキク科の植物という意味です。道端やそこらじゅうでよく見かける花で貧乏草とも言われ特に珍しいものではありません。

よく見る花のわりには意外と名前を知っている人が少なく、そういう感じで《名前があったな》という歌詞を書いたと言っています。

藤原さんも特別花に詳しいわけじゃなく、ハルジオンの見た目と、どんどん咲いてどんどん枯れている様子が自分の心境にマッチしたそうです。

多くの人が道端に咲くハルジオンの名前を知らないように、自分の心の中にある花(大切なもの)を知らないという意味だと思われます。

「ハルジオン」の制作背景

藤原が夢で見たブリキのジョウロ

「ハルジオン」の制作には約5カ月掛かりました。

まずメロディよりも先に《ハルジオン》というタイトルは決まっていました。そして藤原はある日、何もない自分の部屋の真ん中にブリキのジョウロが落ちていて、それを拾う夢を見ました

目が覚めると、夢の中で印象的だった《ブリキのジョウロ》という言葉をノートに書き出し、そこから連想して、昔、ジョウロで虹を作って遊んでいたことを思い出して《虹》という言葉を書き出しました。

《ハルジオン》《ブリキのジョウロ》《虹》という3つのキーワードが揃い、そこからは順調に歌詞を完成させました。

重要なのは「あなたは土」であること

藤原はこの曲の解釈で間違ってほしくないことは「雑草のように生きろ」という意味ではなく「あんたは土だ」という意味で、そこだけは間違ってほしくないとコメントしています。

爆発の中の繊細さをベースで表現

普通のパンクっぽい曲調になるのが嫌だったチャマは藤原と話し合いました。発の中の綺麗な繊細さをベースで出したかったとチャマは語っています。

「ハルジオン」のMV情報

出典:ハルジオンのPVより

監督番場秀一
撮影場所・ロケ地
出演BUMP OF CHICKEN
収録作品jupiter」DVD or VHS

「ハルジオン」のPV(MV)は、閃光が入り乱れる空間で4人が演奏しているシーンに、歌詞に出てくる《忘れられていた花》を思い出すかのように、花のシーンが挿入されています。


BUMP OF CHICKEN「ハルジオン」の歌詞の意味

「ハルジオン」の歌詞の解説

藤原に取っての虹とは?

《虹を作ってた》というフレーズは『ハルジオン』を象徴する歌詞です。

藤原の考える虹とは“見えてるけど掴めないもの”“誰もが一度は掴もうとするもの”“夢や理想”だと話しています。

夢を虹に例えているわけなんですが、虹は見えるけど触れられない、夢もまた自分の心の中で見ることができますが触れられないものです。

夢や希望なんてものの馬鹿馬鹿しさもよくわかってるんですよ。でも・・・・それでも夢や希望を掲げて歌えることのカッコ良さを誰よりもわかってるから、それを止めることはないんですよ

藤原基央
出典:B-PASS2001 ALL RIGHT!!

揺るぎない信念とは?

曲の最後のフレーズ《折れることなく揺れる 揺るぎない信念だろう》とありますが、信念とはいったいなんのことでしょうか?

これは解説でも書いたように藤原さんが発言した“どんどん枯れてどんどん咲く”というハルジオンの特徴を藤原なりに解釈したものだと思います。

本当に強い人とは、常に勝てる人でもなく、夢を叶える人でもなく、成功する人でもなく、失敗しても負けても何度も立ち上がれる人だと思います。

大事なことは叶えることよりも、立ち上がること

藤原が「あなたは土だ」と言っていますが、それは“大事なことは花を咲かすことじゃなくて、その土台となるあなたの肉体自身”だという意味だと思います。

どんどん枯れてどんどん咲くハルジオン、私たち人間もどんな時も何かに希望を持ち、夢破れてたとしてもまた他のなにかに希望を見つけます。

 

《僕らは気付かずに繰り返してる》と言っているように人間は生きている限り、絶望を味わっては何かに希望を見出すということをずっと繰り返しているのです。

私たち人間は皆、知らず知らずのうちに、倒れては立ち上がるという「揺るぎない信念」を持っているのです。



ハルジオンで伝えたいこと

生きる意味

人間が生きる意味とは何でしょう?藤原基央はこのように話していました。

生きることの理由を聞かれるんだったら、俺は死ぬことなんじゃねえの?って思うしね。死ぬために生きてるって言っても、別にそれは全然悲しいことじゃないし

藤原基央
出典:B-PASS2001 ALL RIGHT!!

誤解を恐れずに言えば、人は死ぬために生まれてきたのです。同時に「死ぬことは」は唯一人間に平等に与えられたものです。

死ぬとわかっていて生きてることは矛盾しています。しかし、いつか死ぬことを知っているから人間は大切なものが何かに気付くことができるのです。藤原自身、この曲のもう一つのテーマは矛盾にあると話しています。

人の心の中には幾つもの夢の種があって、それが人を突き動かし自分らしさを与えてくれます。

人間だけがいつか死ぬこと、終わりがあることを知っている唯一の生き物。その意味は自分の心が何を大切に思っているかに気付かせることなのでしょう。

絶望の瞬間に見える希望

失敗や絶望など辛いことに会って「人生終わった」と思った時に、あなたの心に映ったものはなんでしょうか?

きっと理想の未来や憧れていた風景が見えると思います。どんな時も希望は無くなりません、きっとハルジオンのように、忘れられていた花が自分の中にあることに気付けるでしょう。

曲を聴いたらこのインタビューをもう一度読んでみてください。そして目を瞑ってください……ほら咲いてる。それが答えです

藤原基央
出典:トーキンロック!no.23



BUMP OF CHICKEN「ハルジオン」のライブ情報

「ハルジオン」のライブ演奏記録

初披露日時2001年9月14日
初披露ライブSURF PORKIN’@松下IMPホール (大阪府)
演奏頻度

「ハルジオン」のライブ映像が収録されている作品

収録作品備考

GOLD GLIDER TOUR
本編8曲目に収録。

Butterflies
初回限定盤に付属のDVDofBlu-rayに収録。

※通常盤には未収録。

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