【BUMP】カルマの公式情報と歌詞の意味‐人は誰かの場所を奪って生きている-

BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「カルマ」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の基本情報や歌詞の意味の考察、制作背景などについてご紹介します。「カルマ」を聴く際に参考にして下さい。

BUMP OF CHICKENのアルバム『orbital period』楽曲一覧へ

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BUMP OF CHICKEN「カルマ」の公式情報

BUMP OF CHICKEN「カルマ」の基本情報

タイトルカルマ(11th Single)
カップリングsupernova
発売日2005年11月23日
作詞作曲藤原基央
完成時期2005年初頭
収録アルバムorbital period(5th Album)
SONG FOR TAILS OF THE ABYSS

BUMP OF CHICKEN II <2005-2010>(Best Album)
タイアップゲームソフト・アニメ「テイルズオブジアビス」主題歌

BUMP OF CHICKENの「カルマ」は通算11枚目のシングル「supernova/カルマ」に収録されている楽曲です。

“カルマ”とは日本では「業」(ごう)とも言われ、因果応報やその人の行為を表す言葉です。

前のシングル現在次のシングル
バンプオブチキンのプラネタリウムのジャケット
プラネタリウム(10th Single)
バンプオブチキンのカルマのジャケット
カルマ/supernova(11th Single)
バンプオブチキンの涙のふるさとのジャケット
涙のふるさと(12th Single)

カルマの制作背景

ゲームソフト「テイルズオブジアビス」とのタイアップ

「カルマ」はナムコより発売されたPS2ソフト「テイルズオブジアビス」の主題歌として書き下ろされました。

ゲーム会社と何度も会議をし、藤原基央の歌いたい内容とゲームの内容が同じ方向を向いているということでタイアップが決定しました。

作品に寄せない作曲方法

「藤原基央のタイアップ曲のルール」

藤原は、タイアップの作品に合わせた曲を作ったら自分に嘘をついていることになり、「これが俺です」と思える作品でないと相手に失礼だと理由で楽曲は作品に寄せることなく制作されました。

カルマは昔から書きたかったテーマだった

出典:excite

サビの部分の《必ず僕らは出会うだろう〜》《初めて僕らは出会うだろう〜》のフレーズは前からあったもので、完成まで早かったようです。

“カルマ”は藤原がずっと書きたかったテーマでしたが、歌詞がどうしても難解になってしまうという理由で曲を作るか悩んでいました。

テイルズのおかげで難解な歌詞のままリリースできた

どうしてもカルマをテーマにすると歌詞が難解になってしまうことを藤原は悩みましたが、ゲーム会社ナムコとの打ち合わせで「テイルズオブジアビス」のあらすじを知った時に、「カルマ」の歌詞の意味を補ってくれると思ったそうです。

ゲームが“カルマ”って曲の道しるべになってくれんじゃねえかなっていう。このあらすじがあるおかげで僕は(カルマが)難解なままでいられるなっていうところがありました

藤原基央
出典:ROCK‘IN ON JAPAN 2005.12



最初のイメージはバラード

“カルマ”は、マイナー調の速い曲なんですけど、最初は、このサビメロがもっとミドルかローぐらいのテンポだったんですよ。どっちかっていうともっとバラードっぽいものになるかもしれないネタのストックの中にあったメロディで

藤原基央
出典:bridge 2013 SPRING

カルマは疾走感のある曲ですが、もとはバラードみたいになるはずだったなんて信じられないですね。おそらく「SONG FOR TALES OF THE ABYSS」に収録されている「meaning of birth」カルマのオーケストラver.みたいなテンポだったのかもしれませんね。

カルマのタイアップ作品について

テイルズオブジアビス

ゲームのキャッチコピーは「生まれた意味を知るRPG」。いくつもある「テイルズシリーズ」の中でも「アビス」はアニメ化やリメイクされるほど高い評価を受けている作品です。

藤原基央が手掛けたサントラ「SONG FOR TALES OF THE ABYSS」

「SONG FOR TALES OF THE ABYSS」は藤原基央がMOTOO FUJIWARA名義で制作した「テイルズオブジアビス」のサントラです。

元々ナムコから依頼されたのは主題歌だけでしたが、「作品全体で主題歌を表現したい」という藤原自身の依頼でサントラが制作されました。それだけ「カルマ」という楽曲を表現するのに強い想いがあったようです。

収録曲について

収録曲は「カルマ」をアレンジしたものがほとんどでオーケストラバージョンなども収録されています。他にもゲーム内の戦闘曲などもあり、BUMP OF CHICKENの藤原基央とは違ったテイストが味わえるサントラになっています。

SONG FOR TALES OF THE ABYSSの楽曲情報へ

藤原基央が楽曲提供した「冒険彗星」



カルマのMV情報

監督番場秀一
撮影場所・ロケ地
出演BUMP OF CHICKEN
収録作品orbital period[DVD]

「カルマ」のMV(PV)は、歌詞と連動する形で「鏡合わせ」の世界観をCGで作り上げた映像になっています。

BUMP OF CHICKEN「カルマ」の歌詞の意味

カルマのタイトルの意味

カルマとは?

【カルマ】・・・日本では「業(ごう)」とも言われ、過去の自分の行いは良い行為にせよ、悪い行為にせよ、必ず自分に返ってくるという因果応報の法則のこと。

一般的にカルマというと、過去の行いのせいで「罰が当たった」みたいなネガティブな意味合いで使われることが多いです。

しかし藤原は一般的にネガティブに捉えられる“カルマ”を肯定的に響かせることが詩人としての役割だと話しています。

カルマって言葉を肯定的に響かせることが詩人としての僕の仕事なんじゃないかなって思います

藤原基央
出典:MUSICA 2008.01

カルマの歌詞の内容

歌詞の元ネタはビー玉遊び

カルマの歌詞は藤原が子供の頃に父親に教えてもらった「ビー玉遊び」がモチーフになっています。

「ビー玉遊び」とは?


画像:omocha-album

床に5㎝四方くらいの枠を作り、そこにビー玉を指で弾いたり、上から落としたりして、うまく相手のビー玉に命中させれば自分のものになるという陣取りゲームのようなものです。

《ガラス玉ひとつ落とされた》とはまさにこのことです。藤原は誰もがこの陣取りゲームをしていると話しています。

人は生きてるだけで誰かに迷惑をかけている

人は自分の気付かないうちに誰かのビー玉をはじき飛ばしているかもしれない。はじき出した場所で、自分はのうのうと光を浴びているかもしれない。

例えば就職活動も同じです。決められた採用数の定員という枠の中で採用を勝ち取り、気づかないうちに誰かをはじき出して場所を奪っている。

他にも生きてるだけで、何気なく取った行動が知らず知らずのうちに誰かを気付つけているなんてことはざらにあります。そもそも生まれてきた時点で、地球のスペースを一人分奪ってるわけです。もうそれだけでなにかに害を与えてるわけです。

汚さずに保ってきた手

《汚さずに保ってきた 手でも汚れて見えた》というのも気付かないうちに誰かを傷付けているってことです。

《ガラス玉》とは命のことで、生まれた瞬間に誰かの場所や何かを奪っているということです。藤原は、知らず知らずのうちに自分の手を汚していることに気付きたいと話しています。

気づいたら今度は会いたいと、はじき出したビー玉に会いたいんですよ。そこでやっぱケリつけなきゃいけないと思うんだよね

藤原基央
出典:ROCK‘IN ON JAPAN 2005.12

誰かの場所を奪っていることに無自覚でいたくない

《必ず僕らは出会うだろう》とは何に出会うのか?

それははじき出したビー玉であり自分のカルマです。

藤原ははじき出したビー玉に会って謝ったり、ケンカしたりして決着をつけたいと言っていますが、それははじき出したビー玉しか自分を映しだしてくれないからです。言い換えると、自分のとった行為【カルマ】しか自分を映す鏡になってくれないということです。

就活を例に挙げると

就活で定員1名のところに応募が3名あり、自分が採用になったために不採用になった人がいたとします。これは誰かを傷付けることになりますが、そこに善も悪もありません、ただの結果です。しかし藤原はそこに無自覚でいたくないと言っているのです。

自分が今いる場所は何を犠牲にしているのか?

藤原が言いたいことは、自分がここにいることは何かを犠牲にしているということを知っておく必要がある。そしてその犠牲になった人達に納得いく説明をしなくてはいけないということです。

カルマで伝えたいこと

必ず僕らは出会うだろう

必ず自分の業、カルマとは出会うだろうし、向き合うだろうし。それはなぜかっつったら、結局呼び合ってるから。それを自分が必要としているから

藤原基央
出典:ROCK‘IN ON JAPAN 2008.02

なぜ必ず出会うのか?という問いに対する藤原の答えは「自分が必要としているから」というものでした。

先ほどは自分の奪い取った場所に無自覚でいたくないと話しましたが、もし無自覚のままでいたらどうなるのか?

無自覚でいるということはなぜ自分がここにいるのか理解していない、つまり行動理由もはっきりしないままなんとなく生きているということです。

そうやってなんとなく生きて行けばそのうち迷子になり、何を目的に生きているのかわからなくなる時がきます

その時、必ず自分のカルマと向き合わなければならないでしょう。

1と0の間

なぜ自分はここにいるのか?他の人の場所を奪ってまで手に入れたこの場所はどんな目的があって来たのか?

つまり《1と0の間》という0を1にした時の気持ちを知ること、それが自分のカルマと出会うこと、向き合うことなのです。まとめると「カルマと出会う」ことは自分の取った行動理由と向き合うということです。

人は誰もが迷子です。道に迷った時に現在地を教えてくれるのが自分のカルマと向き合うことなのです。


テイルズオブジアビスとカルマ

左:ルーク 右:アッシュ 画像:YouTube

とある国の王子である主人公ルークは「レプリカ計画」によって生み出されたアッシュという青年のクローンです。本来はアッシュが王子であるはずが、生まれながらにしてルークはアッシュの場所を奪い取っていたわけです。クローンとして生まれただけなのに知らず知らずのうちに誰かの場所を奪っていた。

ルークにとってのカルマとはすなわち「生まれてきたこと」であり、そのカルマと向き合うことは「生まれた意味を知ること」です。

これはゲームなので極論になってしまいますが、誰もが自分の行動原理を辿っていくと「生まれた意味を知ること」に繋がると思います。



BUMP OF CHICKEN「カルマ」のライブ情報

BUMP OF CHICKEN「カルマ」のライブ演奏記録

初披露日時初披露ライブ演奏頻度
2006年1月13日run rabbit run@Zepp Sapporo (北海道)

「カルマ」のライブ映像が収録されている作品

収録作品備考

GOLD GLIDER TOUR 2012
本編15曲目に収録。

BFLY
本編4曲目に収録。
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