BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の「Aurora」(オーロラ)の楽曲を解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味の考察、制作背景、MV情報などについてご紹介します。「Aurora」を聴く際に参考にして下さい。
参考
- BUMP OF CHICKENのPONTSUKA 2019年1月6日、20日放送回
- ZIP 2019.3.15放送回
- CUT 2019 JULY
BUMP OF CHICKEN「Aurora」(オーロラ)の公式情報
BUMP OF CHICKEN「Aurora」(オーロラ)の基本情報
タイトル | Aurora(12th digital) |
発売日 | 2019年3月15日(配信) |
完成時期 | 2018年11月中旬(作詞作曲完成) 2018年12月19日(レコーディング終了) |
作詞作曲 | 藤原基央 |
収録アルバム | aurora arc(9th Album) |
ダウンロード数(売上枚数) | 148,456曲 |
タイアップ | TBS系ドラマ「グッドワイフ」主題歌 |
BUMP OF CHICKENの「Aurora」(オーロラ)は12作目の配信シングルで2019年3月15日にリリースされました。TBS系ドラマ「グッドワイフ」主題歌に書き下ろし。
前のシングル | 現在 | 次のシングル |
![]() 話がしたいよ/シリウス/Spica | ![]() Aurora | 未定 |
BUMP OF CHICKEN「aurora arc」のアルバム楽曲情報と制作背景へ
「Aurora」(オーロラ)の制作背景
ドラマ「グッドワイフ」の主題歌の依頼を受け、藤原は曲を2018年11月中旬に書き上げました。メンバーに曲を聴かせたのはレコーディングの数日前で、メンバーは短い時間で曲の理解度を高めてレコーディングに臨みました。
「Aurora」(オーロラ)のタイトルの意味
別名「極光」(きょっこう)と呼ばれ、揺れる光のカーテンのような大気の発光現象のことです。オーロラと聞くと上の写真のような南極や北極とか見られるものを想像すると思いますが、元々はローマ神話に登場する“暁の女神アウロラ”(Aurora)から取った名前。暁とは“夜明け”という意味。
作詞者である藤原は完成した歌詞を見て「オーロラだなぁ」とパッと思いついて決めたタイトルだと話しています。
その後、辞書で意味を調べると“暁の女神”が語源だと知り、そういう意味も含めてとても気に入ったそうです。「Aurora」の頭文字が大文字なのも、女神の名前だからという思いがあったからのようです。
曲作りをしている時の自分を書いた歌詞
「Aurora」の歌詞では、“なぜ自分は歩き続けるのか?”などの「行動理念」のようなものが描かれていますが、藤原は曲作りをしている時の自分を書いたと話しています。つまり「なぜ自分は曲を書くのか?」ということの答えを藤原なりに出したものです。
そのことが、多くの人と共通する部分があると思いながら歌詞を書いたそうです。
AuroraのMV情報・ロケ地
AuroraのMV情報 | |
監督 | 林響太郎 |
撮影場所・ロケ地 | 中田島砂丘(静岡県) |
出演 | 上原実短(うえはらみく) BUMP OF CHICKEN |
「Aurora」のMVはBUMP OF CHICKEN作品初監督である映像作家の林響太郎氏が手掛けました。撮影場所は静岡県の中田島砂丘で行われ、「逆境の中でも折れない心」を表現する為にこの場所が選ばれました。
MVの内容は、仲間が死んでしまった絶望からの再生を描いています。
中田島砂丘は2017年に行われた「PATHFINDR」のツアー中にもメンバー全員で訪れています。

女優の上原実短(うえはらみく)が主演を務め、メンバーも民族衣装を着て出演しています。林響太郎監督は星野源やミスチル、米津玄師など多数のアーティストのMVも手掛けています。
BUMP OF CHICKEN「Aurora」(オーロラ)の歌詞の意味
オーロラのタイトルの由来
タイトルは歌詞を完成させた後に直観的に閃いたそうですが、歌詞を見ると、オーロラのように形がなく、心の中で揺れ動く言葉にできない気持ちが描かれています。
《名前さえ持たない思い》、《クレヨンで好きな色に透明に》、《白い手紙》などの歌詞からも、自分の内側にある「言葉で言い表せない気持ちを表現している曲」だということがわかります。
《もうきっと多分大丈夫》や《とても長かった ほんの少し》という矛盾した表現からも、その気持ちが言葉にできない曖昧なものであることを言っているのがわかります。
あなたは昔からずっと変わっていない
振り返れば途切れずに 歪な線を描く足跡
悲しいくらい分かりやすく いつもここに向けて伸びる
「Aurora」/BUMP OF CHICKEN
とてもイメージが膨らむフレーズですが、「途切れない歪な線」という言葉からは、決して順調ではなく、迷いながらも諦めずに歩いてきたことがわかります。
最初に自分の中で生まれた思いを抱えたまま、ずっとここまで引っ張って生きてたと言えます。
つまり、どれだけ成長しても、“自分の本質”からは離れていないのです。
自分の本質からは離れていないというテーマは「morning glow」でも描かれていますので、そちらの記事もよろしければご覧下さい。
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Auroraで伝たえたいこと
形が曖昧だけど確かに存在するもの
私たち人間の体を突き動かす不思議な力は、言葉のように決まった形に当てはめることはできません。
それは子供が自由に描いた、クレヨンのラクガキのようなものです。
もし、それに言葉を当てはめてしまえば、その不思議な力は“魔法”ではなく“決まりきった言葉”に変わってしまいます。だから言葉にしないまま《白い手紙》として運んで行くのです。
私たちは、オーロラのように形が曖昧だけれど、確かに存在する不思議な魔法によって突き動かされているのです。
諦めたくても諦め切れないのは
ああ、なぜ、どうして、と繰り返して それでも続けてきただろう
「Aurora」/BUMP OF CHICKEN
「何故、私はこんなたった一つが捨てられないのだろう?」、「こんな願いを叶えて何になるというのだ?」、私たち1人1人の心の奥では、誰とも分かち合えない感情が揺れ動いています。
捨てたくても捨てられない気持ち、どんな絶望の底にいても消えない光…
あなたがその気持ちを諦め切れないのは、それが価値のあるものだと誰よりも知っているからではないでしょうか。
モノの価値を決めるのは他人ではなく、自分自身なのです。そうやって私たちは自分という存在を知っていくのです。