BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)の楽曲「レム」を公式情報やインタビューを元に解説していきます。この記事では楽曲の解説や歌詞の意味、制作秘話などについてご紹介します。レムを聴く際に参考にして下さい。
BUMP OF CHICKENのアルバム『ユグドラシル』楽曲一覧へ
参考資料
・ROCKIN`ON JAPAN 2004年8月号、9月号
・B-PASS 2004年9月号
・トーキンロック! 2004年9月号
・excite.ニュース BUMPと夢の会食を果たした松坂桃李。「どの曲が一番好き?」の質問に緊張
BUMP OF CHICKEN「レム」の公式情報
BUMP OF CHICKEN「レム」の基本情報
タイトル | レム |
発売日 | 2004年8月25日 |
作詞作曲 | 藤原基央 |
完成時期 | |
収録作品 | ユグドラシル(4th Album) |
タイアップ | なし |
BUMP OF CHICKENの「レム」はアルバム『ユグドラシル』に収録されている楽曲です。藤原基央単独によるソロでの弾語りの曲。俳優松坂桃李がバンプの中で一番好きな曲だと公言しています。
「レム」の制作背景
過激な歌詞だったのでプロデューサーに確認をとった
「レム」は藤原が1日で書き上げたものの、歌詞が過激できわどい内容だったので、プロデューサーに電話で確認を取っています。
プロデューサーからは「お前が良いと思うなら明日録ってみよう」と言われ、さらに電話した後には「車輪の唄」を完成させています。
ソロ作品の為、BUMP OF CHICKEN名義で発表するか悩んだ
弾き語りのソロ作品の為、BUMP OF CHICKEN名義で発表するか藤原は悩みましたが、ベースの直井は「藤原のソロワークだと思っていない、この曲になにかあったら責任取れます」と発言しており、他の藤原単独作品に対しても同じように考えているようです。
殺人鬼になった気分で書いた
レムはレクイエム(鎮魂歌)であり、藤原が“とどめを刺したいものがあった”という理由から殺人鬼になった気分で書きました。とどめを刺したいのは愛しているからだと話す藤原の独自の考え方があるようです。
自分のことを言われているようなグサグサ突き刺さる歌詞とは対照的に、きれいなサウンドになったのはこの曲がレクイエムであり、相手を愛しているからキレイである必要があったと話しています。
“なんでとどめを刺したいかっつったらそれを愛せるからでしょうね。だから(音が)きれいである必要があったんだと思います”
藤原基央
出典:ROCKIN`ON JAPAN 2004.08
BUMP OF CHICKEN「レム」の歌詞の意味
「レム」の歌詞の内容
突き刺さるような言葉
「レム」の歌詞はバンプの楽曲の中でも異彩を放っており、聴き手の心をえぐるような厳しさと皮肉さが交じった言葉遣いが特徴的です。
“狂ったふりが板について 拍手モンです 自己防衛
それ流行ってるわけ 孤独主義 甘ったれの間で大ブレイク”「レム」/BUMP OF CHICKEN
厳しい歌詞はリスナーとより深く繋がる為
こういった尖った歌詞になった理由は、バンプがバンドを始めてからリスナーが増えていき、よりストイックにリスナーと信頼関係を築くためでした。簡単に言えばリスナーをふるいにかけたのです。
藤原は表面だけの信頼関係は望んでおらず、自分の本音をぶつけてその気持ちに応えてくれるような、本当の信頼関係を築けるリスナーと繋がるために「レム」は突き刺さるような曲になりました。
“リスナーとの信頼関係があるのであれば、より強く信じた結果、残ってくれた人と繋がりたいと思ったわけです”
藤原基央
出典:トーキンロック!2004.09
とどめを刺したい相手
「レム」の厳しい歌詞はバンプオブチキンの曲を聴く覚悟のない人をふるい落とすためのものでした。藤原が話す“とどめを刺したいもの”とは、曲を受け止めず、自分と向き合わずに、流行などで何んとなく聴いているだけの人達のことだと思われます。
とどめを刺せるのは愛があるからで、藤原の本音をぶつけてリスナーとより深く繋がりたいという想いが表れている作品です。
なんでとどめを刺したいかっつったらそれを愛せるからでしょうね
藤原基央
出典:ROCKIN`ON JAPAN 2004.08
BUMP OF CHICKEN「レム」のライブ情報
「レム」のライブ演奏記録
「レム」はライブで演奏されたことがありません。(2019.3.03時点)
おそらく藤原の弾き語りなので、メンバーへの配慮などあるかもしれません。ほかの藤原単独の作品もライブで演奏されていません。